native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-01】配筋工事 省エネ狭小住宅

2014-02-08 19:21:38 | ministock-01

いよいよ基礎工事です。

ところが配筋検査日と出張が重なってしまい、私だけ1日遅れの検査となりました。

で、翌日現場に着いたらこの状態。

R0013860_2

  

なんも見えねー。

前日、新幹線で湯沢を通過した時、吹雪でホワイトアウト状態になっており景色が見えず、facebookで「なんも見えねー」とアップしました。

まさかの2日続けてです。

しかし、監理者の検査が終わっていないからといって、現場をそのままにしない施工店さんに感謝。

現場の思いやりを感じました。

しかも、ここで動じないのが私。

ミニストックの特徴は、建物全体を有効利用すること。そのための基礎高1m。

つまり、ブルーシートが被っていたって、中に入りさえすれば検査はできます。

R0013861
  

で、中はこんな感じ。

むしろ風が当たらなくて、検査しやすいです。

青いけど。

それでは始めましょう。

 

R0013886
  

まずは、設計図通りの位置に鉄筋が組まれているか。

と言ってもミニストックの基礎は真上から見ると漢字の「日」という字。

四角の真ん中に1本基礎があるだけ。

メンテナンスの為の人が出入りする人通口も1か所だけ。

恐ろしくシンプルです。

「屋根からの力をこの場所に落とそう」と最初から計画すると基礎はこれだけシンプルになります。

R0013863_2
  

そのため、べた基礎の鉄筋は建物の規模からは想像できないほどの太さと間隔ですが、これらを理解して総合的に何がベストかを判断したから、この配筋にしました。

べた基礎は丈夫で安心と聞きますが、本当に丈夫で安心な基礎は構図計算された基礎です。

この確認が終わったら、今度は鉄筋同士がきちんとつながっているか。

R0013868
  

鉄筋同士が重なるところは、重ね合わせる長さが鉄筋の太さによってきめられています。これを全箇所チェック。

そして、その長さが確保されているかの確認と、大事なのがもう一つ。

鉄筋が1本斜めになっていますね。

これは雑な工事だからではありません。

鉄筋が束にならないようにするための施工方法です。

鉄筋が束になると、コンクリートの付着が少なくなり、構造として弱くなってしまいます。

鉄筋はコンクリートを流せば見えなくなります。だからこのタイミングの検査がとても大切になります。

コンクリートがきちんと付着するように気を付けなければいけない場所がもう一つありあすが、長くなったので今日はここまで。

それでは。

 


コメントを投稿