ロイカトーン祭りは、色とりどりの花で飾られた灯籠に火をともして川へ流すタイの
伝統行儀です。今年も新型コロナウイルスの感染対策を行ないながら開催されました。
クラスターの発生などを恐れて、祭りへの参加を見送る人も多かったと聞きます。
一部の会場となったチャオプラヤー川沿いに集まった人たちは、コロナウイルスの感染
対策として検温やアルコール消毒などを行ない、密に配慮しながら実施されました。
ですが、事前の自粛報道に反して全国的には賑わったようです。地方では道路も渋滞し、
とてもソーシャルディスタンスなど保つことが出来ないほど人が出たといいます。
バンコク都では、アサウィン都知事の「一家族に付き1クラトン(灯篭)で環境を
保護しよう」という推奨で、同祭りで発生する灯篭による多量のゴミも少なくなった、
と報じられました。 11月19日の当ブログでも触れました ・・・
アサウィン都知事も、“今年のロイカトーンは、最も自然に優しいロイカトーン祭りとなった”
と、現場を視察しながら喜んでいたようです。 毎年、相当数のゴミが発生しますからねぇ~
ロイカトーンの翌日、バンコク都(BMA)は、都内の至る水路から約40万個のクラトン
(灯篭)を収集したと、メディに公表しました。過去三年間に収集されたクラトンの数は、
2018年は84万個、19年 約50万個、20 約49万個、今年は18年の半分以下の約40万個でした。
しかも今年は、収集されたクラトンの約95%がバナナの葉などの天然素材で作られ、約5%が
発泡スチロールなどで、殆どの水路で発見されたクラトンは環境に優しいものだったようです。
ロイカトーンの後、バンコク都内の水路をきれいに掃除するための収集は、金曜日の
21時頃から翌日の午前5時まで行なわれたと、各メディが報道していましたネ。
<水路を視察するアサウィン都知事>
アサウィン都知事は、“クラトンは、環境にやさしい自然分解しやすい天然素材を使用して
ほしい。クラトンに花火や風車に火をつけたり、提灯・灯籠など空中に放出したりしないよう
協力をお願いする” とも訴えていましたからネ。 その成果が出て良かったですよネ。
ロイカトーン祭りは、タイ国の三大祭りの一つとも言われています。ビフォーコロナの時期は、
多くの外国人観光客も好き勝手なクラトンを購入して流していましたからネ。今年は、クラトンが
量も質も良い形になったのは、外国人観光客が少なかった事も影響していたのかも知れません。
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