油ズボン

今日は午後3時からヘアケアマイスターのマイスター1次試験なので



ここ数週間は



自宅で勉強に励んでいたんですよ





なんかおとなしいと思ったでしょう






とにかく教科書というかテキスト丸暗記で




それでいて自分の中に落とし込んでいないと




答えられない厳しい試験なんです



札幌では数百名いたんですが



50名ほどが今までの2回の試験を突破して



今回のマイスターを受験してます





ということで朝の9時からお客さんを



どんどこカットしたりパーマしたりカラーしたり



トリートメントなんかもしているうちに試験の1時間前




お昼もまだだったのであの宿敵　



マックで買うしかないな　




コーヒー飲んで落ち着きたいし




今度は滑舌しっかりとすればいいだけだからと自分に言い聞かせ




マイクに向かったのだが




決められないな




チキン系にするか安く済ませるか





そんな店長の優柔不断さに気付いたのか





店員さんのマイクの声が




「KBQバーガーはいかがですか」




なんじゃそれは　その手は食わんと思いながら





さんざん悩んだ挙句





「ケイビーキューバーガーとチーズバーガーとコーヒー下さい」



素直なんですよ本当は



受け取ってからコーヒーだけはしっかり指差し確認



OK



それじゃ試験会場のコンベンションセンターに向かってしゅっぱ～つ



まずは新商品のKBQバーガーを




でかいわ




チーズバーガーいらなかったかも





まあしょうがないか




ああなるほどね




韓国風ってわけだ




ボリュームがあるんで運転しながらは食べづらいわ





ガブッと食べ続けると





横から下から肉汁とたれがあふれ出して




ってちょっと





店長のズボンがなぜか点々と赤く染まってきているのは





もしかして





KBQさまのお汁じゃありませんよね




もしそうだとしたら



大変なことになってしまうのは知っていますか




ってまさかあのマックがこんなことくらい想定して




きちんとした包み紙にハンバーガー入れてるよね





牛の油とコチジャンの混ざり合ったお汁は




店長のズボンにとってもよくしみこむんですよほほほって




ちょっとたんま



っていってるうちにも




包み紙の下から漏れ出してるって




運転中なんだけど



ええーーって




車のシートだけはなんとしても俺が守ってあげなければ





だれが君を守るんだ




ってやっているうちに助手席にも付いてるし



いいかげんにしてくれ



マック




おまえがこんなに挑戦的だとは思わんかったぞ




今度こそはもうゆるさんぞ




マックの恐ろしさを暴露してやるからな覚えておきやがれ





ってこのままの油ズボンで試験会場に入るのまずいでしょ



大人の男として



っていうより



美容師として




コンベンションセンターのトイレで





とにかくお水とティッシュで少しきれいにして




何事もなかったかのように会場の107号室へ




って行きたいんですけど




なんか　おしっこ漏らしたようにしか見えないんです




しかも手を乾かす




あのぶお～っていうやつが





ぶぉって2秒くらいで止まる？




手を乾かすふりして



ぶぉ



またまたぶぉ




つらい




大事な試験前にこんなに疲れて




大丈夫だろうか


































ってやってるうちに後ろからププーってされるし