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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-06(soho)】ゆりかごから墓場まで-グランドピアノがある小さい家-

2017-12-27 12:58:11 | ministock-06(soho)
定番になりつつあるクロゼット兼物干室。
動線ゼロで物干し、取り込み、片付けができるので大変便利。

また、ミニストック-06は住宅街にある狭小地という事で外で干すことを全く想定していないので、正面の勝手口ドアは必要ないのですが・・・
そういえば、天井も一部2階の床下地がむき出しになっています。

これは・・・?

快適な生活を提案するのが私の仕事ですが、そのためにはどうやって住み始めるかの検討も必要です。
今回、生活が一筆書きで歩けば歩くほど用事が済んでいくような特殊な間取りとなっており、結果的に1階は廊下しかないようなスタイルになっています。

よって、荷物が運びにくい。
大抵は運べますが、大きな荷物の様な取り回しが難しいものはちょっと・・・。

そこで、廊下を通ることなく荷物を最短距離で2階に運べる道を作りました。



天井にぽっかり空いた穴。
勝手口ドアから荷物を入れて、最短距離で荷物を2階に運べます。



2階から見ると、

フローリングが張ってありますが、



このようにフローリングを外せば、1階がこんにちは。



生活を始めるための準備です。

ちなみにこの穴。

フローリングの継ぎ目や隙間が気になるかと思いきや、
ベッドの下になるので、普段の生活で気になることはありません。
生活が始まったときのことももちろん検討済。

たまーに出し入れができればいい、秘密の穴でした。






5-10年程度の生活をメインに設計するのか、
20-30年程度の生活をメインに設計するのか、
人生の、生活の、どこからどこまでを考えて設計するのかは、設計者と打ち合わせ時によくすり合わせておくことが大切です。






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