大学野球シーズンも各リーグ戦は終盤を迎え、東都大学野球では各校が残り一カードとなりましたが、東洋大と國學院大の二校が勝ち点4の可能性を残しています。ただ、展開次第では勝点2ではありますが國学院大と対戦する亜細亜大にもチャンスがありますので、まだまだ予断を許さない“戦国東都”なのであります。
以前にUPした記事、東都大学野球:勝点3での優勝でもご紹介したように東都では勝点3での優勝が過去六回あります。中でも昭和33年秋のリーグ戦は五校が勝点3で日程を終え、勝率上位に並んだ三校による優勝決定戦となりました。
そこで、一体どのような展開でこんな結果になったのか、週を追って見てゆきたいと思います
その前にまず、前シーズン・昭和33年秋の順位表を見ておきましょう。
中央大・専修大・日本大・東農大の四校は戦前のリーグ発足時からの“伝統校”で、二位の駒澤大は戦後に加盟しこのシーズンが初めての二位でありました。
東都の優勝校は戦前からこの昭和33年春までず~っと日・中・専の三校で占められており、当時の新聞などには、東都は六大学と比べて上位と下位の実力差が大きく優勝争いの妙味に欠けるといった評価も見られますので、まだ“戦国”には程遠い状況だったようですが、駒澤大が二位に食い込んできたあたりにその予兆が感じられます。
それでは、昭和33年秋のシーズンを見てゆくことに致しましょう。まずは第一週であります…。
現在と違い、前季①位と⑥位、②位と⑤位の対戦。
春の優勝校中央大は学習大に連勝、二位駒澤大は二勝一敗で東農大から勝ち点ですから、まずは順当な結果と言えましょう。
前季③位と⑥位、④位と⑤位の対戦。
学習大が先勝いたしましたが、専修大が巻き返して勝点。日本大も東農大に連勝でこの週も“戦国”の予兆は見られません。学習大と東農大が早々と優勝争いから脱落ムードでありましょうか…。
前季①位と④位、②位と③位の対戦。
春の優勝校・中央大が日本大に連敗。②位の駒澤大も先勝しながら三回戦で星を落とし、前季の順位でいえば“下剋上”となり、日本大と専修大が二つ目の勝ち点を挙げ、無敗の日本大が勝率の差で首位に立ちました。
現在では最終カードで対戦する前季①位と②位、⑤位と⑥位の対戦。
春優勝の中央大と②位駒澤大は一勝一敗のまま三回戦は繰り越し。⑤位東農大と⑥位学習大は学習大が連勝で初の勝ち点。東農大ファンは入替戦も覚悟し始め、学習大は入替戦は回避に多少希望が出てきた雰囲気となってきました。
前季③位専修大と⑤位東農大、④位日本大と⑥位学習大、前週残り試合の中央大対駒沢大三回戦。
東農大は勝点こそ落としますが専修大に一勝。学習大も開幕四連勝の日本大から連勝で二つ目の勝ち点で、このあたりからそろそろ波乱含みのリーグ戦の様相が表れてまいりました。
前季①位中央大と⑤位東農大、②位駒澤大と④位日本大の対戦。
中央大は初戦を延長の末引分け、そのあと連勝で勝ち点。開幕四連勝だった日本大は前週に引き続き勝ち点を落とし、首位の座を 試合のなかった専修大に明け渡してしまいました。
勝点3を挙げている上位二校の内、まだ勝点を落としていない専修大はこのまま勝ち点を落とさなければ優勝、この時点で二位の駒澤大は最終の対学習大戦で勝ち点、それも出来れば連勝してあとは専修大の結果待ちですが、前季最下位の学習大が相手ですから、勝算大いにありと駒大ファンは予想していたのではないでしょうか。
中央大・日本大・学習大は勝ち点・勝率ともに並んでおり、それぞれ自校は連勝・他校は連敗なら優勝も有りの状況となってきました。
前季②位の駒澤大と⑥位学習大、③位専修大と④位日本大の対戦。
勝ち点3の専修大と駒沢大がともに一勝二敗。勝ち点3で終わった駒沢大は勝率で劣るため優勝はなくなり、日本大と学習大が“暫定二位”に浮上。優勝の行方は最終週の専修大対中央大結果次第となりました。
専修大は勝ち点さえ挙げれば優勝、落とすと勝ち点では並びますが駒澤大と同様勝率で優勝はなくなります。
中央大は連勝なら優勝、二勝一敗なら日本大・学習大との優勝決定戦となってしまいます。
前季①位の中央大と③位専修大の対戦。
専修大が先勝し、優勝に王手をかけながら連敗。
中央大も一敗してしまいましたので、中央大・日本大・学習大の三校による優勝決定戦となりました。
決定戦は所謂“巴戦”形式で行われました。
一回目、二回目が三校一勝一敗となり、この時点で優勝預かりとする案も出されましたが、学習大がこれを拒否し、三回目の巴戦でようやく学習大が連勝し、初優勝を遂げました。
冒頭でも触れましたが、東都大学野球で勝ち点3の優勝は過去六回ありますが、五校が勝ち点3、うち三校で優勝決定戦となったのは今のところこのシーズンだけであります。
初優勝した学習大は、翌シーズンから三期連続最下位となり、昭和35年春の入替戦で東農大に敗れ二部に陥落。その時は一シーズンで復帰いたしますが、復帰した昭和36年秋のリーグ戦も最下位に終わり、入替戦で中央大(中央大は34年春に不祥事で二部に落ちていました)に敗れ、以後一度も一部に戻ることなく現在に至っています。
