ワールドカップラグビー初戦日本がロシア、第2戦アイルランド(9/28)に快勝(19-12)大金星。野球でジャイアンツ、西武、相撲では御嶽海が優勝。ゴルフでは渋野日向子が8打差逆転優勝=快挙。まだある、国際指揮者コンクール(フランス東部 ブザンソン)で沖沢のどかが優勝。何かと話題が多い。
オランダ・ベルギーツァーでオランダ・スキポール空港の出国手続きはセルフのみ。各自Eチケットを見ながら発券機の前でパスポートをかざし、チケット番号を入力、手荷物個数を確認(指示の日本語が変)。何とかボーデングチケットをゲット。今どき各自操作しないと飛行機にも乗れない。
前回までオランダ・ベルギーで観た名画を紹介してきた。今回は「名画は嘘をつく」木村泰司著(大和書房)を参考に再度【そうなんだ!絵画の見方】をプチ紹介。
ヤン・ファン・エイク ゲントの「祭壇画」 〈性〉そのものがない天使を美少年に描く習慣はボッティチェリ以降とか。理由は見栄えの良い絵画にしたいため。左右から2番目(ハープの絵)の若い天使たちが若い男性に描かれている。
フェルメール 「真珠の耳飾りの少女」この絵は肖像画ではなく、17世紀オランダで流行した〈トローニー〉=歴史画など大作を描くために描かれた「習作(下絵)」であり、特定のモデルを描いたのではない! そうなんだね!
レンブラント 「ニコラスチュルブ博士の解剖学講義」。 いわゆる大学の講義ではなく当時の社交界の「冬のイベント」の一環。外科医だけでなく「アムステルダムの名士」を対象とした講義と言う事。てっきり大学医学部の学生が対象と思っていた!
レンブラント 名画「シメオンの賛歌」 老預言者シメオンが幼いキリストを抱いて救世主 であることを宣言する絵画。これは紹介忘れなので追加紹介、 光の当て方が当時では斬新。
レンブラント 「自画像」 ルネサンス期の衣装を着て巨匠気分 昔の衣装(ルネサンス期のハット)でカッコつけている。私に注文すればこのような絵を描いてあげます・・・売り込み用のサンプルみたいなもの。彼は若い頃から老衰まで沢山の自画像を描いた。絵の勉強のためとか。こんな絵は売れなかったらしい。
アンソニー・ヴァン・ダイク「ピータースチーブンスの肖像画」誰の作品か不明だったが判明。 今回追加紹介
アンブロシウス・ボスハールト(1573-1621) 「花」 寓意画
1345 バルタザール・ファン・デルアート 「花瓶からこぼれる花」 寓意画
17世紀、オランダでは寓意画(絵の中のパーツに意味を持たせる)が盛ん。〈花瓶からこぼれた花=老い〉 〈カタツムリ、貝=老いの衰え〉これは知識がないと理解できない。眺めるだけでは不合格? ヤバイ! 以降は枯れた花とかカタツムリは描かれなくなった?
フェルメール 「牛乳を注ぐ女」 フェルメールが描いた唯一つのメイドの絵
しかも 主人公が描かれていないのだ!メイドの監督は主婦の大事な仕事 ⇒「主婦の鏡」として女性の美徳を称賛したもの。しかしその主役(主婦)は描かれていない! これも知識がないと無理!
レンブラント「夜警」は後年の通称だ、当時の絵には名前がなかった。本当は夜ではなく昼の場面だって。表面のニスが経年変化で褐色化して夜の場面のごとくになった。正しくは「隊長バニング・コックと副官ウィレム・ファン・ラウテンブルグの市警団」 これも知識がないと無理! チョット見方が変わりますね。皆さん納得いただけましたか?
ではまた