昨日、日本国内で四人目となるオミクロン株の感染が確認されました。いずれもアフリカ
諸国に滞在歴がある人です。タイ国でもナイジェリアから帰国したタイ人女性二人が
確認され、三人目に … 同株は日タイにおいて、これからも増えていくのでしょうネ。
今の季節、タイ国では悩ましい問題が重なります。特に近年は バンコク都で激しいのですが、
乾季がやってくると懸念されるのがPM2.5問題。毎年、12月から翌年2月までの気温が下がる
季節に悪化すると言われています。 バンコクは大気汚染が最も酷くなる季節に入りました。
バンコク都でのデルタ株による新規感染者数が、昨日も847人(タイ全土で3,618人)と、
なかなか治まらない上に、オミクロン株来襲の懸念、そして深刻なPM2.5問題ですからネ。
バンコク都庁(BMA)は6日、“都内全70カ所の計測値にて、午前7時時点で微小粒子状物質
PM2.5の平均濃度が、24~52マイクログラムになっている” と警告しています。政府の安全
基準である1立方メートル当たり50マイクログラムを上回っているエリアが増えてきました。
ちなみに、世界保健機関(WHO)の安全基準は、15マイクログラムとなっていますからねぇ~
今朝5時のバンコクの空気質指数(AQI)も132になっていますが、これから乾季の2月まで
「200」を超えることは珍しくありません。今朝も いくつかのエリアでは140を超えています。
ところで 今月初め、ドイツ・ミュンヘンを本拠とし、多くのメンバーを擁する海外在住者
ネットワークの「InterNations」は、2021年版の『海外在住者が住みやすい街ランキング
「Expat City Ranking 2021」』を公開しました。バンコク都は57都市中、11位だそうです。
タイの生活費の安さ、人々の親しみやすさ、手頃な価格の住宅などが評価され、前年の30位
(66都市中)から大幅に順位を上げたとのことです。このようなアンケート調査は、各国で
様々な方法で行なわれています。一概には鵜吞みに には出来ませんが、参考にはなります。
57都市中トップとなったのは、マレーシアのクアラルンプール。続いて2位がスペインの
マラガ、3位がUAEのドバイでした。一方、最下位の57位となったのがイタリアのローマ。
56位はイタリアのミラノ、55位は南アフリカのヨハネスブルグ、54位はトルコのイスタンブール、
そして東京は53位でした。 確かに生活費や住宅価格では、東京はバンコク都にかないません。
でも もし このようなアンケート調査評価に、PM2.5問題・交通渋滞と事故・食堂などの衛生
管理を入れたら、バンコク都は最下位になってしまいます。コロナ禍は各都市共通の問題です。
が、この三点を少しでも解決するよう取り組まなければ、コロナ禍が静まっても、もう二度と
観光立国には成れないかも。世界の人々はコロナ禍で各都市を較べるようになりましたからネ。
ただ、長期的スパンで大問題になるのが、地盤沈下です。
現在、バンコクは毎年1~2cmのペースで地盤沈下が進んでいるそうです。
バンコクの海抜は数メートルですから、将来、バンコクの街自体が海中に沈没する運命にあります。
バンコクと言う街を楽しめる時間は残り少なくなりつつあります。
https://agora-web.jp/archives/2053920.html#googtrans(ja|ja)