東都史上初めての勝ち点3の優勝こそ“戦国東都”の幕開けだったと言えましょうか…。
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東都大学野球:昭和25年以降の“勝点2の最下位”
戦国の対極、全カードが二試合で終わった“完全シーズン”=昭和37(1962)年春の東都二部
*学習大初優勝までの経緯は『神宮の奇跡』という本にまとめられておりますので、ご興味のある方は御一読くださいませ。
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以前にUPした記事、東都大学野球:勝点3での優勝でもご紹介したように東都では勝点3での優勝が過去六回あります。中でも昭和33年秋のリーグ戦は五校が勝点3で日程を終え、勝率上位に並んだ三校による優勝決定戦となりました。
そこで、一体どのような展開でこんな結果になったのか、週を追って見てゆきたいと思います
その前にまず、前シーズン・昭和33年秋の順位表を見ておきましょう。
前季(S33春) | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 |
①中央大 | 9 | 3 | 1 | 4 | 0.750 |
②駒澤大 | 7 | 5 | 0 | 3 | 0.583 |
③専修大 | 7 | 6 | 0 | 3 | 0.538 |
④日本大 | 7 | 7 | 0 | 3 | 0.500 |
⑤東農大 | 5 | 8 | 0 | 1 | 0.385 |
⑥学習大 | 3 | 9 | 1 | 1 | 0.250 |
中央大・専修大・日本大・東農大の四校は戦前のリーグ発足時からの“伝統校”で、二位の駒澤大は戦後に加盟しこのシーズンが初めての二位でありました。
東都の優勝校は戦前からこの昭和33年春までず~っと日・中・専の三校で占められており、当時の新聞などには、東都は六大学と比べて上位と下位の実力差が大きく優勝争いの妙味に欠けるといった評価も見られますので、まだ“戦国”には程遠い状況だったようですが、駒澤大が二位に食い込んできたあたりにその予兆が感じられます。
それでは、昭和33年秋のシーズンを見てゆくことに致しましょう。まずは第一週であります…。
第一週 | | |||||
9/9 | 中央大 | 6 | - | 0 | 学習大 | |
東農大 | 1 | - | 0 | 駒澤大 | | |
9/10 | 駒澤大 | 5 | - | 3 | 東農大 | |
中央大 | 7 | - | 4 | 学習大 | | |
9/11 | 駒澤大 | 4 | - | 2 | 東農大 | |
第一週 | 中央大 | 駒澤大 | 東農大 | 学習大 | 日本大 | 専修大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
中央大 | *** | ○○ | 2 | 0 | 1 | 1.000 | 4 | 0 | |||||
駒澤大 | *** | ●○○ | 2 | 1 | 1 | 0.667 | 4 | 0 | |||||
東農大 | ○●● | *** | 1 | 2 | 0 | 0.333 | 4 | 1 | |||||
学習大 | ●● | *** | 0 | 2 | 0 | 0.000 | 4 | 1 | |||||
日本大 | *** | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 | |||||||
専修大 | *** | 0 | 0 | 0 | 5 | 0 |
現在と違い、前季①位と⑥位、②位と⑤位の対戦。
春の優勝校中央大は学習大に連勝、二位駒澤大は二勝一敗で東農大から勝ち点ですから、まずは順当な結果と言えましょう。
第二週 | | |||||
9/19 | 学習大 | 2 | - | 0 | 専修大 | |
日本大 | 4 | - | 0 | 東農大 | | |
9/20 | 専修大 | 1 | - | 0 | 学習大 | |
日本大 | 6 | - | 1 | 東農大 | | |
9/21 | 専修大 | 3 | - | 0 | 学習大 | |
第二週 | 中央大 | 日本大 | 駒澤大 | 専修大 | 東農大 | 学習大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
中央大 | *** | ○○ | 2 | 0 | 1 | 1.000 | 4 | 0 | |||||
日本大 | *** | ○○ | 2 | 0 | 1 | 1.000 | 4 | 0 | |||||
駒澤大 | *** | ●○○ | 2 | 1 | 1 | 0.667 | 4 | 0 | |||||
専修大 | *** | ●○○ | 2 | 1 | 1 | 0.667 | 4 | 0 | |||||
