つまらん人生だなあ

「つまらん人生だなあ」

時々
夫がつぶやく
人は
何によって
幸せを感じるのか

雄木だけを
植えたはずの
銀杏の街路樹が
子孫を残すために
一部が雌木に変化し
ある日実を結び
人々を仰天させた
と言う話を聞いた。
長い間には
種の保存のために
驚きの革命が
そこここで
起きて行くのだ。

幸せは
二の次

目が覚めたら

目が覚めたら
まだ
生きていた

幸せを
形にすると
虹

東の空に
大きな虹が
かかっていた。

昔
まだ
幸せが
未知数だった頃

足元から
虹が
たった事がある

あの時
虹を渡っていれば
良かった

冬の星座

オリオン座から 冬の大三角、冬のダイヤモンドを辿る。

あのかすかに白くなっている辺りが昴、肉眼では、「多分……」位の確信。



人の心は揺れ動き、短い人生を右往左往。

あの星達は、悠久のかなたからの光。

地球と言う星に

沢山の民族

みな 争いをやめて分けあえれば

良いのにね。


変わらないもの

変わりゆくもの

移ろう季節に

星を見上げて。

居る。

宇宙旅行が

夢ではない時代に

地球はバラバラのモザイク画。