間違いやすい英語(4)anxious aboutとanxious toとanxious for
僕が昔から使うのを避けてきた単語がanxious(アンクシャス)。なぜって?どうもその意味がいまいちわからなくて…「心配」って意味があるのに、「~したい」みたいな意味もある。「心配」はネガティブ(否定的)ですよね。でも、「したい」はポジティブ(肯定的)。そのギャップがあることを知っていたので、間違ってはいけないと思い、使うのを避けてきたというわけです。そこで今回は、その長年にわたる霧を晴らそうとの思いで、この言葉anxiousを取り上げました(大丈夫かな~?)。
まずはanxiousの語源を調べてみました。この言葉は1615年から1625年の間くらいに出来た言葉で、angere(窒息させる、絞める、抑える、苦悩、痛み)といった語感をもった言葉から派生し、もともとの意味は、「心配している(worried)、悩んでいる、困っている(distressed)」等で、要は人が危険や不幸が起こるのではないかと精神的に不安になる、極度に心配する状態を表す言葉とのことです。以下がanxious(形容詞)を伴った名詞の例です。
anxious look(心配そうな顔)、 anxious mind(心配性)、 anxious day(気がかりな一日)anxious night (不安に満ちた夜)、anxious eye(不安げな目)
この言葉の意味そのままに、人がその気持ちを表現する時に使われる言い方が、
I am anxious about~の形です。以下の例文をどうぞ。
I'm anxious about the result of my physical examination.
(健康診断の結果が心配だな。)
I'm anxious about the future of this government.
(この政府の将来が危惧されますね。)
I'm anxious about his health.
(彼の健康が気がかりだ。)
be anxious aboutのbeの代わりに、feel を使って、feel anxious aboutと言うこともできますので、覚えておくといいですね。しかし、問題はこれからです。
be anxious aboutが、何かに対する不安、心配、危惧の念を表すことがわかったところで、以下の文を見てください。
I'm anxious for peace in Middle East.
(中東の平和を切望している。)
I'm anxious for my promotion.
(昇進を強く望んでいる。)
I'm anxious for finding an answer to that question.
(その質問に対する答えを見つけることができればと強く願っている。)
そして、以下の文も…。
I am anxious to see her as soon as possible.
(彼女に出来るだけ早く会いたいんだ。)
She is anxious to get married.
(彼女は結婚したくてたまらない。)
I'm anxious to avoid any more problems.
(もうこれ以上の問題は避けたいんだ。)
どうですか?anxiousのもともとの意味(「心配している(worried)、悩んでいる、困っている(distressed)」が入っていないように思いません?anxious aboutだとその意味を表すのに対して、anxious for、あるいは不定詞を伴ってanxious toになると、「~を切望する、強く望む」等の意味になるわけです(別の英語で言うと、eagerと覚えましょう)。ね?これだから僕がわからなくなるのは無理ないですよね。
このanxiousの使い方は18世紀の中頃から始まったとのことで、今では一般的に(特に口語では)なっています。何かを強く望む、切望する気持ちは、それが成し遂げられるかどうかの不安、焦燥感と表裏一体(すみません、難しい言い方して…)という一面もあり、何かに対する強い精神的緊急性を感じているとも言えます。その気持ちがanxiousに共通することから、eagerと同様の意味で使われるようになったようです。このような強い否定的な言葉が何かに対する肯定的な感情を表すという例は、他にもあります。
I am dying to see my grandson.
(孫に会いたくてたまらないよ。)
死んで行く(be+dying)わけではなくて、「それほど」、つまり「死ぬほど」って意味ですよね。anxiousも同じように考えればいいと思います。
「だから結局どう考えて、どう理解したらいいの?」だから~、以下の文をしっかり理解できれば、それで大丈夫です。だめなら、もう一度最初から読み直してください(よろしく)。Now, here you go!
Nao: Are you nervous about the new job, Hank?
(新しい仕事は不安かい、ハンク?)
Hank: Well, I'm a little anxious about it, yes.
(そうだな~、ちょっと心配ではあるな、確かに。)
Nao: But, you are looking forward to it, aren't you?
