CASIO Collection、いわゆるチープカシオと言えばF-91WやA158WAがネットではよく取り上げられているように思います。
いずれも味のあるデザインでとても魅力的なのですが、レビューなどを読んでいると暗所で時刻を確認するためのLEDランプの光量がとても少ないという意見が多いようです。
そこでA158WAのLEDランプをELバックライトに変更したA168WAを購入することにしました。
色使いもA158WAとは異なり、これはこれで味があります。現行品ということもあって、急に欲しくなってもAmazonで注文した翌日には手許に届くところが嬉しいですね。
本体とパッケージの外観はこのような感じです。
時計本体は樹脂製のケースに銀色のメッキ加工が施され、価格や素材から考えればかなり立派に見えます。実際に手に取ってみると良くできていて、アンティークな印象と相まって、外観に関してはポジティブな感情しか起こりませんでした。
ブレスレットはステンレス製です。一コマ一コマが小さくて薄手なので、思いのほか腕への当たりが柔らかく、腕に馴染みます。重量も軽いので着けていることすら忘れそうです。G-SHOCKと比べるとブレスレットの長さが少し短めなので、腕周りがある方は購入前に注意が必要です。ざっと実物を測った感じですと、腕周りが20cmくらいまでが恐らく限界で、21cmくらいの方だと採血前の腕のように血管が浮き出てくると思います。
パッケージは、G-SHOCKのローエンド機種よりもさらに簡素です。パッケージも含めて時計に思い入れるタイプでなければ、環境に優しくて良いと感じました。カシオ好きな人のほとんどは、一人で何本もカシオの腕時計を買うと思うので、買う度にこのような簡易パッケージか、化粧箱かを選べても良いかも知れませんね。
パッケージといえば裏側を見たらさらっとすごいことが書かれていました。「電池寿命:約7年」だそうです。毎日欠かさず使っているスマートフォンなどは、下手をすると半日程度で電池がなくなってしまうというのに、どういう設計をすると電池1つで7年も動かせるものなのでしょうか。
購入前はケースサイズがかなり小さいと思っていたのですが、DW-5600E-1とならべてみるとケース自体はそこまで小さくはなく、G-SHOCKに比べるとベゼルとラグの部分が短いので、二回りくらい小さく感じるということが分かりました。よって手首に載せたときも、極端に小さく感じることはないと思います。
機能面でDW-5600E-1と比べると、A168Wはクォーツ調速の精度がやや劣ること、タイマー機能がないことと、カレンダは「月」「日」のみの設定で「年」を意識しないことが大きな違いです。
時計の精度はもう少し長期間使ってみないと確かなことは言えませんが、1週間ばかり使った感覚だと、秒単位で正確な時刻が必要な方であれば週に1〜2回、分単位で正確さを求める方であれば2〜3か月に1回は時刻合わせが必要になるのではないかと思います。
カレンダは月・日・曜日は設定できるので日常生活で困ることはないですが、閏年のときだけ手動で日付と曜日を修正する必要があります。日だけ表示するアナログ時計をお使いであればほぼ2か月に1回は日にちの設定をやり直すわけですから、それに比べたらほとんど問題にならないデメリットでしょう。
意外だったのは12時間表示・24時間表示の切り替えはDW-5600E-1同様にできますし、アラームには時報機能も付いています。ストップウォッチ機能もスプリット計測も含めて1/100秒の精度でできることには驚きました。
また、思った以上に防水性能が高いのも特筆するに値します。スペック上は日常生活防水なので自己責任での話にはなりますが、すでに何度か石鹸を使ってA168Wごと丸洗いしてしまっていますが、浸水することなく元気に動いていることは皆さんにお伝えしておきたいです。
A168WAの特徴的な機能である、ELバックライトを点灯させると上のような感じで光ります。評判通り暗所でもかなり見易く、昼夜問わず実用性の高い時計です。
7年後に電池が切れても何度でも電池交換しながら末永く使っていきたいと思います。