ピースウィンズ・ジャパンが、書類送検された狂犬病予防法違反は起訴猶予、動物愛護法違反については嫌疑不十分により不起訴となりました。
■犬の飼育管理をめぐる問題の経過について | 国際協力NGO ピースウィンズ・ジャパン
■犬の飼育管理をめぐる問題の経過について | 国際協力NGO ピースウィンズ・ジャパン
不起訴を受けてジャーナリスト樫原氏のレポート。
(本文より)
どちらも「不起訴」であることに違いはありませんが、「嫌疑なし」とは異なります。
広島県警による捜査は無駄ではなかった、むしろ、動物愛護への社会的関心を高めた意義は大きいと思います。
狂犬病予防法違反の起訴猶予は検察官の裁量。
今回は、それに尽きるのかもしれません。
樫原氏Facebookのコメントには『広島県は起訴されることを一番恐れていました』とあります。
なぜならば―
ピースワンコの事業名で捨て犬の保護、譲渡活動を行なっているPWJが罰金刑を受けたら、動物取扱業の登録を取り消せという意見が議会や動物愛護団体から出てくるでしょう。
PWJに野良犬などを譲渡してきた広島県動物愛護センターなど関係機関は、3千頭近いといわれるその収容犬をどのように保護していくか対応に追われてしまいます。
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この辺りのことは承知の上、検察の裁量に託すしかありませんでした。
だから不起訴と聞いて驚かなかったのに、なぜか涙が止まりません。
ピースワンコが、犬一頭づつに向き合い、動物福祉に配慮した5つの自由を与える可能性は低いでしょう。
そもそも、一向に改善されないため告発したのですから。
行政からも検察からも社会からも、生き地獄に囚われる命は見放されてしまいました。
SOSは届いているのに救う術がありません。
私は心の中で謝るしか出来ません。
(本文より)
殺処分ゼロの継続といっても広島県単独でのPWJ独自の定義によるローカル目標に過ぎません。
経験の浅いPWJが劇的な効果と大きな金額の寄付集めを狙って「殺処分ゼロ」を掲げた結果、当のPWJにも広島県、神石高原町にも大きなストレスが生じているのではないでしょうか。
殺処分ゼロの継続といっても広島県単独でのPWJ独自の定義によるローカル目標に過ぎません。
経験の浅いPWJが劇的な効果と大きな金額の寄付集めを狙って「殺処分ゼロ」を掲げた結果、当のPWJにも広島県、神石高原町にも大きなストレスが生じているのではないでしょうか。
頼みの綱である ふるさと納税が集まっていません。
■ふるさとチョイス/ピースワンコ
「自分から宣言して始めたことではあるが、広島県にも何がしかの負担をしてほしい」
民間寄付に加えて県費助成もというNPO法人ピースウィンズ・ジャパン。
広島県にとって、もうPWJは お荷物でしかないのでは?
この機会に「殺処分ゼロ」の呪縛を解くため、ピースワンコへの譲渡を止め、収容頭数を減らす算段をしなければならないと思います。
野良犬や野良猫、お家のない犬猫の命ってペラペラに軽いのです。
全てを救うのは不可能、幸せを掴むのは ほんのひと握り。
だから、増やさないことこそが先決。
絶対に、野良犬や野良猫の子を産ませていけません。
保護しなければならない命を減らすことによって、世界に一つだけの花にしたいのです。
拡大されることで甘くなる譲渡規定。
保護団体の乱立から生じる詐欺まがいの愛護ビジネス。
殺処分ゼロで動物たちは救われません。
救ってくれてアリガトウによって不幸な命は倍増しています。
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■ピースワンコ樫原レポート
■救ってくれてアリガトウの前に