今日7日は立冬とか。穏やかで暖かい1日だった。
上野の森美術館「フェルメール展」で8作品を観た(全35作品中)。ついに来たという思い。
「牛乳を注ぐ女」が評判だが、私は今回観た中では「手紙を書く女」が一番。眼が優しい。感想等は後日改めて報告したい。
ところで 10月19日の夕刊にこの秋、感涙のドキュメンタリー!!と大きな広告。映画の題は「世界で一番ゴッホを描いた男」。この記事を見て2007年のフランスツァーを思い出す(ゴッホの跳ね橋、療養所跡、夜のカフェテラスのレストラン等見学した)。 題名が気になり翌日新宿シネマカリテへ出かけた。10数名が列。
内容はゴッホの作品の複製画を描いて生計を立てる男、深圳市ターフエンの油画村に住む画工 趙小勇の7年間追跡ドキュメンタリー。貧乏で小学校しか行けず、出稼ぎに。独学でゴッホの絵を学び、現在多い時には月に700枚のゴッホ作品を複製する。ある日ゴッホ巡礼の旅。アムステルダムで本物のゴッホを観る。そこで自分の作品(複製画)がお土産屋(画廊ではない)で卸値の8倍の価格で売られていることを知り絶句…。旅はオランダからフランスへ、ゴッホと弟レオの墓(オーヴェル=シュル=オワーズ)にたばこ3本を供え、ゴッホが入院した南フランス・アルルの療養所も巡り帰国。
帰国後自分のおばあちゃん、自分の作業現場をゴッホタッチで描き本物の画家への変身願望と苦悩… 。
「この映画はどんな人に見てもらいたいか?」チケットぴあの質問。咄嗟に〈画家を目指す人〉と言ったががピント外れかも。 〈生きがいについて考える若者〉の方がベターかなと電車の中で考えた。
…中国には世界の有名画家の複製画をなりわいとする1万人の画工がいる。そして年間数百万点の作品を輸出、売上総額6500万ドルとの解説…
この映画の狙いは中国の特異性を紹介することではと感じた。
下記写真は2007年に撮影した3枚。ゴッホの描いたカフェは今も営業? アルルの病院跡は『エスパス・ファン・ゴッホ』という文化施設に。跳ね橋は観光客目当て?
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