native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

北からインプット、南からアウトプット

2020-10-23 21:29:03 | 建物探訪
これ分かります?

母屋という屋根に使う梁を金輪継ぎという方法でつないだもの。
しかも、大工さんが自らノミを使って加工したもの。

イマドキの住宅ではまずお目に掛かれない継ぎ方です。
いやぁ、いいもの見れたなぁという一日でしたが、

これは、寺社仏閣を得意とする大工さんが現在、住宅を建築中で断熱気密の取り方について勉強したいという事で村上市の現場まで行ってきたんです。

匠の技にこっちが勉強になるわ!って思いながら断熱材の入れ方、気密の取り方、換気や空調の考え方について色々と現場でお話してきました。


きっかけは先日、大工さん向けにお話ししてきた時です。
そこでのお話を聞いて、是非現場で直接レクチャーしてもらいたいとオファーをいただいたのがセミナー直後のお話で、
あれから3週間後、現場の進捗がちょうどよくなったので伺ってきたんです。

やっぱやる気のある大工さんは、熱量がすごいです。
全部覚えたいって、鼻息荒め。

私のアウトプットが大工さんのインプットに役立つなんてうれしいです。

その後、北の村上市から一気に南の長岡市へ。
こんなでかい木造の工場すごくないですか。


今日は入口でその時代の匠の技に圧倒される日らしいです。

要件はコレ

スノービーチ

先日のインプットで、佐藤さんが悪だくみを思いついたから付き合ってとお誘いいただいて、志田材木店さんに行ってきました。

佐藤さん、社長と密談中。

その奥に積まれたダイヤの原石たち。

一枚一枚はこんな感じです。

すごくきれいな木肌。

これをさらに製品にするともっときれいになります。

先日ご紹介した通り、カミキリムシが食べた跡がありますが、これは「生態デザイン」という名の世界に一つだけのデザイン。

これにどんな価値を感じるか、
新潟の山にどれだけ感謝するか

がスノービーチへの回答になります。

「ちょっと」板が反りやすいけどね、という注意事項を100回くらい説明されたので、

それ、「ちょっと」じゃないね、これ。

と思いつつも、

生き物なんだからそりゃ動くでしょというのが、私のニュアンス。
それに愛着を持てるような設計をご提案しますよ。

それがどんな悪だくみになるのかはまだ内緒ですが、
佐藤さんとのコラボの時の五原則の一つになるかな?

今後一つ一つ丁寧にアウトプットしていったものの中から、五原則ができてくることでしょう。








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