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噂でBELSとか性能評価の審査がめっちゃ時間かかるよと聞いていたんですが確かに1か月かかりました。
性能に注目集まっているんですね。審査機関の方々お疲れさまでございます。
さっそく寄り道しますが、BELSと性能評価は申請さえしてしまえば着工可能です。もちろん確認申請が下りているのが条件です。
それに対して長期優良住宅は設計内容の審査が終わってからじゃないと工事着工できません。
だからイマドキだと1か月くらいのタイムラグが生じてしまうということですね。
長期優良住宅を使う場合は余裕を見た工程表づくりが必要です。
この結果影響が出そうなのがこどもみらい住宅支援事業の交付申請時期。
こどもみらい住宅支援事業は基礎工事が完了しないと交付申請できないので、とにかく早く工事着工したいというのがギョーカイの動き。
しかし、毎月国交省から申請状況が発表されるんですけど、思ったよりも申込は進んでないみたい。
7月末時点で予算1142億円に対して申請金額は432億円ほど。
まだ1/3強の消化のようです。
さて、ミニストックですが今から遡ること13年前に企画が始まりました。
その時は名前もまだなく小さい家と性能を組み合わせたいという内容。
そこから2年かけて図面一式を完成させました。
図面が完成したので名前でも考えようかなと思ったのが11年前。
11年前にすでにサスティナブルな捉え方をしていたのは先見の目があるなと思いますし、そこから考えが全く変わってないのもこれまたすごいと思います。
結局2年かけて作った図面が実際にカタチになったのがその2年後。
2013年初めから打ち合わせが始まって、その1年後に建物が完成しました。
(図面が出来上がってるのに、なぜ完成まで1年かかったんだろう。話が長いからか!?)
そこから、その時代時代の色んな補助金や認定申請をミニストックはクリアしてきました。
時代の変化に強い!
そして、今。
今年は制度の改正が大きくて一気に基準が引き上げられました。
その中でも結果はこんな感じ。
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基準に対して57%(約6割)削減しています。
(家電製品等の消費は計算に含まれていません)
ただし、割合が良ければいいって話でもないのがミニストックのそもそもの考え方。
例えるなら
500の8割削減は100
100の6割削減は40
割合としては8割削減の方が大きいけど、
残った数は40の方が小さい。
ミニストックは後者の考え方。
6割削減した結果、
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36.3GJしか使わないんです(緑の線の中)
他の数字がないのでピンとこないと思いますが少ない方です。
しかも、ゴリゴリ断熱材を入れているわけではなくいつも通りそこそこの性能0.31W/㎡Kです(赤い線の中)
設備も大したものをいれません。
買い替えコストを気にしているから。
そこに太陽光パネルを載せることにしました。
最後に採用したのが6年前なので、イマドキ入れるとどんなことになるのかという実験的な意味を込めています。
太陽光発電は予定では36.0GJ作り出せそうです。
つまり、36.3GJ使うけど36.0GJ発電するので、自宅で使う一次エネルギーは、ほぼ賄える計算です(青い線の中)
いわゆるゼロエネルギーハウス(ZEH)というやつです。
(正確には99%作り出すので、ニアリーゼッチ(NearlyZEH)という扱い。ギリZEHと呼んでもらいたいくらいだけど。
これについてもそんな大層な太陽光パネルは積みません。
3.6kWなので小さい方だと思います。
だって屋根が小さいから。
結果的に、こどもみらいの補助金で太陽光パネルが設置できます(おつりがでちゃうくらい)
何もかもがそこそこ。
なのに、
おかげで、
何もかもがお金かからない。
13年前のコンセプトは今も変わりません。
(ゼロエネルーハウスとは換算使用エネルギーと再生可能エネルギーが±0なだけで、光熱費がゼロの家ではありません)
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