昨年末から工事していたリノベ現場が終わりました。
うそです。
終わってません。
材料が遅れていたり、
誤発注があったり、
手直し工事も含めて
もう少しかかりそうです。
Oさん、本当にすみません。
今日は一旦クリーニングを入れて、残工事か所と手直し工事か所の確認をOさんと行いました。
25年前からこの地に建ち続けている建物で、窯業系サイディングの外装はある意味まちに溶け込んでいましたが、今回のリノベで逆に目立つ感じになったかもしれません。
しかし、溶け込んでいた理由は、窯業系特有の寂れた感じでまちが統一されているから。
今は杉板に張り替えたことで逆に目立っちゃいましたが、味わい深く経年変化しながら、街並みに溶け込んでいってもらいたいなと思います。
杉板なら寂れることなく溶け込める!
なぜなら、杉板のメリットは1枚単位で手直しが可能になるから。
「新築時がピークで、だんだん薄汚れてくる」というのが、一般的な経年変化。
特に新しく造成して一斉に建物が建てられた地域なんて、もれなく同時進行で経年変化するもんだから、時代を追うごとにまちが廃れていくような印象さえ持ってしまいます。
じゃあなぜ廃れていくのかというと、外壁のメンテナンスってウン百万円も費用が掛かっちゃうって言うのを誰でも知っていて、それが厳しかったり、面倒くさいと思っているからじゃないでしょうか。
ネイティブディメンションズでは、普段普遍的な材料をご提案しています。
理由は、将来にわたってメンテナンスを可能にするためで、
杉板は、そのコンセプトの中では一番の優れもの。
1枚単位での張り替えが可能だから、いきなりウン百万円なんて費用は掛かりません。
気が付いた時にちょぼちょぼ張り替えていけば、常にいい状態をキープできます。
それは、今回玄関ドアでも可能にしました。
先日もご紹介した通り、25年経過した木製の玄関ドアは見た目寿命を迎えていました。
だけど、直せるんです。
理由は木だから。
材料の中で「木」って一番弱っちいイメージを持たれている方多いと思います。
私もそう思います。
丈夫じゃありませんが、身近なんです。
だから直せちゃう。
まずは、古い板から新しい板に貼り直します。
次に、Oさんからのご要望もあって、塗装屋さんから細かい修正に入ってもらいました。
古い塗装を落として、板の凸凹を平滑にします。
そして、最後に上塗り
Oさんから頂いたご要望はブルーグレーへのリデザイン
杉板との相性ばっちり。
緑青に変化したレバーハンドルはそのままにしました。
家族が毎日触るところに、これまでの25年分を残しました。
新しく生まれ変わりましたが、これからOさん家族と共に歩んでいくには、これまでの25年も必要です。なかったことにはしたくありません。
そして、また塗装が傷んできたら塗り直して使い続けてくださいねとOさんにご説明させていただきました。
これからの25年も楽しんでいただきたいなと思います。
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