今日6/10は時の記念日。671年4月25日(太陽暦の6月10日)に、天智天皇が初めて水時計を利用して時刻を計って、世の中に広く時刻を知らしめた故事に基づく・・・・
関東地方はまだ梅雨入り宣言なく真夏日が続く。プランタのミニトマト2株はすくすく成長。青い実を鈴なりに付ける。オクラ2株は苗の背丈が伸びないが二輪の黄色い花。オクラの花は心を落ち着かせるやさしさがある。パプリカ1株はまだ幼い苗木。
スポーツ界は話題豊富。大阪なおみの病気告白。山県亮太100m9秒95 日本新記録。 ゴルフでは佐生(さそう)優花全米女子OP優勝(19歳11か月最年少)。大谷翔平の特大ホームラン143m。そして上野動物園のシンシン妊娠の兆候と話題が豊富
オリンピック開催まで50日の6/2に新型コロナウイルス対策分科会の尾身会長が「今の状況で(開催するのは)普通はない」と指摘し、「やるのであれば、規模をできるだけ小さくして管理体制をできるだけ強化するのは主催する人の義務だ」との認識を示した。今後どんな議論が展開か?興味津々。アンケートでは国民の半数がオリンピック開催延期、中止を志向。大会後の5波変異株蔓延が心配だ。
さて今回も江戸東京博物館の古代エジプト展写真を送る。遺物の材料に注目すると岩石、金属(青銅、鉄)、紙、木製等多岐にわたりその製造技術は現代でも通用するほどすごい。
最近知ったことだが鉄器時代の源流は現在のトルコ・アナトリア地方で約3200~3500年前に栄えたヒッタイト帝国とされるようだ。トルコの首都アンカラ東部アラジャホユック遺跡では約4300年前の地層から最古の鉄製品とされる「短剣」が発掘された。これらの原料は宇宙から飛来した隕石(鉄隕石)の加工品とのこと。ビックリ!
エジプト・ツタンカーメン王の墓から出土した約3400年前に作られた「鉄剣」も鉄隕石製とのこと。その昔地球に鉄隕石が降り注いだこと、隕石精製技術があったこと等興味深い話だ・・・ 当時のエジプトはまだ青銅器時代で鉄剣はトルコ・アナトリア・ヒッタイト帝国の隣の「ミタンニ王国」製と考えられる・・・(ミタンニ王国も製鉄技術を持っていた・・・ミタンニ王がエジプト王に短剣を贈った古記録があるらしい)。4300年前地球に降り注いだ鉄隕石の精製技術がトルコ・アナトリア地方にあったことは何とも興味深い話だ。
アクエンアテン王立像胴部 第18王朝 前1351 石灰岩 日本の天平時代の仏像に似ている?
左 アクアンアテン王とネフェルティティ王妃の娘である王女の頭部 前1351 砂岩
理由は分からないが坊主頭で写実的
中 王女の立像 前1351 硬石膏
右 棺台の上のトトメス王子の小像 前1388 凍石 亡き人をしのんでこのような仏像を副葬したのかも
タレメチェンバストスの『死者の書』の説明文 来世でも永遠に生命が続くようにとの祈り
タレメチェンバストスの『死者の書』 前332 パピルス巻物、彩色 文字と絵画で分かりやすく
説明されているのだろう
タレメチェンバストスの『死者の書』 前332パピルス巻物、彩色 中心部をアップした
デモチェック(民衆文字)の銘文があるパレメチュシグのミイラマスク ローマ時代 後50 亜麻布、プラスター、ガラス、部分メッキ 今回の企画展のシンボル作品だ エジプト文明最後期のもの、ローマの属国になったころのもので芸術的にも高度の完成品 流石に人気がある
デモチェック(民衆文字)の銘文があるパレメチュシグのミイラマスク
今回の代表作品 死者のミイラの上に置いた 埋葬の日付がある金箔付き。永遠の命の守護を願って描かれた神々の姿・・・古代エジプトではライオン、マングース、ネコ、鳥・・・が八百万(やおよろず)の神とされた 後頭部の宗教的な絵画が素晴らしい
〇イムセティ 右端 人頭の蓋 タバケトエンタアシュトケのカノポス容器(肝臓を守る)
(注) カノポス容器とはヒト型の臓器収蔵器 ミイラを作るとき取り出した内臓はこの容器に収納した
〇ハピ 右2 ヒヒ頭の蓋のタバケトエンタアシュトケのカノポス容器(肺を守る)
〇ドウアムトエフ 左2 山犬頭の蓋のタバケトエンタアシュトケのカノポス容器(胃を守る)
〇ケベフセヌエフ 左端 ハヤブサ頭の蓋のタバケトエンタアシュトケのカノポス容器(腸を守る) 4品とも 石灰岩 彩色 すべて前841ごろ
ハヤブサ頭 腸を守る・・・取り出した腸を収納したツボ 左端をアップで撮影 何となくユーモアな顔つきが気になる
地球(アフリカ)に新人(現生人類 ホモサピエンス 私たちの祖先)が現れたのが20万年前、エジプト文明が繁栄したのが4500年前、ほんの少し前なんだ。ローマ時代は2000年前・・・ 日本にヒトが来たのは3万8000年前、アフリカから来るのに16万年も要したことになる。ずいぶんかかったものだ。そして古墳時代は1500年前。最近の出来事❕とも言える。
ではまた