先回の続きです。⇒ 8月の花のアルバム ① 2023-09-09
今回も、先回同様、花の名前や分類(科名、属名)は写真の後に表記しました。まず、写真と説明を見ていただき、花の名前を考えていただけるようにしました。
今回投稿した花や木も樹名板が無いものが多く、Google Lensを参考に名前を記載しています。間違いがあれば、ご指摘いただけると助かります。
マダガスカル原産(固有種)の木本性(木材を生成する植物)落葉樹で、樹高は2m程度になります。
6~10月頃に黄色い一日花を付けます。花は筒状花で花冠は5裂します。花色には純黄色のタイプと紫色のタイプの2タイプが存在します。
球状~紡錘形の塊茎から枝を伸ばします。葉は葉縁にギザのあるハート形で、果実は2~3cmの鉤状の突起物を持つ堅果です。
<ウンカリナ・ロエオスリアナ ゴマ科ウンカリナ属>
8/29 つくば実験植物園
メキシコ原産のサボテン科の植物です。金鯱と言う名前で流通しており、サボテンの王様と呼ばれています。
鋭い棘は長く直線またはわずかに湾曲して黄色味を帯び、時には白色のものもあります。草丈は最大で1m以上に達します。
外側は褐色、内側は黄色の花が、頂部の冠の付近に咲きますが、約20年以上経た個体のみが花をつけます。
<エキノカクツス・グルソニー(金鯱) サボテン科エキノカクツス属>
8/29 つくば実験植物園
インド、ミャンマー、タイ、ベトナム、フィリピンなどの原産。葉が細くやや肉厚です。葉を左右に1枚ずつ出しながら、上に向かって伸びて育ちます。
葉のつけ根からやや下垂させながら花茎が伸び、花が円錐状について咲きます。花は、小~中輪で、主にピンクと白の混じった色彩です。
<エリデス・ロレンセアエ ラン科エリデス属>
8/29 つくば実験植物園
地中海沿岸原産の常緑多年草。初夏から秋にかけて黄色い花を咲かせる常緑木立性の多年草です。庭や花壇の植栽、ドライフラワー、ポプリとして利用されています。
よく枝分かれしてこんもりとした株に育ち、それぞれの茎の上の方の節に、小さな黄色い花が茎を囲むように輪生状に開花します。
名前にセージとありますが、フロミス属のため、セージやサルビアとは別種の植物です。
<エルサレムセージ(黄花着せ綿) シソ科フロミス属>
8/3 あけぼの山農業公園
日本には明治20年頃に渡来して、鑑賞用として栽培されたものが逸出して帰化しており、全国各地に分布して休耕地や道路脇等に自生しています。
本種の学名はCosmos bipinnatusで、標準和名よりもコスモスという呼び名が一般的です。
標準和名はあまり知られていません。むしろ「秋桜」と表記するほうがよく知られていると思います。
標準和名はキク科別属のハルシャギクに似て、大型であることから和名がつきました。
<オオハルシャギク(大春車菊) キク科コスモス属>
8/10 手賀沼
北米原産。日本へは明治中期に観賞用として導入され、1955年には野生化しました。今では北海道から沖縄県まで日本全国に定着しています。
現在では外来生物法により特定外来生物(第二次指定種)に指定されており、許可なく栽培・保管・運搬・輸入・譲渡を行うことは禁止されています。
<オオハンゴンソウ(大反魂草) キク科オオハンゴンソウ属>
8/5 近隣の路傍
アオバナ(青花)とも呼ばれ、日本特産の染料植物として滋賀県草津市近辺でのみ栽培されてきました。
花弁を収穫し、青い汁を搾ります。この青い汁をコウゾから作った和紙にしみ込ませ、友禅染や絞り染めの下絵の絵の具にする青花紙を作ります。
ツユクサ(径1cm)より花弁(径4cm)が大きく、目立ちます。花が大きいだけではなく、植物体が直立する、種子が大きいことなどでツユクサとは異なり、栽培植物としての特徴を持っています。
ツユクサ(帽子花:花を包む包葉の形が帽子に似る)の栽培変種とされ、植物体や花が大きいことから本種の名前が付いたといわれています。
<オオボウシバナ(大帽子花) ツユクサ科ツユクサ属>
8/29 つくば実験植物園
南アメリカに分布するカタバミ科カタバミ属の多年草です。美しい葉を持ち栽培が容易なことから、世界で広く流通している球根植物です。
4月~10月の花期になると、葉の間から花茎を伸ばして花序を出し、小さな花を咲かせます。花茎は15~35㎝の長さで、花序には1~9個の花が付きます。
