きのう雨上がりの夕暮れ時,家の周りの木立から今春初めてナイチンゲールのさえずりが聞こえてきた。
姿は見えなかったけどあいかわらずけっこう優雅で澄んだ美声でした。*(うるうる)**(ハート)*
それで想いだしたのだけれど9年前にまだ小さな息子といっしょにポーランドへ行く途中,オ-ストリアの都ウイーンにあるシェーンブルン宮殿に立ち寄ったことがあった。
7月末の盛夏の頃で昼下がりのことでした。*(晴れ)*
ハプスプルグ帝国の夏の離宮としてマリア・テレジアが建てた優美なたたずまいの広大な庭園をもつ宮殿である。
まだ6歳のモーツアルトが転んだ時やはりまだ幼かったマリー・アントワネットに助け起こされた事があったところでもあり,傾国の美貌を誇った薄幸の后妃エリザベートがその美貌を保つために馬術や室内で器械体操に励んだ所でもある。
后妃の体型は晩年も170cm50kgウエストは50cmだったそうである。
*(驚き)*
さて話したいことはその宮殿の庭園にいる小鳥たちのことです。
宮殿の前に広がる緑濃いフランス式庭園のその先真向かいに小高い丘があってそこにグロリエッテと呼ばれるバロック調の見晴台が建てられている。
有料だがその屋上には天蓋がないカフエがあってそこから眺めるウイーンの街並みは抜けるような夏の青空が拡がる天気だったせいもあってパノラマ写真を眺めるような景観でした。
そこを降りてから丘の稜線づたいに左の方へだらだら降りていくと隣接する動物園(世界最古だそうで入り口にTIGERGARTENと表示されている)につながる小道がある。
その小道は良く手入れされた庭園の植え込みとはすこし違った趣のある背の低い雑木が密生している一帯をぬうようにして通っている。
ちょうど小鳥達が棲むには格別居心地が良さそうなところであった。*(クローバー)*
息子とその小道をぶらぶら歩いていくと名は知らぬ幾羽かの小鳥が追いかけっこをしているようにその雑木の間を飛び回っていた。
無邪気で可愛いやつらだなと思いながら立ち止まって右の手のひらを上に差し上げ”チッチッ”と鳴声をまねてやるとなんとその手のひらに餌でもあるのかと一羽が飛んできてとまった。
続いてべつのもう一羽もやってきた。
でも何もなかったのがわかってすぐに飛び去ってしまった。
何か食べ物はないかとズボンのポケットのなかをさがしてみた。
残念ながらなんにもなかった。
でもなんにも乗っていない手のひらをもう一度上に差し上げて何度か”チッチッチッ”とやるとまた小鳥がやってきた。
こんどは手のひらに止まるやつのほかに肩の上に止まるやつもあらわれた。
息子も真似をして一生けんめい”チッチッチッ”とやっていたが小鳥たちはいっこうにやってきてくれなかった。
”僕の所には来てくれない...”とほとんどべそをかきそうになっていた。*(眠い)*
そんな息子を励ましつつ”手にひらをもっと上に挙げてやればきっと来るよ。”としばらく待っていたら何とかやっと一羽が息子の手のひらに飛んできて止まった。
とたんに小鳥の小さな足につかまれる感触がこそば痒い所為か驚いてその手を引っ込めてしまった。
小鳥は驚いて飛び去ってしまった。
せっかく来てくれた小鳥が飛んでいってしまったのでがっかりしていた。
そのあとしばらくしてもう一度だけ一羽が飛んできて息子の小さな手のひらに止まってくれた。
こんどは顔をくしゃくしゃにしつつもこそば痒さを必死にがまんしつつまた嬉しそうだった。*(音符)**(ニヤ)*
息子にもまた自分にも予期せぬとっても新鮮な体験だった。
その日はそれから動物園へ行ったのだがとっても幸せな気分でいっぱいだった。
餌もないのに手のひらに止まってくれた小鳥たちに感動しまた感謝した。
*(ハート3つ)*
またそんな小鳥達が棲むシェーンブルン宮殿であるが,まるでおとぎ話の世界に迷い込んでしまったのではないかと思ったりもした。
とても他愛のない話ですが,あれからもときどきあの場面が新鮮に思い出されます。
