8年前、京都の北山からこちらに引っ越してきた当初は、住み慣れた京都とは随分違うこの湖国がとにかくとても新鮮でした。どこに行くにもほとんど渋滞なしでスイスイと移動出来るし、どこにでも巨大な駐車場があり、駐車料金が必要となる場所などほとんどないこと…など、35年間観光都市で過ごした私には、何かと「住み良さ」を感じることばかり。
安いので有名なガソリン代に始まり、とにかく何でも物価が安いことも衝撃的でしたが、中でも「業務スーパー」の存在は、京都生まれの私には本当に目新しく感じられました。
35年間を過ごした京都市内では、「業務スーパー」と名のつくお店等は見たことも聞いたこともなかったので、引っ越してきてすぐの頃には、とにかく物珍しさでいろいろな商品を買って試しました。
私にとって業務スーパーとの出会いで一番の収穫だったのは、大好物の鴨ロースをお手軽価格で入手出来るようになったこと。そのリーズナブルさから、決して凄く美味しいといえるレベルではないけれど、普通に食卓で頻繁に鴨ロースの気分を味わえるようになったことは、とても嬉しいことでした。
そんな目と鼻の先の近所の業務スーパー。最近では月に1度訪れるかないかくらいになっていましたが、残念なことにこの12月いっぱいで閉店するそうで、今後、冷凍室の鴨ロース在庫を確保するためには、少し離れた店舗まで行かなければならなくなりました。馴染みのお店が姿を消すのは、本当に残念です。