新型コロナウイルスがタイ国に出現してから丸二年が経ちました。落ち着くかと思い
ましたが、今度は変異株のオミクロンです。日本食レストランも随分と減少していると
思いきや、地方で低価格店が拡大し、2020年に比較して7%の伸びだといいます。
昨年12月に、日本貿易振興機構(ジェトロ)のバンコク事務所が、21年のタイの日本食
レストラン数は、前年比約7%増の4,370店舗だったと報告。首都バンコクの店舗数が減少に
<ジェトロ バンコク事務所のあるビル>
転じる一方、バンコク都以外の地方では低価格帯のすし店やラーメン店が増加した、と報告
しています。07年の調査開始以来初めて、地方の店舗数がバンコク都を上回ったそうです。
地域別にみると、バンコク都は2%減の2,073店舗でした。新型コロナウイルスの感染対策で
飲食店にも営業規制がかけられ、休業する店が増えました。都内以外の地方は2,297店舗で
16%増えたといいます。タイ国で商業施設が新しく開業すると、それに合わせて日本食店が
必ず何店舗も入りますからネ。確かに地方では新店舗数が増えるでしょう。客単価でみると
250バーツ(約860円)以下の低価格帯の出店が多く、さすがバンコク都より安いようです。
ただ 4,370店舗という数字はどうでしょう? 倒産したり閉店した人たちは、ジェトロへ報告して
いない経営者も多く、実際は これより少ないでしょう。新オープンすると誰もが報告しますが、
閉めた場合 報告せず帰国してしまったり、未報告になっているケースも多いと聞きますからネ。
調査は9月8日~11月7日に実施され、日本風にアレンジされた料理を提供する店も含め、
日本食のメニューが過半を占める店を対象にまとめた、としています。タイ人経営による
店舗も多く「日本食もどき」や「なぁ~んちゃって日本料理」等々、日本食と言えるか
どうかのお店も含まれていますし、厳しく査定したら もっと少ないでしょうねぇ~
業種別で最も出店数が増えたのは、すし(342店増)でした。21年に新規開業した店の
約四割がすし店で、人気の高さが窺えます。総合和食やラーメンも店舗数が増えたよう。
そう言えば 昨年3月に、バンコク・セントラルワールドでタイ進出1号店がオープンした
日本の寿司チェーン大手「スシロー(SUSHIRO)」は、都内に4店舗、12月には お隣の県、
ノンタブリ県に5号店をオープン。スシローは大変な勢いで、新規オープンさせています。
今年も2月に早々とメガバンナーに6号店目がオープン間近に控え、4月には日本人駐在員の
中心地・BTSプロンポン駅直結のデパート、エンポリアムに7号店がやって来ます。
スシローのその勢いや留まるところを知りません。一年余りで7店舗のオープンです。
コロナ禍ですが、大盛況のようです。タイ国での日本食の裾野が広がり、現地化が進む一方、
スシローのように本格志向の店も増えています。日本へ旅行したタイの富裕層が日本食を
楽しんでいる感じです。コロナ禍であっても、今後 この流れは続くんでしょうねぇ~
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