昨年6月9日より大麻が解禁になったタイ国では、大麻の入手が容易になり、大麻入りの
クッキーなども販売されています。コロナの水際対策解禁により外国人旅行者が増える中、
購入した大麻入り菓子を食べた外国人が、動悸や息切れ、吐き気などの症状が出て病院に
搬送されるというケースが、来タイ外国人数と比例して増加しているといいます。
大人の外国人が犯罪に触れなければ何をしようと自己責任ですから気にかけませんが、
子供への影響や被害は放ってはおけません。子供が大麻成分入りの菓子を親類から貰って
食べ、めまいと嘔吐で病院へ運び込まれた、なんてニュースも 時折 耳に入ります。
少しの量でも小さな子には、尿検査にも反応するといいますからネ。医療関係者は、“子供が
いる家庭では、大麻成分を含む食品や飲料をしっかり管理する必要がある” と訴えています。
先月には こんなイタリア男性もいました。都内のカオサン通りで、200バーツ(約780円)の
大麻入り菓子を購入。帰宅後、大麻入り菓子を食べたところ、20分程して動悸や息切れ、
喉の乾きや吐き気、窒息などの症状が出て病院へ。その男性は死ぬような思いをして、ICU
治療を受け、治療費は3万バーツ(約11万7,000円)にもなったようです。人の体質によって
微量でも拒否反応を起こすよう。その後 退院して帰国したそうだけど大丈夫だったのかな?
タイ保健省によると、大麻の使用で意識障害など身体になんらかの異常があった人の数は
月平均で解禁前の四倍に増えているといいます。緩い規制が乱用を許しているとの批判が
根強くなってきました。政策の意図を超えた大麻の乱用が広がり、中毒者は急増しています。
大麻が麻薬リストから削除され合法化されましたが、THC 含有量が0.2%を超える大麻抽出物は、
引き続き麻薬リストに残り違法ですからネ。外国人は全てがOKと勘違いしている人もいます。
そして、医療目的や健康・経済促進を目的とした大麻の使用は認められているものの、嗜好品
としての使用は認められていませんから。これもタイ人でさえ誤解している人が多いですネ。
そんな中 タイ保健省の医療大麻研究所から 外国人観光客にタイの大麻について知って
貰うため、英語でのガイドライン「タイの大麻について観光客が知っておくべき10のこと
(10 Things Tourists need to know about cannabis in Thailand)」を発表しています。
日本語、中国語、韓国語、ロシア語など他の言語についても一部では公開されています。
下記のサイトから日本語で説明されていますので一度読んでおくと良いでしょうネ。
https://www.tourismthailand.org/Articles/10-things-tourists-need-to-know-about-cannabis-in-thailand
タイ政府は、外国人観光客の乱用を防ぐ取り組みも強化し始めました。 明日に続きます。
ご指摘ありがとうございました。