写真と文章で楽しむ小さな小さなギャラリー

折々の写真と短い説明文を不定期に更新したいと思います。

19-22 デルフト(Delft)(2) 科学者画家フェルメールの故郷

2019-07-30 16:48:35 | 身近な写真

 瀬戸大也が韓国の世界水泳で2冠。素晴らしい。400mメドレーはよく粘った。

 デルフトフェルメールの生まれた町であり、アトリエがあった。彼は43歳で死ぬ(若い!)までデルフトで絵を描いた。彼は寡作だが構図は科学的(カメラ・オブスクラの使用)、極めて写実的、しかも描く対象が庶民的フェルメールブルーと言われるアフガニスタン産出の岩石ラピスラズリを材料にしたマリンブルー絵の具(ウルトラマリン)を使用。当時ラピスラズリは純金と同じくらい高価(裕福な義母の援助を受けた)。尚、ラピスラズリを粉末絵の具に加工するのに風車が使われた。

今回のツァ-の目的の一つがフェルメールの名画「デルフトの眺望」(デン・ハーグ マウリッツハイス美術館蔵)の現地に触れること。巡礼者の心境‼「デルフトの眺望」に描かれた2つの尖塔〈デルフト東門〉と〈運河〉は健在。静かな興奮。フェルメールの現存作品は37点ほどと少ない。世界中の美術館に散らばる。2018年秋東京(上野の森美術館)に8点来た、当時奇跡と騒がれた。お馴染み「牛乳を注ぐ女(オランダ アムステルダム国立美術館蔵)」が主賓。私の好みは「デルフトの眺望」、「小路」かな! 2019年春、小京都的な【デルフト】は健在だった。気分は最高至福のひととき

マルクト広場のチーズ屋が美味しいと評判なので土産に4本購入(10€/本) 帰国後賞味。本当に美味しかった。

 

デルフトの眺望に描かれた2つの尖塔〈デルフト東門〉と〈レインスキー運河〉の本物

大好きな  名画 デルフトの眺望  写真と角度が違う 右手に2つの尖塔〈東門〉が見える

デルフトのアトリエ 当時のまま ピンクの扉のあるところ

アトリエのある通り

フェルメールセンターのある通り  衣装がフェルメール的

フェルメールセンター前は大混雑 

同じく大混雑の中を歩く

フェルメールセンターのお洒落な係員

牛乳を注ぐ女〉を㏚するモデルさん 当時の民族衣装

デルフトの3輪自転車 大型ワンコが2匹 日本と同じで沢山の自転車が…

フェルメールが洗礼を受けた新教会  13世紀に着工 15世紀に完成

マルクト(中央)広場の向こうに市庁舎(建設 1618-20)がそびえる ここも人出が多い、 赤い観音開きの窓が特徴的(見ずらい)

                                     ではまた

 


19-21 デルフト(Delft)(1) 科学者画家フェルメールの故郷 デルフト焼き (現地 4/6午後)

2019-07-28 17:28:20 | 旅行

ついに梅雨明け。オリンピックまで1年を切った(7/24)。ホストタウン、交通規制のテストニュース… 

古都デルフト(Delft)と言えばオランダの画家フェルメール(Johannes Vermeer1632-1675)の故郷。デルフト焼き。人口96000人。

 まずはデルフト焼き(17世紀~)の工房見学(ロイヤルデルフト社)。デルフト焼きは日本の伊万里焼の影響も受けた陶器と聞いている。写真のような青(デルフトブルー)の色合いが特徴。日本女性が懇切丁寧に説明、製造工程を案内。素朴な絵柄も日本人好み。手書きの製品は高価だが、プリント印刷品は手ごろな値段。でも私はパス。理由はない。

デルフト焼きのサンプル 日本でも有名だ デルフトブルーが特色 皆さん買い求めていた

日本人向けの女性説明員 日本人観光客は打ち出の小づち? 


花瓶の絵付け工程 手描き 手先の器用さは日本人好み

オランダはチューリップが特産 大型花器 博物館的価値でケースに展示


ホールにあった レンブラントの大作 「夜警」のタイル画 小さいタイルを組み合わせて制作 大作だ

                                        続く



19-20 古代ハスと中世時代の館址

2019-07-25 15:46:02 | 身近な写真

  ニール・アームストロング船長、バズ・オルドリン(アポロ11号)が月面に下りてから7月21日は50周年。2月8日月面着陸映画「ファーストマン」公開。月探査の話題が熱い!今再び月を目指す。中国、インド、ロシア、カナダ、アメリカ…そして日本勢も加わる。アメリカは16兆円投入=アルテミス計画=2024年月に人を送る。トヨタが月面探査車開発中、‥‥月が宇宙旅行の中継基地に。 

 車で15分のところに「難波田氏(なんばたし)館址」と言う中世の平城(ひらじろ)史跡がある(富士見市南畑 17、000㎡)。城館はないが移築した古民家が2棟、長屋門、ハス池、資料館、睡蓮池。城館があった小高い場所から睡蓮池を見下ろせる。ヨーロッパツァーで中世が躍動的な時代だったと思うが日本でも中世はやはり輝いていたのではないかと思う。武蔵七党が闊歩した場所。ハスは埼玉県行田市の古代ハス(大賀ハス)から根分けしたものでピンク色の大輪の花を咲かす。睡蓮池には鯉が泳ぎ白と赤の睡蓮は印象派「モネ」の世界のようだ。この季節には毎年出かける。人はほとんどいない、静寂に包まれ木陰で休憩。気に入った写真はプリントして眺める。

横向きで見にくいがとりあえず載せる 難波田氏館跡

移築古民家 結構立派 庄屋さんか?