<オキザリス・トリアングラリス(三角片喰) カタバミ科カタバミ属>
8/31 北柏ふるさと公園
原産地はアフリカ北東部。原産地や熱帯では多年草で、何年も繰り返し果実をつけますが、日本では越冬できないため一年草です。
10~20センチメートルくらいに成長した段階の若い果実を食用とし、日本でも広く普及しています。大きくなりすぎると繊維が発達して食感が悪くなり、食品価値を失います。
植え付け後、約1ヶ月でレモンイエローの色をした花が咲き始めます。花は1日花なので、1度咲いたらその日のうちにしぼんでしまいます。
<オクラ(秋葵) アオイ科トロロアオイ属>
8/29 つくば実験植物園
日本全国の道端・空き地・河川敷などで、自然にみられる草花です。元々は夕方に咲く花だったためついた名前ですが、現在は昼間から咲いています。
南アメリカ原産で、日本には江戸時代始めごろに渡来しました。花が美しいため観賞用に栽培されますが、広く野生化もしています。
花色は赤、オレンジ、黄色、ピンク、白があり、とってもかわいい花ですが、繁殖力が強いので、雑草として扱われてもいるので気の毒な気がします。
<オシロイバナ(夕化粧) オシロイバナ科オシロイバナ属>
8/5 近隣の路傍
尾瀬ヶ原の池沼に生える水草で、花茎を水上へ突き出し、2~3cmの黄色い花をつけます。
ネムロコウホネ(根室河骨)の変種で、ネムロコウホネに比べて雌しべの柱頭が赤くなるのが特徴です。
オゼの名を冠する、維管束植物レッドデータブックに記載のある希少種です。
<オゼコウホネ(尾瀬河骨) スイレン科コウホネ属>
8/29 つくば実験植物園
東南アジア原産のトチカガミ科の1年草。水田や池沼等の水深の浅い場所に沈水して生えている野草です。
本種は雌雄異株で、5月頃長い花柄の先に、幾分黄色味を帯びた白色で2.5~4.5cm程度の3弁花を付けます。
雄花序には10~30個の花がつき、雌花序は1個となります。花後には径1.5cm程度で紡鐘形の果実をつけます。
<オッテリア・コルダタ トチカガミ科オッテリア属>
8/29 つくば実験植物園
ヨーロッパ原産の多年草。全国的に市街地の道ばたなどに帰化しています。全体ほぼ無毛で、強いハッカ臭があります。
ハーブでいうミントのことです。ハーブ名はスペアミントといいます。全草は濃い緑色です。江戸時代にオランダから渡来したので、本種の名前でも呼ばれます。
ハーブとして利用できますが、繁殖力がきわめて旺盛で他の植物を駆逐することも多いようなので、下手に植えると大変なことになるかもしれません。
<オランダハッカ(阿蘭陀薄荷) シソ科ハッカ属>
8/10 近隣の路傍
キク科の多年草で、主に熱帯アジアやアフリカなどの温暖な場所に分布しています。花は、まっすぐに伸びた茎の頂点に春と秋に開花します。
切り花の流通がとても多く、赤、オレンジ、黄色、白、ピンク、紫、アプリコット、クリーム色、グリーン色など色の種類が多く、大きさは小輪から大輪まで多種多様な品種があります。
<ガーベラ キク科ガーベラ属>
8/24 柏の葉公園
中央アメリカから南アメリカの熱帯地域が原産。その樹になる実の中にある豆がチョコレートやココアになります。
樹は高さ6~7mほどになり、苗から育てた場合は3~4年目くらいから実がなります。実はラグビーボールのような形をしていて、1個が250~1kgという重さ。その実が1本の樹に年間で10~40個ほどなります。
<カカオ(加加阿) アオイ科カカオ属>
8/29 つくば実験植物園
中国や日本など東アジアが原産で、ヨーロッパやアメリカには日本から伝わったために学名にも「kaki」と記されています。品種は世界に1000種近くあるとみられています。
<愛宕>
日本では古くから全国で栽培され親しまれてきたこともあり、その品種も地方によって様々な在来種が見られます。
<衣紋>
それらを大きく分けると甘柿と渋柿に分けられ、さらに種子の周囲に褐斑(ゴマ)が発生するタイプと発生しないタイプがあります。
<祇園坊>
これらを甘柿、渋柿、そしてゴマの有り無しによって、完全甘ガキ、不完全甘ガキ、不完全渋ガキ、完全渋ガキという4つのグループに分けられます。
<西条>
数多い柿の品種の中で、甘柿の種類は非常に少なく、20種類ほどしかありません。甘柿の代表は「富有柿」。甘柿生産量の約8割を占めています。対する渋柿では、「平核無」「刀根早生」「甲州百目」が多くを占めています。
