タイの結納金シンソートはいくら？ ②

はたして、一般のタイ人達のシンソート、結納金はいくら位なんでしょうか？

全てにおいて言えることですが、都会のバンコクと地方では全然違います。バンコクを見てタイを語るべからず、と
言われます。それくらいに、バンコクと地方との差は、日本の「都市と地方との格差」なんてモノではありません。
バンコクは東南アジア諸国の中でも有数な首都で大都会です。

地方では月に4000バーツ前後あれば、それなりの生活も出来ますが、バンコクではそうは行きませんし、
大学の初任給でも1万～2万バーツです。

そう言えば、地方出身の知人であるＪ君が結婚するにあたって、彼女の実家から8万バーツのシンソートを
申し込まれて、右往左往していたと聞きますから、月給の8倍前後の額を言われたのでしょうか。
実際には男性の給料だけで無く、実家の懐具合をチェックしながら金額を決めるようです。
タタ・ヤングの新郎が1億バーツを渡せるのも、大金持ちの御曹司だからでしょう。

一般的には、通常の月給の5倍から10倍を言われるのでしょうか。
ですから　日本人がここで結納となると大変ですヨ。

タイで更に立場を深刻にさせるのが、参列者にシンソートの金額が分かってしまうことのようです。

タイの結婚式では、式の一部に協議して決められたシンソートを花嫁の両親に渡す儀式が組み込まれていますので、
参列者たちに大よその金額を公開しざるを得ません。

ですので、両家の社会的地位や見栄があって、おいそれとは簡単には、シンソートの金額が、お金持ちほど決まらなくなるそうです。
当然のこと、社会的地位が高かったりお金持ちの方々のシンソートは数百万バーツになることもあるようです。
タイ人も日本人に負けず劣らず見栄っ張りと言われていますが、このような時には、その見栄も多いに発揮するのでしょう。

聞くところによりますと、近年、バンコクの若者同士の結婚ではシンソートはあくまで見せかけだけで、式が終わると
花婿に返されることも多くなったと言います。でも　それは親に生活力、経済力があるから出来ることで、
地方の田舎の地域ではなかなか出来る現実ではないんでしょうが・・・・

先ほどのＪ君の例も、最終的には「何かの時に使いなさい」と新婦の母親は返してくれたそうです。母親曰く
「無理難題を押し付けて、本当に娘と結婚したいか試した」そうです。可愛い我が娘を思う気持ちは分かりますが、
このようなシンソートの活用方法もあるんですネ。

反面　親に内緒で半同棲をしていて、いざ花嫁の両親に発覚したら、という時の為にシンソートを
コツコツと貯めているカップルも多いと聞きます。

ガールフレンドが居る皆さんも、気軽に彼女と遊びがてら実家へ行くと、シンソートのお話しが出るかも知れませんよ！


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