ねこてん~全ての猫は天使である~

東京都港区青山&ビックサイト周辺にて地域猫活動を行っているボランティア

みなしご救援隊とピースワンコの隔たり

2019-09-17 20:40:22 | 2019 虐待収容ピースワンコ
2018年9月15日の記事を再投稿。

個人的に広島県は、ピースワンコの問題がクリアになり、指摘されている行政側の監督体制や規約順守が、再発防止を踏まえ強固なものになれば、立ち直せるのではないかと思っています。

それは「みなしご救援隊」の存在があるから。
リーダーシップを持つ団体があるのは強いです。
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すっかり、信用を失墜してしまった感のある「NPO法人 動物愛護団体」ですが、そのほとんどは公的な資金援助を受けず、皆さまからのご支援のみによって運営されています。



私がピースワンコに対して、注意喚起していたのは、子供たちがお小遣いで寄付することのないようにと考えたからです。
もうボロが出るのは、時間の問題でしたので。

テレビ番組の影響が強く、私たちがムツゴロウ王国へ憧れたように、将来はピースワンコみたいに犬を助けたいという声を多く聞きました。

そんな優しいお子さんに傷ついて欲しくなかったのです。



ピースワンコは、宣伝がハンパないため、寄付金を投じてしまうのは仕方ないと思います。

ただ、愛護団体はボランティアでもあるので、あんなに始終「金くれ」とは呼びかけません。
また「支援金がないと殺処分になる」など命を引き換えにもしません。

ピースワンコと同じ広島県で愛護活動をされている「みなしご救援隊」の中谷代表が、インタビューなどで支援を求めているのを見たことがないです。


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先日放送された『犬と猫の向こう側』で、中谷さんは多頭飼育崩壊の現場に入って...まー大変なんてものじゃない。

近所の苦情を受け、飼い主を説得し、不妊手術の手配をして、飼育困難だったら終生預かりを。
これが100頭前後だから何日も通いつめてです。

中谷さんは、犬や猫だけではなく、孤立した飼い主や悪臭や鳴き声に悩む近隣住民、人間も救っているのです。

それでいて費用は「心づけ」って、菩薩さまだわ😻
それに感謝して多頭飼い主は、シェルターでボランティアを志願する...本当の社会貢献だと思いました。

私なぞには、天地が逆さになっても真似できやしません。
飼い主には小一時間ほど説教しなければ気が済まないし、手術や預かり代金も分割で絶対に払えと言っちゃう、たぶん。

中谷さんの毎日は、各地シェルターへの移動中が睡眠時間、朝ご飯は動物たちへの給仕があるから食べられないと...。
私が知っているボランティアの皆さんも、私財投げ打って時間削ってです。



広島市の殺処分ゼロ達成は、犬はピースワンコで、猫はみなしご救援隊がセンター引き出しをしています。
NPO法人 みなしご救援隊 応援&支援のお願い

よく勘違いされるそうですが、みなしご救援隊は、ふるさと納税とは関係がありません。

以下に、センターより猫全頭を引き受ける経緯と共に“ 私はプライド高き人間、そんなに簡単にお金に転びません ”と記載されています。
NPO法人 犬猫みなしご救援隊 代表ブログ
みなしご庵へようこそ


どこかと違って、公金を得るため殺処分ゼロに尽力しているワケではないんだよ、ということ。



アメリカでの獣医療経験の豊富な西山ゆう子先生の記事から抜粋させて頂きます。
ご参考にして下さい。

~寄付をする私たち市民が気を付けなくてはいけないこと~
米国の市民が動物愛護団体へ寄付をする時に自分で調べて納得する一般事項
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アメリカでは「飼い主の自己責任」として、不妊去勢手術をしない状態で譲渡していた団体が、結局は殺処分の増加に貢献しているという「社会責任」を問われ、今では、未手術状態で譲渡する団体は無くなっている。
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1/団体の過去3年から5年の年次会計報告
まず、人件費などの事務費と動物に使われている費用の割合を確認する。
さらに、動物に使われている費用のうち、医療費・維持費(フードなど)・トレーニング費の割合を確認する。

2/シェルター施設
実際に保護されている動物が住む、部屋やケージの大きさ、衛生状態。
あるいは、シェルターではなく、預かりボランテイアさんで生活している犬猫の数と割合。
インターネットよりは、実際に現地で確認するのが望ましい。

3/譲渡率
毎年、どのくらいの割合で、実際に譲渡されているか。

4/ 施設内で病死や老死した犬猫の詳しいケースレポート
手厚く看病されて病死したのか、医療費はかけず、朝行ったら、冷たくなっていたのか。
ちなみにアメリカでは、これらのケースレポートが出ていないと、寄付対象として、相手にされない。

5/譲渡対象者の基準
すなわち、シニアの方・共働きの方・子供のいる家庭などどうしているか。
また自宅まで赴いて審査するのか。

6/譲渡する時の犬猫の状態
不妊去勢手術を施行してから手渡しているか。
マイクロチップ・ワクチン接種・健康血液検査(犬のフィラリア/猫の白血病エイズ検査など)を行っているか、いないか。



私としては、遠くのピースワンコではなく、皆さんの地元で頑張っている団体やボランティアを是非とも応援して頂けたら嬉しい。

ペットのオーナーさんは、愛護団体に動物病院を紹介して貰ったり、トラブルを相談する機会もあるでしょう。

何より災害時、ペットに関する情報提供は、お住まいの地域の団体からが安心ですので。

有事の際、行政は人命優先です。
その中で、小さな命に向かい合ってくれるのは、近くのボランティアたちです。

また、これから保護犬猫を迎えようとお考えの方も、まずは周辺で開催されている譲渡会、各自治体の愛護センターから、出会いを探してみて下さい。

すぐそばに手を差し伸べられるのを待っている、幸せ未満の命があるのですから🍀