東農大 | ●● | ○●● | *** | 1 | 4 | 0 | 0.200 | 3 | 2 | ||||
学習大 | ●● | ○●● | *** | 1 | 4 | 0 | 0.200 | 3 | 2 |
前季③位と⑥位、④位と⑤位の対戦。
学習大が先勝いたしましたが、専修大が巻き返して勝点。日本大も東農大に連勝でこの週も“戦国”の予兆は見られません。学習大と東農大が早々と優勝争いから脱落ムードでありましょうか…。
第三週 | | |||||
9/25 | 駒澤大 | 3 | - | 0 | 専修大 | |
日本大 | 2 | - | 1 | 中央大 | | |
9/29 | 専修大 | 4 | - | 2 | 駒澤大 | |
日本大 | 2 | - | 1 | 中央大 | | |
9/30 | 専修大 | 2 | - | 1 | 駒澤大 | 延長10回サヨナラ |
第三週 | 日本大 | 専修大 | 中央大 | 駒澤大 | 東農大 | 学習大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
日本大 | *** | ○○ | ○○ | 4 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 0 | ||||
専修大 | *** | ●○○ | ●○○ | 4 | 2 | 2 | 0.667 | 3 | 0 | ||||
中央大 | ●● | *** | ○○ | 2 | 2 | 1 | 0.500 | 3 | 1 | ||||
駒澤大 | ○●● | *** | ●○○ | 3 | 3 | 1 | 0.500 | 3 | 1 | ||||
東農大 | ●● | ○●● | *** | 1 | 4 | 0 | 0.200 | 3 | 2 | ||||
学習大 | ○●● | ●● | *** | 1 | 4 | 0 | 0.200 | 3 | 2 |
前季①位と④位、②位と③位の対戦。
春の優勝校・中央大が日本大に連敗。②位の駒澤大も先勝しながら三回戦で星を落とし、前季の順位でいえば“下剋上”となり、日本大と専修大が二つ目の勝ち点を挙げ、無敗の日本大が勝率の差で首位に立ちました。
第四週 | | |||||
10/2 | 中央大 | 10 | - | 2 | 駒澤大 | |
学習大 | 2 | - | 1 | 東農大 | | |
10/3 | 学習大 | 1 | - | 0 | 東農大 | |
駒澤大 | 3 | - | 1 | 中央大 | | |
|
第四週 | 日本大 | 専修大 | 駒澤大 | 中央大 | 学習大 | 東農大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
日本大 | *** | ○○ | ○○ | 4 | 0 | 2 | 1.000 | 3 | 0 | ||||
専修大 | *** | ●○○ | ●○○ | 4 | 2 | 2 | 0.667 | 3 | 0 | ||||
駒澤大 | ○●● | *** | ●○ | ●○○ | 4 | 1 | 1 | 0.800 | 2 | 1 | |||
中央大 | ●● | ○● | *** | ○○ | 3 | 3 | 1 | 0.500 | 2 | 1 | |||
学習大 | ○●● | ●● | *** | ○○ | 3 | 4 | 1 | 0.429 | 2 | 2 | |||
東農大 | ●● | ○●● | ●● | *** | 1 | 6 | 0 | 0.143 | 2 | 3 |
現在では最終カードで対戦する前季①位と②位、⑤位と⑥位の対戦。
春優勝の中央大と②位駒澤大は一勝一敗のまま三回戦は繰り越し。⑤位東農大と⑥位学習大は学習大が連勝で初の勝ち点。東農大ファンは入替戦も覚悟し始め、学習大は入替戦は回避に多少希望が出てきた雰囲気となってきました。
第五週 | | |||||
10/9 | 専修大 | 3 | - | 0 | 東農大 | |
学習大 | 4 | - | 3 | 日本大 | | |
10/10 | 学習大 | 2 | - | 1 | 日本大 | |
東農大 | 5 | - | 3 | 専修大 | | |
10/11 | 専修大 | 1 | - | 0 | 東農大 | |
駒澤大 | 4 | - | 2 | 中央大 | 第四週残り試合 |
第五週 | 専修大 | 日本大 | 駒澤大 | 学習大 | 中央大 | 東農大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
専修大 | *** | ●○○ | ●○○ | ○●○ | 6 | 3 | 3 | 0.667 | 2 | 0 | |||
日本大 | *** | ●● | ○○ | ○○ | 4 | 2 | 2 | 0.667 | 2 | 1 | |||
