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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-09(terrace)】ニッポンノイエ-小さい二世帯住宅-

2020-10-22 19:28:01 | ministock-09(terrace)
ミニストック-09は何かと初挑戦の事が多く、描いた図面も過去最高となり130枚を超えました。

その初挑戦の一つに「真壁」=「柱を見せる造り」がありました。
今までも部分的に柱を見せることはありましたが、すべての柱を見せるのは今回が初めて。

完成してみてやっぱ真壁いいなぁとか思っていたんです。

それは過去にも書いた通りで、古ぼけていく建物ではなくて、家族の思い出が上書きされていくような住まいをテーマにしている私にとって、柱のキズや汚れはまさに理想。
ちょっとしたフックとかもすぐ付けられちゃうし、わざわざ大工さんを呼ぶことなく住まい方に合わせてDIYできるのも真壁の特徴かと思います。

そしたら、家族も「真壁いいねぇ」って。

だよねぇ、だよねぇって。

イマドキの住まいって、住宅の気密断熱化が進んでいて壁にみっちりと断熱材を充填するため、真壁の作りそのものが難しくなっているんです。
ところがミニストックの壁の中は空っぽ。

世間から取り残された化石住宅というわけではなく、外張り断熱+小さい家で高性能にできた結果、壁の空洞を自由にアレンジできるのが特徴なんです。

それを今まで、造り付け家具やニッチとして積極的にご提案していたわけですが、「何もしないこと」で真壁のご提案ができます。


以前、ある方から鈴木の設計は、
ラボ
ダイビングテーブル
床下収納空間
などなど
建築五原則が存在していると、(五つない・・・)
巨匠の様な例えをしていただいたんですが、

この五原則の中に今後「真壁」が割り込んできそうな予感がします。


ソトのベンチも原則化したいんですよね。

ぜひベンチもご採用ください!
(お、これで五つ?)



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