<富有>
「富有はあごで食べ、次郎は歯で食べ、たねなしは舌で食べる」と言われていて、「富有柿」は果肉がやわらかく、「次郎柿」は硬めで、「平核無」はねっとりとした食感をしているところからこう言われてきたようです。
<豊岡>
<カキ(柿) カキノキ科カキノキ属>
8/29 つくば実験植物園
四国南部や九州西部を中心として台湾や中国南東部まで分布するユリです。鹿児島の甑島は群生地として有名です。
主な開花期は7月中旬~8月中旬で、日本に分布するユリの中ではやや遅めです。径10cmほどの花を下向きに咲かせます(まれに上や横向きに咲くものもあります)。
花びらは大きく上に反り返り、オーソドックスなタイプは縁部分が白で中心部分に行くにつれて紅色になります。茎は直立するか、湾曲して伸びます。
<カノコユリ(鹿の子百合) ユリ科ユリ属>
8/3 あけぼの山農業公園
原産は南北アメリカ大陸。主要生産地は中国、インド、ウクライナ、アフリカです。ビタミンA、ビタミンC、たん白質、食物繊維、ミネラルを豊富に含み、栄養価が高い緑黄色野菜です。
日本種、西洋種、ペポ種の3種があります。日本種は昔から栽培されていたため、地方品種が多くあります。果肉は粘質です。
西洋種の肉質は粉質で、果皮の色は黒緑色、白皮、赤皮などがあります。ペポ種には若どり用のツルなしカボチャや、外観が色とりどりのものがあり、栽培する楽しみがあります。
<カボチャ ウリ科カボチャ属>
8/10 近隣の畑
ベンケイソウ科の多肉植物です。原産地は主に、南アフリカ・東アフリカ・東南アジアです。その種類は200以上もあると言われています。
葉は短い毛で覆われているのが特徴で、ギザギザしたもの、丸くツヤがあるもの、紅葉するものと種類が豊富にあり、形が様々なのも魅力の1つです。
開花時期は12月から6月の間で、花の色にはピンクやオレンジ、赤など色鮮やかなものが多いです。また、花の形も一重咲き・八重咲き・釣鐘型と種類がたくさんあります。
<カランコエ ベンケイソウ科カランコエ属>
8/3 あけぼの山農業公園
メキシコ~ボリビア原産のシソ科落葉樹で、樹高は6m程度となります。
葉は短い柄を持った長さ15cm程度の楕円状で緩やかに波を打ち、先端部は尾状に尖い枝に対生します。
6~8月頃、枝先の葉腋から円錐花序を出し、紫色の小花を多数つけます。花後の果実は径3mm程度の球形で、10月頃に濃紫色に熟します。
<カリカルパ・アクミナータ シソ科ムラサキシキブ属>
8/29 つくば実験植物園
1990年にペチュニア属から分かれて独立した新しい属で、1994年にサントリーが「ミリオンベル」というブランド名をつけて販売したのが始まりです。
花もペチュニアによく似ています。園芸植物としての歴史は浅いものの、短期間のうちに急激に品種改良が進んでいます。
<カリブラコア ナス科カリブラコア属>
8/24 柏の葉公園
8月の花のアルバム ② 20品種を最後までご覧いただきありがとうございました。次回「8月の花のアルバム ③」に続きます。
早速私のブログにコメントをお寄せ頂き有難うございましたm(__)m
前回も書かせて頂きましたが、8月は夏の花と秋の花の端境期、
分類が難しいですね。
やはり熱帯の植物は多いのでしょうが、この季節になると、
コスモスも良く見かける様になりますし、ミントも花が咲き出しますね。
因みに私の事務所のベランダ、プランターの1つはアップルミントに占領されました(^_^;)
因みに一瞬ツユクサと思った花はオオボウシバナと言う花なのですね。
また勉強させて頂きました(^O^)/
コメントありがとうございます。
今回も多肉植物や熱帯植物が入りましたが、先回と比べて多少はよくご存じの
植物があったのではないでしょうか。ツユクサによく似たオオバギボウシは私
も初めて知りました。昔から染料として使われてきたというのも知りませんで
した。
ハーブは私たちの身の回りで最もよく使われるものでありながら、種類が多く、
私はとても私は覚えきれません。これだけは自分で育てて見るのが一番かもし
れませんね。(^.^)
まいど説明文を読んで、「へ~ぇ」と学んでいます
トップの胡麻の花は栄養がありそうな強い黄色ですね
これは、今年初めて見た「落花生」の黄色と同じ黄色ですよ!!
