native dimensions blog

新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

都市型快適生活(逆張り)

2023-07-30 21:37:44 | ミニストックの住み方
連日暑すぎますね。

寒いと文句をいい、
暑くても文句を言う

それを我慢多めで何とか過ごすのが日本人スタイルでしたが、
気候変動により、
我慢すると亡くなっちゃうレベルに来たので、住まい方の変化が必要です。
34℃

え、でも湿度59%しかないじゃん、
ではなく、
大事なのは絶対湿度(理科で習いました)
大気中に何グラムの水蒸気が含まれるかで快適性が変わってきます。

この湿気が換気によって室内に入り込みます。
空気を冷やしても湿度が高いと居心地が悪い。
換気しなきゃいいじゃんって思いがちですが、室内からも台所や洗濯機、体内などから沢山の湿気が出てるので、どうしても換気しなきゃなんです。

この矛盾を解決するのが空調計画。
一般的には熱交換型の換気扇を設置することで、屋外の湿気を入れずに空気だけを取り入れて、室内の湿気を速やかに出すことでカラッとした空間を作り上げます。(+エアコンの冷房運転で目標12g/m3)

ミニストックの場合はとっても小さいので、熱交換換気扇は入れずにエアコンの除湿運転だけで湿気を外に出して快適空間を作ります。

エアコンは床下とロフトにあります。
ともに6帖用のエアコン。
2台とも除湿運転(冷房運転していません)していて、設定は50%にしています。

その結果、
1階の台所に取り付けた温湿度計によると
26.1℃で絶対湿度が13.9g/m3

2階の物干し室に取り付けた温湿度計によると
24.2℃で絶対湿度が13.5g/m3
(わざと室内の条件の悪い場所に温湿度計を置いています)

家族みんなが快適と言ってくれます。

つまり、熱交換換気扇を入れなくても家が小さいとエアコンだけである程度の快適空間は作れます。たまにお伝えしているパレートの法則そのもの。

イニシャルコストを下げながら、メンテナンスも簡単で、耐久性・耐用性重視で、ランニングコストも安くて、大体快適っていうミニストックのスタイル。

これで夏は問題なく乗り切れるでしょう。

って言ってんのに、夏こそBBQだぜって盛り上がる我が家。
わざわざ外に出て過ごします。
結局、あちーあちー言いながら肉を焼いてました。
(この話も語りたい事沢山あります)

住宅街のど真ん中ですが、臭いはするもののどこで肉焼いているんだろうと思われたかもしれません。
道路からはウッドデッキの様子がほとんど見えず。

アスファルトに囲まれた街で涼しく過ごすことも大切ですが、
堂々とBBQができるのが都市型快適生活の第一歩(我が家的に)

トイレ近いし、すぐシャワー浴びれるし、寝れるし、涼しいし。
我が家のキャンプライフが変わるかもしれません。

は、ないな。
早く大きい空の下にも行きたい!

おまけ
空の下にはいかずに家族で映画キングダム3を見てきました。
「そうきたかぁ」って感想です。
描写がすごく丁寧で面白かったです。

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