「走れ、さんてつ! 三陸鉄道のある風景よ、もう一度!!」(徳間書店)
三陸鉄道は、岩手県を走る鉄道。
旧国鉄の廃線を第3セクターで受け継いで運営する鉄道の先駆けとなった路線です。
国鉄がなくそうとした路線を復活させた三陸鉄道は、今東日本大震災大震災からの復活を期して日々奮闘しています。
現在も、北リアス線の小本~陸中野田間と南リアス線の全線が不通になっています。
この本は、さんてつを愛し支える鉄道写真家・中井精也先生の写真を中心に、さんてつの奮闘と沿線の風景、運行に携わる人たちや乗客たちの表情、さんてつを愛し支える人たちのインタビューなどを集めた“さんてつ応援本”。
中井先生の本ということもありますが、それ以上にさんてつを応援する気持ちで購入しました。
JR東日本は、東日本大震災で被災し不通となっている路線を鉄路ではなくバス路線で復活させる案を提示しましたが、さんてつは少しずつではあっても鉄路での復興を目指しています。
鉄道だからできる地域復興がある。
鉄道だからできる安定運行がある。
苦しい道のりではあるけれど、頑張れさんてつ!
頑張れ東北の鉄道!
JRもぜひ鉄路での復活を目指してほしい。
本には復興支援一日乗車券の購入券が付いています。
ぜひ購入して、実際に乗りに行きたいな。
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走れば走るだけ赤字のローカル線なのに、なぜここまで三鉄を厚遇しないといけないのでしょう。
復旧後の赤字は、また国が面倒をみるのでしょうか。
感傷で復旧させるにはねあまりにも負担が大きいと思います。
JRのバス転換は、ある意味正当でしょう。
河川の災害で鉄橋の流された、宮崎の高千穂鉄道は復旧費27億円であったにもかかわらず、国の支援はなく廃線となりました。
いくら震災の規模が大きいとはいうものの、他の地方での震災に遭われた方の気持ちも考えていただきたいと思います。中井さんも含めて。
赤字路線といっても、その路線をかけがえないものとして利用している乗客がいることもまた事実。
鉄道で赤字ならばバスでも赤字になる。
もちろん赤字を縮小して黒字に転換する努力はしなくてはいけないと思うし、実際やっているとは思います。
「走れば走るほど赤字」というのがどれだけ正確なデータに基づいておっしゃったコメントか存じませんが、鉄道というのは赤字だからなくせばいいというものではないのです。
三鉄が頑張ることで他の被災路線の勇気になればいいと思っています。
中井先生も、「三鉄さえ復活すればいい」とは思っていないのです。
三鉄に税金が投入されることよりも、高千穂鉄道に税金が投入されなかったことの方がおかしいのですよ。