タイは、世界の中でもLGBT(レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)に対して
比較的寛容な国の一つとして知られています。が、法的には同性婚は まだ 認められていません。
タイには約600万人のLGBTがいると言われ、国民として今や少数派ではないでしょう。 各党は
選挙の時など、LGBTの人たちを どう取り込むかか、結構 必死になって対策に頭をひねります。
だからこそ、同性愛者の団体が政党に働きかけ、何度も立法化が検討されてきました。が、未だ成立に
至っていません。 上座仏教の中核国ですから、宗教的に微妙なブレーキがかかるのかも知れませんネ。
同性婚を認める法案は2013年に一度、具体的に提案されていましたが、翌年のクーデターで
廃案となってしまいました。ところが急遽、同性婚を認める法案が承認されそうです。
早ければ11月下旬にも内閣へ提案し、承認されれば来年中にも施行されるというのです。
“うぅ~ 2月の総選挙を意識したなぁ~” と言われてしまっています。
<タイはトイレだってLGBT用の案内が …>
ここで、タイの「性の種類」(タイ語の呼称)に詳しくない方のために、簡単におさらいです。
タイの「性の種類」は細かく、その人の性の対象(どんな人が好きか)によって分類すると、
18種類もあると聞きます。が、ややこしくなり過ぎますので、少し単純化してみると ・・・
プシャーイ ・・・ 一般的な男性 女性と付き合う男性 服装は男性
プーイン ・・・ 一般的な女性 男性と付き合う女性 服装は女性
ガトゥーイ ・・・ 男性が好きな男性 英語はLady boy 日本語はオカマ 服装は女性
<日本ではLBGTの人たちの就活も …>
ゲイ ・・・ 男性が好きな男性 服装は男性
トム ・・・ 女性が好きな女性 服装は男性 日本語はオナベ
ディー ・・・ トム(女性)が好きな女性 服装は女性
タイというとガトゥーイが一般的ですが、女性同士のカップルも少なくありませんネ。
女性同士のカップルといっても、カップル共に女性的なケースもあれば、一方がボーイッシュ、
すなわち「トム(トムボーイが由来)」と呼ばれる女性であるケースも多々あります。
<タイではトムとディーの映画が大ヒット>
「マイペンライ文化」を持つタイは、大らかな国ですから、同性愛に関しても本人の選択が
尊重され、日本や他国と比較して 周囲から受入れられていると思います。それが同性婚が
認められるということは、大きな社会的変化となるでしょうネ。良い意味で一大事でしょう。
もし認められると、タイでは女性同士のカップル(同性婚)が増えるような気がしますネ。
理由は? いつか また当ブログで触れますネ ・・・
しかし、気になるのは法案の中身です。今までは、同性間カップルやその家族に対して、異性
カップルが享受できるものと同じ法的保護は受けられていませんでした。それが、同性婚は婚姻
(戸籍)が認められる他、遺産相続権、離婚請求権(慰謝料や財産分与)も与えられます。
<昨年だけでも、フィンランドとマルタ、ドイツ、豪州の4カ国で同性婚が認められた>
ただし、養子縁組については組み込まれず、将来的な検討事項とされました。法案が施行されれば、
アジアでは台湾に続いて2カ国目。そう、タイは開かれた国のイメージが、更に高まるでしょうネ。
一方で「人口減少に繋がる」「伝統的な結婚制度が壊される」といった反対意見もありますが、
きっとプラユット政権は、総選挙前に承認しちゃうでしょう、これに野党は反対などできません。
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