オクラの花もとても綺麗ですよね
そうだ!柿の種類いっぱいありますね
私は大好きです(^^♪ 渋柿は干し柿になったものを食べますけれどね
コメント欄に来るまでに、たくさんの感動があったのですが・・・
記憶力が・・・そうそうガーベラは好きな花です
カラフルな色が元気をくれます♪
情報ありがとうございました
まだ日中は暑いですから、お互い気を付けて過ごしましょうね
次のアップ、楽しみにしています
その前に、またゆっくり見に来ますね☆
(*^-^*)
13個しか分かりませんでした。
(金鯱とコスモスで勘弁して貰って)
コウホネはオゼが付くのですね。
つくば実験植物園のお花は見たこともないお花が多いです。💦
エルサレムセージは千葉市花の美術館で見ました。
沢山のお花を見せて下さって、有難うございます。
今回は10個しか分かりませんでした~
オオハルシャギクはコスモス、大きなサボテンを金シャチ、オランダハッカをミントでも合格だったら、さざんかさんとタイです。
最初から学名の花は諦めているので、見て楽しませていただきますね!
それにしても分からないのは全部つくば(笑)
コメントありがとうございます。
一つ一つの花の解説を丁寧に読んでいただき、ありがとうございます。とても
嬉しいです。私もこのように知らない花を調べてブログ投稿することで、勉強
をしています。
ウンカリナ・ロエオスリアナ、舌を嚙みそうな名前ですが、ゴマの仲間なので
すね。私は落花生の花はまだ見たことがありません。地元千葉県の名産品なの
に・・・。(笑)
オクラの花は野菜の中では最も美しい花を咲かせますね。秋は柿の季節で、こ
れから出回るので楽しみです。ガーベラは色も豊富で豪華に咲くところが好き
です。
昨夜は見れたコロナワクチン学会記者会見のYoutube、今朝見るとまた削除さ
れていました。一般社団法人ワクチン問題研究会】のHPからは見る事ができ
ます。公式サイト:https://jsvrc.jp/
コメントありがとうございます。
今回もつくば実験植物園の花が多くて、さざんかさんでも知らない花が多かっ
たようですね。こんな花もあるのか、と言う程度の感覚で流し見していただけ
ればと思います。(^.^)
また、多肉植物や熱帯植物は千葉市花の植物館が休館中なので、見る事ができ
ません。次回以降もつくば実験植物園で見た花が多く登場しますので、またご
覧いただけるととても嬉しいです。
コメントありがとうございます。
つくば実験植物園で見た花がたくさん登場するので、落第は予想通りです。
(笑)それでも13個正解するとは流石です。(^.^)
次回以降も同様の傾向が続くので、見て楽しいで頂ければ嬉しいです。それと、
つくば実験植物園の正式名称は、国立筑波実験植物園と言って、かなりアカデ
ミックな研究や実験をしている施設ですから、知らない植物だらけなのも頷け
ます。
大きくは出さなかったのですが
2023年7月31日「涼めるといいな~」のブログ内に
落花生の花アップしてあります
同じ色だな~と見た瞬間に思ったのです♪
公式サイトを見つけてくださったのですね
とてもありがとうございます
どうも、発信者が公式サイトをご自分のYTでアップしたものが、諸事情で
ご本人判断で削除して、再びアップ
次に削除された理由はわかりませんでした
基本、元情報を見るのですが
この時は、YTでないものを見たので元を探せなかったのです、まさにこれですね!!
ありがとうございます
大事な会見ですから、見ることができてとてもありがたいです
今日もこちらは暑くなっています、でも虫たちの演奏時間が
長くなってきていますので、もうすぐ♪
撮影時も気を付けてくださいね
ありがとうございます
( ^^) _旦~~
コメントありがとうございます。
さわやかさんの7月31日のブログで落花生の花を見ました。本当に鮮やかな黄
色で、マメ科特有な形をした花ですね。これで千葉県民として自信をもって落
花生の花について蘊蓄を語れます。(笑)
私が昨夜、コロナワクチン学会記者会見のYoutubeを見る事ができると、LLINE
で再告知しました。でも再生時間が1時間11分と長いので、今になっても誰か
らも反応がなく、昨夜は誰も見ていないようです。最初からコロナワクチン学
会のURLを送っておけばよかったと、反省しています。