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新潟市の住宅設計事務所ネイティブディメンションズ=狭小住宅や小さい家、構造計算、高気密高断熱が好きな建築士のブログ

「街中の狭小二世帯住宅」下ごしらえ

2016-10-04 20:33:44 | タッチザスカイ!
今朝の情報番組で、多機能化、高性能化する炊飯ジャーに恐れおののきましたが、土鍋が一番に決まっていると信じている頑固者です。
料理は科学じゃない。

雰囲気だ。(強気)

みんなで楽しく作りながらとか、外で楽しくとか、寄りな私です。

そんな事で現場も下ごしらえ中。


壁面の防湿施工を前に、難所の補強を先行しています。

湿気通さなきゃいいんでしょ的な力技ではなく、シートを美しく張って防湿するという大工さんの美意識。
こういう仕事が楽しいんです。


サッシ取り付け下地の確認です。

下地の出幅は120mm。

つまり今回の断熱材の厚さは120mm
ミニストックの2倍の厚さです。

最初の画像では、下地の厚さは60mmでしたが、なぜ違うかはそのうち。

とりあえず、なんでミニストックの2倍の厚さにしたのか。

それは、面積が大きいから。
それだけ。

部屋の大きさが違えばエアコンの容量変えるのは皆さんの常識。

つーことは、

建物の大きさが変われば断熱材の厚さが変わるのも常識。

一般的に建物の温熱性能は単位面積当たりの性能で評価、比較されます。
でも、単位面積当たりの性能が良くたって、面積が大きければ、相対的な損失は増えてしまいます。
逆に言えば、面積が小さければ、単位面積当たりの性能は多少悪くても、そんなに損失は大きくならない。
(維持できる表面温度には違いが出てしまいますが)

私が、相対的な損失で建物を検討している理由は、建設費と光熱費を下げたいから
これにつきます。

他と競争するなら、単位面積当たりの性能を良くするばかりですが、設計の目的はそこにありません。
住む人と向き合うのがネイティブディメンションズ流です。







2 コメント

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Unknown (加藤)
2016-10-10 08:54:54
我が家も土鍋です。気が合ってしまいました。そして、こんな感じでニタ付きながら不定期にブログ確認させて頂いてます。
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Re:Unknown (nativedimensions)
2016-10-10 11:56:02
加藤様、コメントありがとうございます。
土鍋派がいてくれて嬉しいです。使い始めれば、そんなに手間もかからずで、炊き上がりも最高ですし、離れられませんよね。
今後とも、ゆるい感じでこのブログをよろしくお願いします。
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