あんたが生まれた時、赤ちゃんはその手の中に人生を握っていると言うよ。
で、開いた時 逃げてしまった人生をつかもうと生きて行くんだって。
あんたの喜びは、おかんの喜び。痛みは分けあってきたつもりだったのに・・・
人生は一度きり 「強く生き抜くこと」あんたに、その力を付けてほしかった。
これからの娘にも、私にも・・・
介護を始めたばかりなのに、もう愚痴りたい。
要点だけを絞って、1つだけ言っても何度も何度も繰り返し。悲しくなる。
幼児に戻ってしまったような。時には母に戻る。そんな時は私が甘えて泣きたい。
帰り際は角を曲がって私が見えなくなるまで見守りながらいつまでも、ぶんぶん手を振っている。
私のいつかを見ているようで、とても辛い。
そんな事を考え涙流していると、らっちが寄って来ては、すりすり する。
らっちは、いつも私を見ています。
元気がないとトカゲをとって来て景気付けしてくれます。
本当は有難迷惑なんだけど・・・
らっちを飼っているのではなく、らっちに飼われているみたい。
らっちが言いました「もっと のんびり 生きなさい」
母も そう 言いたかった のかな。