虹の向こうに

4人の子どもの父親をしています。
リバ剣、段位は三段。
なぜか少年野球の監督してます。

今こそ上げよう、パパ力(ぢから)

2012年03月29日 | 


「家族の笑顔を守ろう! パパの危機管理ハンドブック」

著者の安藤哲也さんは、父親の子育て支援、自立支援事業を展開するNPO法人・ファザーリングジャパン(FJ)の創設者にして代表理事。

FJの目指す父親像は、「いい父親」ではなく「笑っている父親」。

この本では、そのために常日頃から備えておきたい心構えが提案されています。

「危機管理」といっても、大震災のような非常事態だけを指しているのではなく、日常で起こりうる「家庭の危機」も、むしろそちらを指しています。

普段の家庭生活から危機管理を行うことで、非常時もしっかりと対応できるというもの。

ワーク・ライフ・バランスが問われる現代にあって、どのように「ワーク」と「ライフ」のバランスを取っていくのか。どちらにどのぐらい比重を置くのか。

答はそれぞれのパパごとに違うのでしょうが、FJが目指す「笑っている父親」を目指せるように、心に余裕を持って子育てや家事にあたっていきたいな、と思いました。

自分自身は、一時期少し育児や家事に対して自分で過度にプレッシャーをかけていた時期があって、ちょっとしんどい時がありました。

今は反動で手抜きばかりなので、それはそれでいかんな~、と思いながら、自分の中でのいい立ち位置というか、育児・家事のあり方を改めて考えていきたいと思います。

きなこともお話ししながらね。

いま子育てをしているパパはもちろん、これからパパになるプレパパにもオススメの一冊です。



↓クリックよろしく!
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

↓クリックよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

いまドラ

2012年03月23日 | 


今さらながら、ドラッカーの「マネジメント(エッセンシャル版)」を、経済オンチが読んだら・・・。

いやはや、ちんぷんかんぷんでした(汗)

その中でも印象に残ったものもあります。


マネジメントは内側に対してではなく、外側に対して目を向けて行われるということ。

コミュニケーションのたとえで、「誰一人いない森で木が倒れたときに、音はするか」というフレーズがありました。

答は「No」です。

音波としての音は発生していても、それを聞くものがいなければそれは音として存在しないということです。

聞き手、受け手を意識して行われなければ、良好なコミュニケーションも生まれないということを説いていました。


もう一つ、これは一貫して書かれていたこと。

マネジメントは成果に対して視点を置くべきという基本姿勢。

これは生徒指導にも言えるかもしれないぞ、と。

ちょっと強引ながら、自分の仕事に結びつけてみたり。


ま、いずれにしても、難しい本でした(汗)



↓クリックよろしく!
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

↓クリックよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

走れ、さんてつ!

2012年03月14日 | 


「走れ、さんてつ! 三陸鉄道のある風景よ、もう一度!!」(徳間書店)

三陸鉄道は、岩手県を走る鉄道。

旧国鉄の廃線を第3セクターで受け継いで運営する鉄道の先駆けとなった路線です。

国鉄がなくそうとした路線を復活させた三陸鉄道は、今東日本大震災大震災からの復活を期して日々奮闘しています。

現在も、北リアス線の小本~陸中野田間と南リアス線の全線が不通になっています。

この本は、さんてつを愛し支える鉄道写真家・中井精也先生の写真を中心に、さんてつの奮闘と沿線の風景、運行に携わる人たちや乗客たちの表情、さんてつを愛し支える人たちのインタビューなどを集めた“さんてつ応援本”。

中井先生の本ということもありますが、それ以上にさんてつを応援する気持ちで購入しました。

JR東日本は、東日本大震災で被災し不通となっている路線を鉄路ではなくバス路線で復活させる案を提示しましたが、さんてつは少しずつではあっても鉄路での復興を目指しています。

鉄道だからできる地域復興がある。

鉄道だからできる安定運行がある。

苦しい道のりではあるけれど、頑張れさんてつ!

頑張れ東北の鉄道!

