昨夜、もう寝ようと二階に上がったら近くで救急車の音。
音の方向から裏側の老夫婦の住むあたりかな。
近すぎるサイレンにフラッシュバック。
警察やら消防、二次災害防止にレスキュー隊もいたかな。家の前の道を通行止めにされて。
ぱきぱき と ラップ音が する
なんだか臭いまで硫化水素を思い出してしまって気分がよくない。電気香取線香の匂いとダブっている。
らっちは換毛期で、昼間 ケポケポ苦しがっていて「毛玉も一緒に吐き出しちゃいなさい。苦しいね」
胸をさすって、背中をたたいてやった。
私も猫だ。毛玉を吐き出せば、すっきりすればいいのに。いろんな思いが ぐるぐるぐる。
このまま、何も考えないで眠れるものなら寝てしまえば いい。 眠ろう。
かなしみ 谷川 俊太郎
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもない おとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
音の方向から裏側の老夫婦の住むあたりかな。
近すぎるサイレンにフラッシュバック。
警察やら消防、二次災害防止にレスキュー隊もいたかな。家の前の道を通行止めにされて。
ぱきぱき と ラップ音が する
なんだか臭いまで硫化水素を思い出してしまって気分がよくない。電気香取線香の匂いとダブっている。
らっちは換毛期で、昼間 ケポケポ苦しがっていて「毛玉も一緒に吐き出しちゃいなさい。苦しいね」
胸をさすって、背中をたたいてやった。
私も猫だ。毛玉を吐き出せば、すっきりすればいいのに。いろんな思いが ぐるぐるぐる。
このまま、何も考えないで眠れるものなら寝てしまえば いい。 眠ろう。
かなしみ 谷川 俊太郎
あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
何かとんでもない おとし物を
僕はしてきてしまったらしい
透明な過去の駅で
遺失物係の前に立ったら
僕は余計に悲しくなってしまった
人生にはそういう時が何度かやってきて、おとし物をしてきたという感覚を、当時は気づかなかったことが、今になって大切なことだったと気づくことや、もう終わってしまって、どうしようもならないこと、今になって思いいたる気持ちが、「おとし物」なのかもしれないと思います。
そう、あの時 息子のサインに気付いていれば
と、いう後悔。
もう、息子は還ってこないという想い。
どうしようもならない。
>あの青い空の波の音が聞こえるあたりに
そのあたりは、私の心。
月命日や記念日のたびに ざわめく心。
どうしようもなく かなしい むなしい。