今年の日本プロゴルフは若い女子選手の躍進が目立ちましたが、男子も久しぶりに その傾向が
顕著に成って来ています。特に期待されるのが来春、大学を卒業する中島啓太プロ(日体大4年)と
蝉川泰果プロ(東北福祉大4年)の二人です。同学年の二人は共に、今年プロに転向しています。
今後の日本男子ゴルフ界を支えていく若手として、より大きな躍進と期待を集めています。
昨年9月、中島プロがアマチュアとして男子ツアーの「パナソニックオープン」を制すると、
今年は蝉川プロが6月に行なわれた下部のABEMAツアーで勝利し、9月には中島プロと同じ
「パナソニックオープン」で優勝。さらには10月の「日本オープン」で95年ぶり二人目と
なるアマチュア優勝を果たしました。偶然にも このようなライバルの出現は珍しいことです。
蝉川プロは、前人未踏のアマチュアとしてプロツアー2勝という実績を引っさげてのプロ
デビューであり、中島プロは世界アマチュアランキングで1位を走り続けていました。
まさにナショナルチームの星ともいえる二人は、晴れて大学とナショナルチームを卒業し、
これからは、同学年プロとして日本国内と、いずれは世界に打って出て行くんでしょう。
まずは来季以降、日本で大暴れしてからタイガー・ウッズ選手を目指して欲しいですよネ。
ちょっと振り返って見ると、中島プロは2015年、中学三年生の時からナショナルチーム入り
しており、常にエリート街道をひた走って来ました。対する蝉川プロは今年から同チーム入り
してから大きく羽ばたき、急激に台頭して来た感じがします。いつの間にか、中島プロを超え
アマで2勝するなど急成長しています。アマチュアながら、二人は いつも話題の中心にいました。
そんな対照的な二人の存在は、昔日の青木功プロと尾崎将司プロのように映るオールド
ファンもいるかも知れませんネ。中島プロは青木功氏のように、黙々と自分の道を進む
タイプなら、蝉川プロはイケイケで派手なゴルフが信条の尾崎将司氏のようです。
ナショナルチームで共にプレーした時間は 一年と短かったですが、来年からの二人は
大変なライバル関係となって、日本の男子ゴルフ界を多いに盛り上がてくれるでしょう。
二人はすでに来年1月の米国男子ツアー「ソニーオープン イン ハワイ」への出場が
決まっています。来月は早々に、二人のプレーが米国で観られます。とても楽しみです。
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