四季・彩

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EF24-105mm F4L IS の画質

2011年11月16日 | Camera
Webのテストリポートで「F8~F11に絞った時の画質がベスト」とか、「解放ではどうしようもなくアマいが絞れば何とかなる」と言った記事が多く、それを参考にして三脚を使う時にはF10~F11程度に絞り、手持ちにならざるを得ない時はF5.6前後で撮影していましたが、PCで画像を詳細にチェックしていると、F11まで絞ると画像がボヤッとして何だかイマイチ。被写体は違いますが、F5.6前後の方が色乗りが良くてシャッキリと見えます。

そこで、絞り値を変えてチラシを撮影してみました。
条件は、焦点距離58mm、F11で1.0秒。
写真上からF5.6、F8.0、F11。左が画面中央部分、右が画面左下端部分。


中央部分は絞るに従って画像のコントラストが低下、F11まで絞るとかなりのコントラストの低下が見られます。対して周辺部はF5.6ではボケボケ、F11まで絞って何とかピシッとしますが、中央部分のコントラスト低下を考えると、深度を確保したい場合以外は使いたくないですね。因みに、F4.0だと中央部分はF8.0と同等、周辺は5.6と同等です。実写でF4.0の画質が悪くなかったのも頷けます。F4.0~F5.6のおいしい範囲は画面中央部分から半分ちょっと。そこよりも外側の範囲はボケまくりです。

ん~、こりゃ困ったレンズですね。絞るとコントラストが低下するし、開けると周辺がぼやけるし・・・妥協策としては、カッチリ撮りたい時はF8.0が限度、中心に主要被写体があって、深度不要の場合はF5.6あたりにコントロールせざるを得ませんね。それぞれのピークとなる絞りが異なるってのが、一番の難点かな。まぁ、常用はF8.0前後でしょうか。

EF24-70mm F2.8L IS に期待かな。APS-C機でこれじゃぁね。
まぁ、EF28-70mm F2.8L にしても、同じ絞り値で周辺部までシャープと言うことはなかったので、EF24-105mm F4L IS はまずまずかなとも思いますけどね。デジタル対応設計+10年以上新しいんですから、「さすが!」と思える様な進化を期待していたんですけどねぇ。

蛇足ですが、「風景なら絞り込んで撮るので問題無い」と言う記述を未だによく見ますが、絞り込ま(め)ない写真もある訳で、風景写真はのべつ幕無しに絞って撮ると言う様な決め付けにはウンザリしました。
コメント
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