Ninbuのスマホで撮った花だって美しい!

サイクリング・テニス・散歩等の道すがら、公園・野原・湖畔・川辺等で見つけた美しい花をスマホで撮っています。

サザンカ(山茶花)の季節

2017-11-06 | 
先日、あけぼの山農業公園に立ち寄ったら、サザンカが咲いていました。
サザンカは江戸時代から庭木として愛されてきており、日本人には馴染みの深い花木のひとつです。
昔からたくさんの園芸品種がありその数は300近くにものぼるそうです。(国立歴史民族博物館)

犬張子(いぬはりこ)(2017/11 あけぼの山農業公園)
白地に縁から淡紅ぼかし弁数の多い一重広弁大輪で、開花期は11-12月。


サザンカから作出された園芸品種は花の咲く時期によって、3つの園芸品種として扱われています。
開花期 11月~12月(サザンカ系)
開花期 11月~2月(カンツバキ系)
開花期  2月~4月(ハルサザンカ)

犬張子(いぬはりこ)(2017/11 あけぼの山農業公園)


花色は桃・紅・白などがあり、咲き方も一重咲き・半八重咲き、八重咲き、ラッパ咲きなど多岐に渡ります。
色も単色だけではなく、斑の入るもの、美しいグラデーションのぼかしが入るもの等バラエティーに富みます。

三頭咲(さんとうざき)(2017/11 あけぼの山農業公園)
桃色、1蕾から1~3花を開く中輪で、開花期は11-12月。


サザンカはツバキ科ツバキ属の一種で、日本の固有種です。
基本的な性質はツバキと似ていますが、以下の点で区別されます。

<花姿:サザンカは平開しますが、ツバキは平開しません>
<落花:サザンカはバラバラに散るが、ツバキは首からバサッと落ちます>
<葉形:サザンカの葉にはギザギザが目立つが、ツバキの葉にはギザギザがありません>
<葉脈:歯を光に透かして、葉脈が黒いほうがサザンカで白いほうがツバキです>

三頭咲(さんとうざき)(2017/11 あけぼの山農業公園)


日本原産なのですが、山茶花という言葉は中国からきた言葉です。
読み方が難しく、さんちゃかなどと呼ばれていました。
それがいろいろと変化して、いつの間にか今の呼び方に定着したようです。

七福神(しちふくじん)(2017/11 あけぼの山農業公園)
濃桃色の半八重大輪。木は立ち性で非常に花つきがよい。開花期は10月から11月。


山茶花の花言葉は、「謙譲」「ひたむきな愛」「愛嬌」「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」などです。
11月9日と12月4日の誕生花でもあるので、家族や友人に誕生日の人がいたら、ぜひ贈ってあげて下さい。

七福神(しちふくじん)(2017/11 あけぼの山農業公園)


サザンカの現存品種は全277種(国立歴史民族博物館)ありますが、以下は代表的な品種です。
<犬張子(いぬはりこ)> <三頭咲(さんとうざき)> <七福神(しちふくじん)>
<翁衣(おきなごろも)> <桜月夜(さくらづくよ)> <丁字車(ちょうじぐるま)>
<獅子頭(ししがしら)> <富士の峰(ふじのみね)> <鎌倉絞(かまくらしぼり)>

翁衣(おきなごろも)(2017/11 あけぼの山農業公園)
白地に少し紅ぼかしが入る一重中輪のサザンカで、裏紅が表に現れてぼかしになる。
開花期は11月-12月。


翁衣(おきなごろも)(2017/11 あけぼの山農業公園)


さざんかと言えば、この曲ですね。
大川栄策さん(若い!)  さざんかの宿(3分10秒)


さざんかと言えばもう一つ、誰もが知っているこの曲を追加しました。
たき火(1分53秒)