駒澤大 | ○●● | *** | ●○○ | ●○○ | 5 | 4 | 2 | 0.556 | 2 | 1 | |||
学習大 | ○●● | ○○ | *** | ●● | ○○ | 5 | 4 | 2 | 0.556 | 1 | 2 | ||
中央大 | ●● | ○●● | ○○ | *** | 3 | 4 | 1 | 0.429 | 2 | 2 | |||
東農大 | ●○● | ●● | ○●● | ●● | *** | 2 | 8 | 0 | 0.200 | 1 | 4 |
前季③位専修大と⑤位東農大、④位日本大と⑥位学習大、前週残り試合の中央大対駒沢大三回戦。
東農大は勝点こそ落としますが専修大に一勝。学習大も開幕四連勝の日本大から連勝で二つ目の勝ち点で、このあたりからそろそろ波乱含みのリーグ戦の様相が表れてまいりました。
第六週 | | |||||
10/16 | 中央大 | 0 | - | 0 | 東農大 | 延長10回引分け |
駒澤大 | 7 | - | 4 | 日本大 | | |
10/17 | 日本大 | 3 | - | 2 | 駒澤大 | |
中央大 | 2 | - | 0 | 東農大 | | |
10/20 | 中央大 | 7 | - | 1 | 東農大 | |
駒澤大 | 9 | - | 2 | 日本大 | |
第六週 | 専修大 | 駒澤大 | 日本大 | 学習大 | 中央大 | 東農大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
専修大 | *** | ●○○ | ●○○ | ○●○ | 6 | 3 | 3 | 0.667 | 2 | 0 | |||
駒澤大 | ○●● | *** | ○●○ | ●○○ | ●○○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 1 | 1 | ||
日本大 | ●○● | *** | ●● | ○○ | ○○ | 5 | 4 | 2 | 0.556 | 1 | 2 | ||
学習大 | ○●● | ○○ | *** | ●● | ○○ | 5 | 4 | 2 | 0.556 | 1 | 2 | ||
中央大 | ○●● | ●● | ○○ | *** | △○○ | 5 | 4 | 1 | 2 | 0.556 | 1 | 2 | |
東農大 | ●○● | ○●● | ●● | ●● | △●● | *** | 2 | 10 | 1 | 0 | 0.167 | 0 | 5 |
前季①位中央大と⑤位東農大、②位駒澤大と④位日本大の対戦。
中央大は初戦を延長の末引分け、そのあと連勝で勝ち点。開幕四連勝だった日本大は前週に引き続き勝ち点を落とし、首位の座を 試合のなかった専修大に明け渡してしまいました。
勝点3を挙げている上位二校の内、まだ勝点を落としていない専修大はこのまま勝ち点を落とさなければ優勝、この時点で二位の駒澤大は最終の対学習大戦で勝ち点、それも出来れば連勝してあとは専修大の結果待ちですが、前季最下位の学習大が相手ですから、勝算大いにありと駒大ファンは予想していたのではないでしょうか。
中央大・日本大・学習大は勝ち点・勝率ともに並んでおり、それぞれ自校は連勝・他校は連敗なら優勝も有りの状況となってきました。
第七週 | | |||||
10/29 | 専修大 | 2 | - | 0 | 日本大 | |
学習大 | 1 | - | 0 | 駒澤大 | | |
10/30 | 駒澤大 | 1 | - | 0 | 学習大 | |
日本大 | 4 | - | 3 | 専修大 | | |
10/31 | 日本大 | 3 | - | 1 | 専修大 | |
学習大 | 6 | - | 0 | 駒澤大 | |
第七週 | 専修大 | 日本大 | 学習大 | 駒澤大 | 中央大 | 東農大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
専修大 | *** | ○●● | ●○○ | ●○○ | ○●○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 1 | 1 | ||
日本大 | ●○○ | *** | ●● | ●○● | ○○ | ○○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 0 | 2 | |
学習大 | ○●● | ○○ | *** | ○●○ | ●● | ○○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 0 | 2 | |
駒澤大 | ○●● | ○●○ | ●○● | *** | ●○○ | ●○○ | 8 | 7 | 3 | 0.533 | 0 | 2 | |