室内はエアコン無でも涼しい風が通る 懐かしい足踏みミシンも

白睡蓮の花が涼しい風をもたらす


こちらは赤睡蓮  モネの絵画を連想ください

古代ハスの池にたおやかな花弁が風にそよぐ

見事なピンクだ

大賀ハスが見事  ハスの実も見える  

夏アカネ?が元気だ 独特の濃い赤が目立つ 体長は5cmほど

桜の下にネジバナが群生する ネジバナは場所を選ぶのかあまり見かけない

                         ではまた



19-19 散歩写真から 吾輩も猫である 

2019-07-18 16:51:28 | 身近な写真

このところ毎日梅雨空、お日様がない。昨年とは大違い。7/13晴れ間に野火止用遊歩道へ。

とある家で猫に遭遇。大型寅猫で堂々とした体躯だが耳が小さい。きちんと座わりハスに構えてジ~と私を見る。私は静かにカメラを構える。その目に警戒心が…。数分すると少し気を許したのか目つきが和らぐ。

 正面からカメラを見る。もう数分するとひっくり返り腹を見せた。ようやく気を許したか…。シャッター音が響く。遊歩道は幅1.5mほど。おばさんが「何かいるの?通っても良いですか?」の声。「どうぞ」と体を動かしたとたんにこのシーンも終わった。おばさんと共に猫も茂みに消えた。約10分のお話。

斜に構える寅猫  正視しない 早く立ち去れ!のごとく

ジィと見つめる 耳が小さい?

少し気を許した様子 ゴロリ 

すっかりい打ち解けたか?腹を見せてくれた!

道すがらタチアオイ、大型フヨウ、カトレア、エンゼルトランペット、ハギ、アジサイ、キキョウ、ノウゼンカツラ、ヒマワリ、ムクゲ…の植物に出合う。

日照不足で貧弱なヒマワリ

母親の実家にあったノウゼンカツラを思い出した

秋の花キキョウが咲きだした

韓国の国花 ムクゲ 

ヤマユリが100株ほど群生する 平林寺の雑木林 下草刈りが行われ今年は素晴らしい

野火止用水の向こう側 望遠レンズで捉えたヤマユリ 

高貴な香りが漂っていた 何事も手入れが大切かな


ボタンクサギの蜜を吸う黒いアゲハ蝶


秋の花 ハギも咲きだした

こちらは夏花  カトレア 残り花

直径15センチぐらいの大型フヨウが一輪雑草の中に咲いていた

タチアオイ もうすぐ梅雨明けが近い?

キスゲの一種色が濃い 30年ほど前山形の鳥海山で見た大群生を思い出す(種類は違うかも)

残り物のアジサイ この色が好ましい                  ではまた


19-18 キンデルダイク(Kinderdijk=子供堤防)の風車群(4/6午前)

2019-07-14 20:50:05 | 旅行

 7/11 はやぶさ2地下岩石採取」成功! 地球から24000km 直径900mの小惑星リュウグウ12月ごろ地球へ出発し2020年年末に帰還する。地球誕生時の秘密がわかるかも。1969720日(50年前アポロ11号月面着陸にも匹敵する快挙!?

46日バスはベルギーブルージュから国境を越えキンデルダイクへ入る。オランダ(NEDERLAND)と言えばまず風車産業革命前は全土でその昔は1万基あった、現存するのは1000基(1/10。ロッテルダム郊外のキンデルダイクには19基が現存世界遺産1740年代に低地から水を汲みだす灌漑が目的で作られ運河に水を汲み上げる。オランダは国土の1/4が水面より低く、水の侵入や湿気と闘ってきた。

 折りしも天候が悪く霧雨、そして寒い。折角だから風車を見にいく。見学できるのは1基羽の大きさは30m弱。高さは20ⅿ? 3階まで狭い階段を上る。観光客で混雑。当時の生活用品等もそのまま。

 私が注目したのは堤防上のカットされた巨木。無数の細い幹が出ている。なんでこんな形に?これぞオランダ人の知恵。葉っぱが水分を吸い上げ空中へ放つ力を利用している。風車と同じ作業をさせているのだ。

霧雨にかすむ風車群 寒々とした風景

徒歩で風車群まで歩く 霧雨、風で寒いが観光客でにぎわう

堤防から風車群を見る 19基は見えない 修理中もある

風車の3階窓から見下ろすと…ぞくぞくと観光客が見える 風の強さに合わせ風車の向きをコントロールが大切

風車3階の窓から入口を見下ろす 日本の農作地帯に似た風景が広がる

木製歯車が回り回転を排水揚力に変換 奥に階段、右手に漁網が見える

1階の居間 生活用品が。時計、プランタ、暖炉や炭のアイロンも、意外と住みよいかも

運河の観光船 寒くて誰も乗らない まだオフシーズンだ

水吸い上げ効果を高めるため 巨木根元から1.5mでカット、枝が無数 葉っぱが水を吸い上げ空中へ放出

この形はオランダの所々で見受けられた 

                                     ではまた