食品や通信など幅広い事業を手掛ける巨大財閥のCPグループ会長のタニン氏が、なぜ
ここまで、スーパーにこだわりを見せるのか、独自に展開していたスーパー「ロータス」を
英国のテコスから取り戻すという、思い入れがあったんですネ。 昨日からの続きです。
22年末までに、まずはタイとマレーシアにある全約2,100店舗のブランド名「テスコ・
ロータス」からテスコを外し、全店の名称を「ロータス」に統一します。脱テスコを急ぎ、
ロゴも赤と緑が基調の淡い緑色に一新。そして改革の最大の目玉は店舗のデジタル化だそう。
<旧スーパー テスコ・ロータス>
売り場のデジタル化を目指し「スマートショッピング」に注力。例えば、バーコードを
スマートフォンで読み取って購入すると、指定した時間に自宅などに商品が届くサービスや
事前にスマホで注文した商品を店頭で受け取る「クリック&コレクト」です。また配車大手
グラブが自宅に届けるといった手厚い顧客サービスも売り物にするとしています。
新型コロナウイルス禍やネット通販専業を意識した戦術であり、通常とネット販売の双方の
強みを生かした戦略かな。客は店頭で実物を確認し注文だけして手ぶらで帰ることができます。
<新しいスーパー ロータス>
「ロータス(Lotus's)」の末尾の小文字の「s」は「スマート」を表しているとのことで、
「スマートなショッピング体験」を キャッチフレーズとして、スタートしています。
CPグループ創業100年において、もう一つ計画している事業が、タイ国鉄が保有している
バンコク都マッカサン地区の土地開発だと言われています。スワンナプーム国際空港から
<マッカサン駅前>
エアポートリンクに乗ってパヤタイ駅に向かう途中、都心部の一等地でバンコク都の巨大な
ビル群に囲まれて緑豊かな光景を目にします。そう、エアポートリンクのマッカサン駅前です。
この巨大な遊休地、実はタイ国鉄の所有地です。巨額赤字を抱えるタイ国鉄としては、ここを
民間に貸し出して賃貸収入を得ながら経営状態を立て直したいところですが、一等地のうえ
余りにも土地が広大過ぎて、普通の企業では手を出せない状態が数十年続いていたといいます。
<3国際空港をマッカサン駅が集約させる?>
この土地の再開発にも、手を挙げたのが CPグループでした。このマッカサン国鉄所有地の
約22.4万平方メートルを一大商業圏に生まれ変わらせるプロジェクトを計画しています。
スワンナプーム・ドンムアン・ウタパオ空港(パタヤ近く)の3国際空港を結ぶ高速鉄道建設
事業に関わりだしたのも、これらの鉄道路線をマッカサン駅に集約できるからとも聞きます。
政府にも大きな影響力を持つ CPグループは、さらに巨大事業を成し遂げていんでしょうネ。
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