JRもぜひ鉄路での復活を目指してほしい。



本には復興支援一日乗車券の購入券が付いています。

ぜひ購入して、実際に乗りに行きたいな。



↓クリックよろしく!
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

↓クリックよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

「絵本 ~作家73人の話~」

2012年01月29日 | 
「絵本 ~作家73人の話~」(illustration別冊) 玄光社MOOK


がちゃさんが紹介してくれた本。

絵本作家のみなさんのエピソードや、絵本作家が勧める絵本リストなど、なかなか見所のある本でした。

しかし、なんといってもオススメのポイントは付録。


「ぞうきんがけとぞうさんがけ」作・かがくいひろし

09年に急逝されたかがくいひろしさんの未完の遺作。

ラフスケッチながら、ストーリーの展開やキャラクターの愛らしさなど、かなりの完成度です。

りさこに読んであげたら気に入ってました。

この付録のために買っても損はないと思います。

絵本に興味のある方にはオススメです。



↓クリックよろしく!
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

↓クリックよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

「子どもの宇宙」

2012年01月20日 | 
「子どもの宇宙」河合隼雄・著 岩波新書

河合隼雄先生の著作はどれも好きで、ふと読み返したくなるものばかりですが、その中でも上位に来る作品。

子どもは広大で無限の宇宙を心の中に秘めている。

大人はそれを「大人の世界」で片付けようとする。

子どもはいろいろな方法でそれにあらがうサインを発したり、ともに戦う仲間を見つけたりする。

大人に大切なのは、子どもを引っ張って行くことではなく、子どもの宇宙を理解して導いていくこと。

そんなことを、様々な児童文学を紹介しながら、軽妙な語り口で丁寧に説いていく。

子どもを育てている親御さん、教育職に携わっている人、子どもに興味のある人には特におすすめの書。

ぜひ、一読を。



↓クリックよろしく!
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

↓クリックよろしく!
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

読書離れを反省しつつ

2011年10月12日 | 
最近めっきり本を読まなくなっちゃいました。

本屋は相変わらず好きだし、興味はあるし、借りっ放しで読んでない本も見つけちゃったし、読もうとは思うのに、なんだかなぁ。

主な読書時間だった電車の乗車時間が、異動して4月から半分になったのもあるけど・・・なんてのは言い訳で。

アクセス解析の「検索ワード」で「あなたは私の手になれますか」が毎日のように挙がると、「あぁ、こんな良書も読んだのに」なんて思ってみたり。

今まさに読書の秋。

少し重くなってしまった読書の扉を「よいしょ」と開けてみようかしら。

まずは何から読みましょ?


クリックよろしく
人気ブログランキングへ人気ブログランキングへ
人気ブログランキング

クリックよろしく
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村 子育てブログ 親バカへ
にほんブログ村

「五体不満足」を読んで感動したあなたへ

2010年12月15日 | 
個人的におすすめの本を読んだので紹介します。

「私の手になってくれたあなたへ」(小山内美智子・著 中央法規・刊)を読みました。

以前読んだ「あなたは私の手になれますか」の続編のような一冊です。
(そのときの読書感想記事→こちら

改めて、小山内さんの自立して生きようという思いの強さと、その思いを実現するために超えなければならない様々な壁(大体は地域と行政)を感じるとともに、ケアの難しさと奥深さを学んだように思います。

そしていろいろな人からのケアを受け入れていくということの意義も。


乙武洋匡さんの「五体不満足」で「障害者感が変わった!」と思っている人には、むしろ読んでほしい連作。


合わせておすすめの2冊↓

「こんな夜更けにバナナかよ~筋ジス・鹿野靖明とボランティアたち」(渡辺一史・著 北海道新聞社・刊)
(こちらは読書感想記事あり→こちら)
重度の障害者の生活を支えることの大変さと行く深さが軽妙なタッチで描かれています。


「手足のないチアリーダー」(佐野有美・著 主婦と生活社・刊)
佐野さんは、乙武さんと同じ先天性四肢欠損症という障害の女性が、その障害と向き合いながらチアリーディングに挑戦していく姿を記した自伝。

バスケにアメフトにと飛び込んでいった乙武さんと重なる部分もあるけど、十人十色で違う部分や、女性ならではの悩みなども描かれていて、より「障害者感」が拡がっていくと思います。


乙武さんも「五体不満足~完全版」(講談社文庫)のあとがきで述べてらっしゃいますが、乙武さんは一人の障害者ではあるけれども、障害者の代表ではない。

乙武さんの作品から感じたことを障害者全般に当てはめてしまってはいけないかな、と思ったとき、せっかく著作として比較的読みやすい障害者問題を考えるのにいいかなと思う本を読んだので、紹介です。

ぜひ。



人気ブログランキングへ
人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

「だいじょうぶ3組」

2010年10月28日 | 
を読みました。

久しぶりの読書感想。

だいじょうぶ3組
乙武洋匡・著 講談社

ドロドロした人間関係や事件はなく、かといって理想や幻想で埋め尽くされてもいない。

美談が並ぶわけではないのに、ちゃんと(?)感動がある。

フィクションでありながらリアリティーがあって、いい意味で「完結しない」ストーリー。

ボクたちの日常は常に完結しないでつながり続けるでしょう?

