native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

業界の速度。

2015-02-21 01:07:25 | 建築法規・施策
本日、新築で生態学住宅を建てると30万ポイントをいただけるという講習会に行ってきました。

↑嫌味的表現です。

住宅エコポイント制度が省エネ住宅ポイント制度として復活したことを受けて、私はこの制度を利用する気はさらさらありませんが、仕組みを知っておきたかったので聞いてきました。

だって、長期優良住宅や低炭素建築物、ゼロエネ住宅であれば¥100万~¥185万の補助金がもらえることがアナウンスされているのに、30万ポイントの制度を利用する理由がありません。

そしたらですよ。

すでに2年前に廃止され、今年の3月末には完全に廃止されてしまう平成11年省エネルギー基準の仕様規定をクリアするだけでも30万ポイントもらえる制度だかっらって言うんだから、

はぁ?

ってなって、最初の嫌味が出るわけです。

今って平成27年ですよ。

16年前の省エネ基準採用したら30万ポイントって、どんだけ日本の省エネ技術の普及はレベルが低いと言うか底辺を這いつくばっているんだと。

本来、補助金って新しい制度の普及スピードを上げるために行われます。
決して経済の活性化が主目的ではありません。
技術の向上のためです。

技術の向上のためです。

念のため、もう一回。

技術の向上のためです。

住宅業界の技術の向上の為に16年前の省エネ基準の普及に力を入れてるわけですよ。

あと1か月ちょっとで完全廃止される省エネ基準の普及に。

住宅業界ってそんなレベルなんだって、悲しくなりましたよ。

16年前の省エネ基準の仕様規定をクリアするとエコ住宅として認められるらしいですよ。

そんな基準で家建てちゃって、どばどばエネルギー使われちゃったら、省エネじゃないでしょ。

大丈夫か?住宅業界。

コメントを投稿