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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

【ministock-03(modern)】熱損失

2015-04-21 05:45:51 | ministock-03(modern)
今日のブログがデジャブかと思われた方。
大丈夫です。昨日と違う記事です。

ミニストック-02に引き続き、ミニストック-03の熱損失計算も行ないました。
ミニストック-03はフラット35などに対応できる様、本来のミニストックよりも大きな建物です。
建物の容積でいうと65㎥(立法平方メートル)です。
面積に換算すれば約8坪増えています。

しかし、ただ大きいからと言って「必要な熱量が増えますね」では、あまり設計の魅力がありません。
あくまでもミニストックと同等の熱性能、しかも昨日の記事の通り、単位当たりの性能ではなく総量が同等でなければいけません。

そして熱を逃げにくくするための断熱施工も、むやみやたらに価格を上げてしまっては、これまた設計の魅力がありません。

よって、ミニストック-03の最大の特徴は、価格や光熱費をミニストックと同等しながら面積を増やすという事。

なんか夢の様な事言ってますけどね。
ミニストックが狙いとしている熱性能は、現代において最小限の大きさ、つまり床面積75.00㎡(平方メートル)くらいまではあてはめることができます。

じゃぁ、大きい方がいいじゃないと思われる方へ。
そこからは、どこに優先順位をつけていくかです。

小さくすることのメリットは、使用する建材の量が少なくて済むという事。
グレードの高いフローリングや壁仕上げ、天井仕上げ材など、施工面積が少なくなれば総額が抑えられますので、「ちょっといいのにしちゃおっかなぁ」ができるようになります。

建物の大きさにニヤニヤするのもよし。

仕上げ材料にニヤニヤするのもよし。

結局ミニストックにニヤニヤするって言う話ですけどね。

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