窓にはどんな役割があると思いますか。
光を取り入れるため。
風を通すため。
外を眺めるため。
が、主な役割でしょうか。
約5年前にミニストックという企画を考え始めた時、設計という作業に対して一つ一つ向き合って考えました。
窓って、採光、通風、眺望すべてを満たしているわけじゃないな。
色んな機能を持っていれば便利に感じますが、別に明るくなくたっていい場所もあれば、どっちみち手が届かなくて開けられない場所もあるし、わざわざ眺める必要もない景色もあります。
下手すりゃすべての用事が必要ないのに、なんとなく付いている窓もあるかもしれません。
住んでから開けたこともなければ、結局いつも電気を点けてしまう場所、外から見られたくなくて閉じっぱなしの窓なんて実は結構ザラにあると思います。
必要か必要じゃないか。
この場所にはどの機能があればいいのか。
ダイビング(ネイティブディメンションズ的現代版お茶の間)にはこれでもかっていうくらいのサッシを設けましたが、その他は吟味させていただきました。
お風呂の窓です。
開きません。
覗かれるのが嫌でルーバー付けるくらいなら、開かない方が経済的です。
(標準仕様では浴室にサッシは付きません)
換気?
冬場の過乾燥気味の住宅では浴室は恵みの湿気。
あとは換気扇で十分。
ちょっと見にくいですが、手前の脱衣室の窓。
開きません。
窓の手前は洗濯機置き場になっており、手が届きません。
じゃぁ、開かなくてよし。
その奥はトイレの窓。
開きません。
換気扇が付いてます。
十分。
一番奥はキッチンのサッシ。
半分開いて、半分開きます。
エアコンを使わないような中間期だとしても、キッチン作業は地獄の暑さ。
ダイビングの窓からキッチンの窓へ通風が可能です。。
2階の居室の窓。
両端が開いて、中央が開きません。
中間期における窓からの風を、私はとても心地よく感じます。
対流による温度調節が中間期には一番快適に感じると思います。
よって、ダイビングの窓からこの居室の窓へ通風が可能です。
ロフトの窓です。
建物の側面に1か所ずつ付いています。
建物の一番てっぺんに窓があると温度差換気という、外が無風状態でも家の中で通風することができます。
昼間温かくて夜涼しくなる季節に可能です。
一番下のダイビングの窓から一番上のロフトの窓まで空気が流れるようになっています。
つまり、家中がスムーズに換気される仕組みになっています。
その他の居室の窓も開くことができます。
ただし、外は見えません。
お隣さんの家の壁しか見えないので、スリガラスです。
贅沢な窓もあれば、コストダウンを図った窓もあり、必要な機能と欲しい機能だけにまとめました。
なんとなく付いているだけで損する窓もあります。
ミニストックは精鋭だけが付いています。
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