それから、この本の中には、絶対的な存在がいないように思います。

絶対的な・・・「味方」「敵(敵対者)」「正義」「悪者」・・・

子どもも教師もたくさん出てきますが、それぞれが(主人公・赤尾先生も含めて)いろんな一面をもっていて、苦悩と葛藤の中で暮らしている。

「この人は〇〇」と決めつけることはできないということを自然に描いているように感じます。

そして子どもたちに正面から向き合う赤尾先生と、それに少しずつ、でもちゃんと応えていく5年3組の子どもたち。

そのそれぞれが成長していく世界に自然と引き込まれて、後半になるといつのまにかウルウルしながら読んでました。
(電車の中なのに・・・)


普段子どもと向き合う仕事をしているので、改めて気付かされた部分もあり、考えさせられた部分もあります。

でも、それは別として、純粋にオススメできます。

誰もが一度は小学5年生だったわけで、その時の自分やクラスのことが思い出されるかもしれませんよ。



ボクは、この本を読む前に

五体不満足~完全版
講談社文庫

だから、僕は学校に行く!
講談社文庫

を読みました。

乙武さんがどんな道程をたどってこの小説を書き上げたのかがわかるような気がします。

ちなみに、「五体不満足」を読むなら文庫本の「完全版」をオススメします。

最後の「文庫版あとがき」に書かれた乙武さんの苦悩に深い意義を感じるので(当たり前ですが、あとがきだけ読んではダメですよ)。



乙武さんって同い年なんだよね。

関係ないけど、なんか誇らしい。



「だいじょうぶ3組」 10/10/27 読了


人気ブログランキングへ
人気ブログランキング

ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村

美丘

2009年05月14日 | 
「美丘」 石田衣良・著 角川文庫

「みおか」と読みます。

つい先ほど読み終わりました。


正直に言います。

ジャケ買いです。


作者は石田衣良だし、買ってみるか。


そんな軽い気持ちで買ったことを後悔したような、でもとにかく買って良かったと思えるような・・・


普通で平坦な人生を変える、激しくもまばゆくもはかない愛。

心から心を愛するというのは、こんなにも激しくて、こんなにも懸命で、こんなにもやるせなくて、こんなにも残酷なのか。

でも、そんな愛こそ、愛。


愛する人が今いる人にこそ、是非読んでほしい。

というより、これから恋愛する人にはお勧めできないかもしれない。

恋をするのが怖くなりそうだ。

活憲の時代

2009年03月02日 | 
「活憲の時代 コスタリカから9条へ」を読みました。

著者は朝日新聞記者の伊藤千尋さん。

特派員として世界各国に赴任し、その地での体験や取材をもとに「憲法」から日本を考えよう、という内容の講演をまとめたもの。


この本を読んで感じたこと。

『日本って、憲法を正しく活用してないんだな』
日本で憲法を学ぶ機会はないではないけど、試験向けの暗記的要素もあるし、本質は学んでないように思う。

だから、権利や義務を語る時に憲法を活かしきれていないんだと思う。

コスタリカでは小学生が憲法を楯に裁判を起こしたり、大学生が憲法違反で大統領を訴えて勝訴したりしてる。

日本では訴えること自体が煩雑で声もあげられない。

それ自体が憲法違反なのかもかしれないけど、誰も気にしてない。

何となく日本ではそれが当たり前だけど、「そうじゃない」って思わされた。


『9条ってすごいんだな』
平和憲法と呼ばれる素、9条。

「戦争の放棄」と題して「武力の不保持」「非交戦」を謳う条文は世界に誇れる平和の誓いなのです。

じゃあ、自衛隊って何?

コスタリカは同じく平和憲法を制定し、軍隊を完全に無くした。

そして浮いた軍事費を教育費に、医療費にまわして国民の暮らしを豊かにしている。

この差は何?

「自衛隊なくしてどうやって国を守るんだ」と思った人がいるなら、この本にひとつの答えがあります。



伊藤さんは、憲法を守る=護憲よりも、憲法を活用する=活憲をしようと投げかけています。

日本国憲法はGHQの押し付けだと言う人もいる。だけど、そこには悲惨な争いに苦しめられてきた世界の人々の願いが込められている。
敗戦国である日本がその願いを形にする機会を憲法を通して与えられたのなら、たとえ押し付けだとしても活かして広めていく意義がある。

そのための活憲。


まず、ボクは何ができるだろう?