navikuma のブログ 陽炎のようにゆらめく景色のなかを走行中です。

ユーラシア大陸の端っこからのたわごとです。

粋な出会いというわけでは...

2007年06月22日 | 日記
旅先でのトラブル回避について体験談を。しばらく前に遭遇したケースです。*(ウインク)*

初夏の宵, まだ人通りがにぎやかなバルセロナの中心地区の街路上を夕涼みがてらぶらついていると初老で銀髪陽に焼けた赤ら顔で垢抜けたカジュアルをそつなく着こなした風体の御仁が話しかけてきた。
ところはちょうど有名な建築家かのガウディーが建てた建物のすぐまえでした。他の5~6人の観光客ふうのひとたちとライトアップされたその不思議なたたずまいの建物を仰ぎ見ている時でした。*(退屈)*

さりげなくかつ親しげに“失礼だけどここバルセロナには観光に来ているのかい?どこから来たの?お連れさんは?お一人かい?”とこんな調子でした。

話しかけてきた相手の人物を考えながらも“残念ながら今回も仕事です。オランダに住んでいるんでそこから来ました。   相棒は夕食をとった後疲れたようで先にホテルにもどった。ところであなた様はどちらから?やはり仕事ですか?”という具合に会話が弾んで生きました。
立ち話もなんだからとすぐ近くにあった路上のカフェでその御仁のおごりで冷たいものをいただきながらさらに話を続けました。*(ウインク)**(音符)*

といおうかその御仁が自分の仕事やら身の上話的な話をどんどんしていて私はほとんど聞き役であいづちを打っている方が多かったくらいでした。

その御仁がおっしゃるには何でも
“イタリアはミラノ郊外にご在住で著名ブランド多数の装飾品類を特に東アジア地域のお得意に輸出している会社を経営している。仕事で香港、上海,シンガポール そして東京や大阪へもよく出かける。
ほら東京のあの有名なデパートのXXXやOOOもお得意さまだ。知ってるだろう?
今回はここバルセロナの数多の取引先との打ち合わせで来ていてついさっきまでその取引先といっしょだった。
連日の仕事仕事で息抜きがしたかったから今晩は彼らの接待の誘いを断って今こうして一人でぶらぶら出歩いているところだ。
ちょうどここであんたと偶然に出会えて楽しい話ができて幸運だった。“
と。*(ニヤ)*

グラスの飲み物がちょうどなくなる頃ちょっと半身を乗り出しておっしゃるには,“取引先の奴らと行ってもちっとも面白くないがどうだい? 俺といっしょに行かんかい?△○×センタービルの高層階にあるめちゃくちゃ楽しい高級クラブがあるんだけど...今回は俺がおごってやるから。なあ行こうじゃないか,俺は日本人が大好きなんだ!タクシーでほんの10分ほどのところだ。”と熱心に心誘おうとする。 

話を聞いているととっても面白そうだしつい行ってみてもいいかなとも思ったりもした。 *(うるうる)**(音符)*

いやだけどこっちもつかれているし明日も朝が早いし残念だけれども行けないという返答をすると,もう執拗にと言ったほうが正確かなさらに誘いの言葉を続ける。

飲み物のお礼を言いつつ自分が宿泊しているホテルのほうへ向かうために大通りを横切って反対側へ渡ってきてきてもまだしつこくついてくる。

あれやこれやとなんかその御仁の手持ちの語彙言い回し手練手管を総動員してなおしつこく誘おうとする。 
その内のひとつには“俺の知っている日本人は義理堅くけして人の好意を無下にしないんだよな。みんないい人たちばかりだ。あんたも俺の知っている日本人とおんなじだよな!”というような具合です。*(ニヤ)**(怒り)*

実は座って話している時にある種のことがぴ~んと私の意識の中にあらわれたんです。
一言で言えばその御仁から漏れ漂ってくる“胡散臭さ”が。*(ジロ)*
だからといってその時あからさまに態度を変えたつもりはありませんが。
多分その御仁もある時点で私のほうの変化に気がついていたんだとおもいます。

さて顛末はと,決してあきらめずしつこく誘おうとし続けるその御仁を何とか振り切って真夜中過ぎ自分のホテルへあるいて帰り着きました。

これは私の推察ですが,もしその御仁の誘いにのってその何とかクラブへ行っていたら,いや行く途中でかもしれませんが,何かしらの歓迎すべからざるトラブルが起きていたとおもいます。
この身の上にあるいは金銭的なはたまた両方にだったかもしれません。

まだ起きなかったことを言うと“考えすぎだとかそんなことは起きなかったはず”と言われるかもしれないけど,昨今は欧州地域では旅行者(日本人といったほうが正確かもしれませんが)が被害者になるたくさんの実に巧妙な手口の詐欺や盗難はては強盗事件などが頻発しています。*(怒り)**(激怒)**(青ざめ)**(最低)*

バルセロナは概して安全な街(観光地)のほうですが、これからハイシーズンに入っていきますし旅行を計画されている方は注意するにこした事はないとおもいます。
楽しいはずの旅先でのそんなトラブルは誰でも避けたいものです。*(グー)**(パー)*

そんなことを考えながら自分の体験のひとつを書いてみました。
本当は他にも失敗談がたくさんあるんですけどね。
そっちのほうはまた別の機会に。*(ニヤ)*