防災無線「聞こえない」「聞きづらい」対策・改善求めて申し入れ 

2016年09月06日 18時33分33秒 | 日記

 

本日、日本共産党足立区議団が行ったアンケートの中で防災無線の「聞こえない」「聞きづらい」対策・改善求めて申し入れを行いました。

各地域の担当区議が地元の聞こえない、聞きづらいの状況を分析して説明をし、対策・改善を求めました。

以下は要望書の全文です。

足立区長 近藤やよい 様
     2016年9月6日
    日本共産党足立区議団
  防災無線に関する要望書
 日頃より区の防災対策についてご尽力いただき敬意を表します。
 今年4月に震度7が2回も襲った熊本県での大地震、台風10号による東北・北海道での水害など災害列島日本を強く意識させられる昨今の状況でここ足立区でも防災対策は待ったなしの課題となっております。
 当区議団は広く区民のみなさんのご意見・ご要望をお聞きする区民アンケートを毎年実施していますが今回「防災無線に関する」項目を設け、「聞こえる・聞こえない」をはじめ、聞こえない方には具体的な丁目もお聞きしたくさんの回答をいただきました。
 防災無線は災害時の対策として重要な役割を持っています。アンケートでは多くの方が「聞こえない・聞きづらい」と回答する結果となりました。
 その中で出された防災無線が聞こえない地域に関する要望を提出しますので、早急に対策を講じられるよう以下申し入れを行うものです。
 1、聞こえる・聞こえないの実態調査について
「お住いの地域は防災無線は聞こえますか?」の問いに2035件中1098件が「聞こえない・聞きづらい」と回答。そのうち町丁名を具体的に示して改善を求めた方だけでも699件になります。
 53・9%の方がよく聞こえていないという実態が明らかになりました。
 しかも地域別に細かくみてみると、聞こえない地域が浮き彫りとなり、原因が特定できる地域も多くあります。
 区では来年度から平成32年までかけてデジタル化と併せて「聞こえない地域の対策」を行うとしています。 その為に現在既設の防災無線の調査に入り、秋には「聞こえない地域」の調査を完了するとしています。  今回の区議団の調査を生かし、より詳細な調査と分析、対策を講じてください。
 2、聞こえない場所の改善について
 当区議団のアンケートでも聞こえない原因が判明した場所があります。例えば学校の壁に遮られて聞こえにくくなっている、川沿いや幹線道路沿いが騒音とあいまって聞こえない、設置されている2つの防災無線から聞こえるため、何を言っているのかわからないなどが出されています。
 これらの地域に対して、防災無線の位置を変更するとか、高さの調整をするなどの改善を行ってください。聞こえない地域の対策は優先して行ってください。
 3、聞こえない人たちの対策について
 今回のアンケートでは都営住宅などの集合住宅で聞こえないという回答が多くありました。窓を閉め切ってしまうと全く聞こえない、音はしても何を言っているのかわからない、など特に高齢者の多くが回答しています。
 どんなに性能の良い防災無線を設置しても聞こえない人たちが残されてしまいます。窓を閉め切った時の対応、高齢者が多く住む集合住宅に対してなど聞こえない人たちの対策をおこなってください。 個別受信機の貸出、デジタル化を活用してのケーブルTVの字幕テロップ、スマートホン等への分かりやすい緊急メール等、聞こえない人が情報を受け取れるあらゆる対策を行ってください。
            以上