*(ウインク)*
姿は見えなかったけどあいかわらずけっこう優雅で澄んだ美声でした。*(うるうる)**(ハート)*
それで想いだしたのだけれど9年前にまだ小さな息子といっしょにポーランドへ行く途中,オ-ストリアの都ウイーンにあるシェーンブルン宮殿に立ち寄ったことがあった。
7月末の盛夏の頃で昼下がりのことでした。*(晴れ)*
ハプスプルグ帝国の夏の離宮としてマリア・テレジアが建てた優美なたたずまいの広大な庭園をもつ宮殿である。
まだ6歳のモーツアルトが転んだ時やはりまだ幼かったマリー・アントワネットに助け起こされた事があったところでもあり,傾国の美貌を誇った薄幸の后妃エリザベートがその美貌を保つために馬術や室内で器械体操に励んだ所でもある。
后妃の体型は晩年も170cm50kgウエストは50cmだったそうである。
*(驚き)*
さて話したいことはその宮殿の庭園にいる小鳥たちのことです。
宮殿の前に広がる緑濃いフランス式庭園のその先真向かいに小高い丘があってそこにグロリエッテと呼ばれるバロック調の見晴台が建てられている。
有料だがその屋上には天蓋がないカフエがあってそこから眺めるウイーンの街並みは抜けるような夏の青空が拡がる天気だったせいもあってパノラマ写真を眺めるような景観でした。
そこを降りてから丘の稜線づたいに左の方へだらだら降りていくと隣接する動物園(世界最古だそうで入り口にTIGERGARTENと表示されている)につながる小道がある。
その小道は良く手入れされた庭園の植え込みとはすこし違った趣のある背の低い雑木が密生している一帯をぬうようにして通っている。
ちょうど小鳥達が棲むには格別居心地が良さそうなところであった。*(クローバー)*
息子とその小道をぶらぶら歩いていくと名は知らぬ幾羽かの小鳥が追いかけっこをしているようにその雑木の間を飛び回っていた。
無邪気で可愛いやつらだなと思いながら立ち止まって右の手のひらを上に差し上げ”チッチッ”と鳴声をまねてやるとなんとその手のひらに餌でもあるのかと一羽が飛んできてとまった。
続いてべつのもう一羽もやってきた。
でも何もなかったのがわかってすぐに飛び去ってしまった。
何か食べ物はないかとズボンのポケットのなかをさがしてみた。
残念ながらなんにもなかった。
でもなんにも乗っていない手のひらをもう一度上に差し上げて何度か”チッチッチッ”とやるとまた小鳥がやってきた。
こんどは手のひらに止まるやつのほかに肩の上に止まるやつもあらわれた。
息子も真似をして一生けんめい”チッチッチッ”とやっていたが小鳥たちはいっこうにやってきてくれなかった。
”僕の所には来てくれない...”とほとんどべそをかきそうになっていた。*(眠い)*
そんな息子を励ましつつ”手にひらをもっと上に挙げてやればきっと来るよ。”としばらく待っていたら何とかやっと一羽が息子の手のひらに飛んできて止まった。
とたんに小鳥の小さな足につかまれる感触がこそば痒い所為か驚いてその手を引っ込めてしまった。
小鳥は驚いて飛び去ってしまった。
せっかく来てくれた小鳥が飛んでいってしまったのでがっかりしていた。
そのあとしばらくしてもう一度だけ一羽が飛んできて息子の小さな手のひらに止まってくれた。
こんどは顔をくしゃくしゃにしつつもこそば痒さを必死にがまんしつつまた嬉しそうだった。*(音符)**(ニヤ)*
息子にもまた自分にも予期せぬとっても新鮮な体験だった。
その日はそれから動物園へ行ったのだがとっても幸せな気分でいっぱいだった。
餌もないのに手のひらに止まってくれた小鳥たちに感動しまた感謝した。
*(ハート3つ)*
またそんな小鳥達が棲むシェーンブルン宮殿であるが,まるでおとぎ話の世界に迷い込んでしまったのではないかと思ったりもした。
とても他愛のない話ですが,あれからもときどきあの場面が新鮮に思い出されます。
*(ウインク)*