寒~いのに夏みかん

2012年01月15日 17時36分15秒 | 日記

今日も曇で寒~い((((;゜Д゜))))一日でした。

挨拶回りで歩いていると、どう見ても「夏みかん」がたわわになっている木がけっこうありました。

夏みかんの旬って今でしたっけ?何で夏みかんって言うのでしょう?

調べたところによると、夏ミカンは、かつては他の果実の端境期となる4月から6月にわたって生産されるただ一つの生果で、広く消費されてきた代表的な晩生カンキツでした。すなわち、この時期に他の果実が市場に出回らないことと、この時期は気温が上昇し、次第にむし暑くなっていく季節に、爽快な酸味のある食物が欲しくなる生理的欲求に合致した果物であったことが消費の要因でした。

夏ミカンの風味が発揮されるようになる時期は4月中・下旬からなので、収穫期は4月中旬から6月末までで、その盛期は5月上・中旬です。収穫が遅いほど減酸して風味がよくなるので、できる限り収穫は遅い方がよいのですが、5月中旬以降から着色が急に淡くなり、6月になると一部黄橙色から緑色に変わってしまう「回青」という現象が発生して外観が悪くなるので、その前に収穫して、減酸して風味が向上するまで貯蔵されて出荷されていました。ただし、寒害で落果する機会があり、経営的には不安定な果樹です。

 一方、甘夏ミカンの収穫期は本来4月上旬から5月上旬で、この時期の果実では糖度はやや低下するものの酸が大幅に少なくなり、甘酸適和して風味のよい果実となります。ただし、この時期まで樹上に果実をつけておける地域は、年平均気温が16.5℃以上の伊豆地方や和歌山県の南端、九州南部など極めて限られた地域です。そこで、甘夏ミカンは経営的に有利になるように、地域の気象に合わせて収穫するように指導されてきました。

すなわち、低温地域で、冬季の寒害(苦味が出てス上がりを起こしたり、落果する)を受けるところでは、寒害回避のために12月下旬から1月上旬に収穫して、貯蔵後3月中~4月上旬までに出荷し、寒害の恐れのない暖地では、品質を考慮して2月中下旬~3月が収穫適期とされています。

なお、甘夏ミカンの適地は年平均気温が16.5℃以上、冬の最低気温が-3℃以下にしばしば下がらない地域とされています。

なるほど、1月に収穫してもいいのですね。