中央大 | ●● | ○○ | ○●● | *** | △○○ | 5 | 4 | 1 | 2 | 0.556 | 1 | 2 | |
東農大 | ●○● | ●● | ●● | ○●● | △●● | *** | 2 | 10 | 1 | 0 | 0.167 | 0 | 5 |
前季②位の駒澤大と⑥位学習大、③位専修大と④位日本大の対戦。
勝ち点3の専修大と駒沢大がともに一勝二敗。勝ち点3で終わった駒沢大は勝率で劣るため優勝はなくなり、日本大と学習大が“暫定二位”に浮上。優勝の行方は最終週の専修大対中央大結果次第となりました。
専修大は勝ち点さえ挙げれば優勝、落とすと勝ち点では並びますが駒澤大と同様勝率で優勝はなくなります。
中央大は連勝なら優勝、二勝一敗なら日本大・学習大との優勝決定戦となってしまいます。
第八週 | | |||||
11/6 | 専修大 | 2 | - | 1 | 中央大 | 延長10回、専大・堀米の本塁打でサヨナラ |
専修大が優勝に王手 | ||||||
11/7 | 中央大 | 2 | - | 1 | 専修大 | 延長13回サヨナラ |
| ||||||
11/8 | 中央大 | 2 | - | 1 | 専修大 | |
第八週 | 日本大 | 学習大 | 中央大 | 専修大 | 駒澤大 | 東農大 | 勝 | 敗 | 分 | 勝点 | 勝率 | 残カード | 落とした勝点 |
日本大 | *** | ●● | ○○ | ●○○ | ●○● | ○○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 0 | 2 | |
学習大 | ○○ | *** | ●● | ○●● | ○●○ | ○○ | 7 | 5 | 3 | 0.583 | 0 | 2 | |
中央大 | ●● | ○○ | *** | ●○○ | ○●● | △○○ | 7 | 5 | 1 | 3 | 0.583 | 0 | 2 |
専修大 | ○●● | ●○○ | ○●● | *** | ●○○ | ○●○ | 8 | 7 | 3 | 0.533 | 0 | 2 | |
駒澤大 | ○●○ | ●○● | ●○○ | ○●● | *** | ●○○ | 8 | 7 | 3 | 0.533 | 0 | 2 | |
東農大 | ●● | ●● | △●● | ●○● | ○●● | *** | 2 | 10 | 1 | 0 | 0.167 | 0 | 5 |
前季①位の中央大と③位専修大の対戦。
専修大が先勝し、優勝に王手をかけながら連敗。
中央大も一敗してしまいましたので、中央大・日本大・学習大の三校による優勝決定戦となりました。
決定戦は所謂“巴戦”形式で行われました。
優勝決定戦 | | |||||
11/12 | 中央大 | 10 | ‐ | 4 | 日本大 | |
11/13 | 日本大 | 2 | ‐ | 1 | 学習大 | |
11/14 | 学習大 | 3 | ‐ | 2 | 中央大 | |
| ||||||
11/19 | 学習大 | 2 | - | 1 | 日本大 | |
11/20 | 日本大 | 6 | - | 1 | 中央大 | |
11/21 | 中央大 | 3 | - | 2 | 学習大 | |
| ||||||
11/23 | 学習大 | 4 | - | 3 | 日本大 | |
11/24 | 学習大 | 5 | - | 2 | 中央大 | |
一回目、二回目が三校一勝一敗となり、この時点で優勝預かりとする案も出されましたが、学習大がこれを拒否し、三回目の巴戦でようやく学習大が連勝し、初優勝を遂げました。
冒頭でも触れましたが、東都大学野球で勝ち点3の優勝は過去六回ありますが、五校が勝ち点3、うち三校で優勝決定戦となったのは今のところこのシーズンだけであります。
初優勝した学習大は、翌シーズンから三期連続最下位となり、昭和35年春の入替戦で東農大に敗れ二部に陥落。その時は一シーズンで復帰いたしますが、復帰した昭和36年秋のリーグ戦も最下位に終わり、入替戦で中央大(中央大は34年春に不祥事で二部に落ちていました)に敗れ、以後一度も一部に戻ることなく現在に至っています。
東都史上初めての勝ち点3の優勝こそ“戦国東都”の幕開けだったと言えましょうか…。
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東都大学野球:勝点3での優勝
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戦国の対極、全カードが二試合で終わった“完全シーズン”=昭和37(1962)年春の東都二部
*学習大初優勝までの経緯は『神宮の奇跡』という本にまとめられておりますので、ご興味のある方は御一読くださいませ。
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