タイ航空の採用条件に 「泳げること」 が入っているのは？

　　
　リクルートの研究調査機関であるエイビーロード・リサーチ・センターが６日発表した 「エアライン
満足度調査2016」 で、タイ国際航空が前年から３ランクアップの７位になっていました。

2015年に国際線を利用した18歳以上の日本人旅行客7,227人を対象に調査を実施。　世界の
航空会社40社をランク付けした結果です。　近年のタイ国際航空は総合満足度で、14年の
14位、15年の10位に続きランクを上げ、最近は年々 良くなっている感じです。　

　

１位はシンガポール、２位は全日本空輸、３位はＫＬＭオランダ航空でした。　欧米・日本を
含めて航空会社の調査には、いろいろな方法や仕方がありますので、一概にすべてが妥当な
結果とは言えませんが、日本人のタイ国際航空の評判が良くなりつつあるのは事実なんでしょう。

タイ国際航空は、2013年に120.5億バーツ、2014年に156.1億バーツ、2015年に130.5億バーツの最終
赤字を出し、不採算路線からの撤退、運航機数と人員の削減といった経営再建策を進めている最中です。

今年の１月～３月期は、売上高が前年同期比2.7％減の501.8億バーツ赤字でしたが、最終黒字は60.1億バーツ、
旅客数は5.3％増の592万人、搭乗率は77.5％ （前年同期75.4％） と、成果は徐々に良くなっているようです。

　

少しは余裕が出来てきたのかな？　経営再建計画の第２ステージに入り、路線を拡大することもあり
３年契約で客室乗務員565人を募集すると発表しました。　応募資格は大卒以上で、結婚経験がない、

1992年以降に生まれたタイ人男女ということです。　英語能力はTOEIC・600点以上で、女性は身長
160センチ以上、50メートル以上泳げること。　男性は身長165センチ以上で、100メートル以上泳げること。　

男女とも身長に応じた体重規定もあるようですが、泳げること、という条件は飛行機が海に転落した場合
ですかネ？　採用条件に 「泳げること」　って、入っているのは初めて聞いたような気がしますが （苦笑）。

　

そう言えば、タイ人って意外とカナズチが多く、泳げる人は少ないと思いますヨ。　海の近くに住んでいる
タイ人は泳げるでしょうが、タイ内陸部の人達に聞いてみると まず８ 割は泳げない、と答えるでしょうネ。

タイ保健省の報告では、年平均 15歳未満の子供1200人前後が亡くなっていますが、溺死が多いとか。
特に溺死者は15歳未満の中でも５歳～９歳 が多く、学校が休みの３月に集中しやすく、 タイの
子供は泳ぎが苦手で、溺死する子が一日約４人 いるとも発表しています。

なぜに泳ぎが苦手なのか？　考えてみれば日本は小学校の低学年からプールでの授業があって、
ここで泳ぎを教わります。　日本では授業で泳げるようになる子が多いですからネ。 が、タイでは

　日本のプール

インターナショナル・スクールは別として、プールもなければ、プール授業もありません。　
市民プールも見かけませんよねぇ～。　プロンポン駅前のベンジャシリ公園にはあったかな。

タイ人が泳げないのは多分、授業無し これが一番の要因でしょうネ。 でも１年中暑い
国なのに、なぜにプールを造らないんでしょうネ。　　今度 調べてみますネ ・・・

　タイ国際航空の採用試験での不合格者は、皆 泳げなかったりしてネ。　
　そうだったら、ちょっと可哀想な気がします。