ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

時を得た猫/慢性腎不全

2019-09-26 22:30:14 | 高齢猫の腎不全ケア
瀕死状態から保護し2ヶ月が経ちました、司ちゃん。



点滴を止めて1週間後の通院。
体重は0.15kgほど(2.25kg)減っていました。
心臓の雑音も少なくなったとのこと。
引き続き、強制給餌+投薬でケアしていきます。

が、がーん、強制給餌後に吐き戻してしまいます。
いよいよ受け付けなくなってしまったか…と思っていたら、自力でドライをコンスタントに食べるように。
もうカリカリばりばりです。
まるで、人の手は借りん!みたいな感じで。

いやホント、満身創痍で食べられる容態ではないはずなのです。
思わず、尻尾二俣になっていないか確認しちゃいました😁

保護のタイミングで重篤な危機から脱し、復活する猫さんはいます。
それだけ外の生活は過酷で、猫さんは人の手を必要とする生き物なのだと思います。




慢性腎不全は、どのように発症するのか?
大変に分かりやすく書かれていましたので、抜粋して ご紹介します。
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腎臓は、体内から出る老廃物…それはもはや体にとっては毒なので、それを濾して尿に排出させる濾過器です。
イメージ的には、とても小さな小さな濾過器が何十万個と腎臓の中に内蔵されていると考えてください。
これらの濾過器はフィルターを交換するということができないので、加齢とともに目詰まりして次々と壊れていきます。
そしてその濾過器がおよそ75%以上壊れてしまうと症状がでます。
つまり、体内の老廃物を濾して尿に排出するお仕事は、実質全体の25%の濾過器で仕事を賄っているのです。
稼働している濾過器が25%以下になると、24時間濾過器を稼働させても仕事を終わらせることができず、結局は体内に老廃物=毒がたまってくることになり、体がだるくなり食欲が落ちて痩せてくるのです。
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初めて担当した患者が自身の愛猫。
なんとか治したい一心で猫の腎臓病について猛勉強します、しかし…

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『猫の慢性腎不全を治す方法はない』ということでした。
愕然としました。
猫の慢性腎不全に対する治療としてあるのは、腎臓の濾過器が壊れていく速度を遅らせることと、残っている少ない濾過器になんとか快適に1日のお仕事をしてもらうように、環境を整えることです。
根本的に、壊れた濾過器を蘇らせる治療などはないのでした。
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司ちゃんの場合は「環境を整える」が、室内に入り適切な治療を受けることで、適ったのでしょう。

私は千歳一遇の縁だと思っています🌟

〈 保護~入退院~自宅療養まで 〉
■腎不全の高齢猫さん療養録2

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