(だけど、楽しみにしているんだろ?)
Hank: Sure. I'm anxious to work for this company.
(もちろんさ。この会社で働くたくて、うずうずしているよ。)
Nao: I think you've got a bright future there.
(あそこなら君にとって未来は明るいと思うな。)
Hank: I think so, too, Nao. With my skills in business, I'm anxious for promotion in a year.
(僕もそう思うよ、ナオ。僕の持っている技能を発揮して、一年以内には昇進したいと思ってるんだ。)
Nao: Good luck, Hank.
(幸運を祈るよ、ハンク。)
How about that? Did you understand the differences well? I hope so. If not, please read it again. I think this is all for today. I will see you in the next story, folks. In the meantime, have a good one! nao
僕が昔から使うのを避けてきた単語がanxious(アンクシャス)。なぜって?どうもその意味がいまいちわからなくて…「心配」って意味があるのに、「~したい」みたいな意味もある。「心配」はネガティブ(否定的)ですよね。でも、「したい」はポジティブ(肯定的)。そのギャップがあることを知っていたので、間違ってはいけないと思い、使うのを避けてきたというわけです。そこで今回は、その長年にわたる霧を晴らそうとの思いで、この言葉anxiousを取り上げました(大丈夫かな~?)。
まずはanxiousの語源を調べてみました。この言葉は1615年から1625年の間くらいに出来た言葉で、angere(窒息させる、絞める、抑える、苦悩、痛み)といった語感をもった言葉から派生し、もともとの意味は、「心配している(worried)、悩んでいる、困っている(distressed)」等で、要は人が危険や不幸が起こるのではないかと精神的に不安になる、極度に心配する状態を表す言葉とのことです。以下がanxious(形容詞)を伴った名詞の例です。
anxious look(心配そうな顔)、 anxious mind(心配性)、 anxious day(気がかりな一日)anxious night (不安に満ちた夜)、anxious eye(不安げな目)
この言葉の意味そのままに、人がその気持ちを表現する時に使われる言い方が、
I am anxious about~の形です。以下の例文をどうぞ。
I'm anxious about the result of my physical examination.
(健康診断の結果が心配だな。)
I'm anxious about the future of this government.
(この政府の将来が危惧されますね。)
I'm anxious about his health.
(彼の健康が気がかりだ。)
be anxious aboutのbeの代わりに、feel を使って、feel anxious aboutと言うこともできますので、覚えておくといいですね。しかし、問題はこれからです。
be anxious aboutが、何かに対する不安、心配、危惧の念を表すことがわかったところで、以下の文を見てください。
I'm anxious for peace in Middle East.
(中東の平和を切望している。)
I'm anxious for my promotion.
(昇進を強く望んでいる。)
I'm anxious for finding an answer to that question.
(その質問に対する答えを見つけることができればと強く願っている。)
そして、以下の文も…。
I am anxious to see her as soon as possible.
(彼女に出来るだけ早く会いたいんだ。)
She is anxious to get married.
(彼女は結婚したくてたまらない。)
I'm anxious to avoid any more problems.
(もうこれ以上の問題は避けたいんだ。)
どうですか?anxiousのもともとの意味(「心配している(worried)、悩んでいる、困っている(distressed)」が入っていないように思いません?anxious aboutだとその意味を表すのに対して、anxious for、あるいは不定詞を伴ってanxious toになると、「~を切望する、強く望む」等の意味になるわけです(別の英語で言うと、eagerと覚えましょう)。ね?これだから僕がわからなくなるのは無理ないですよね。
このanxiousの使い方は18世紀の中頃から始まったとのことで、今では一般的に(特に口語では)なっています。何かを強く望む、切望する気持ちは、それが成し遂げられるかどうかの不安、焦燥感と表裏一体(すみません、難しい言い方して…)という一面もあり、何かに対する強い精神的緊急性を感じているとも言えます。その気持ちがanxiousに共通することから、eagerと同様の意味で使われるようになったようです。このような強い否定的な言葉が何かに対する肯定的な感情を表すという例は、他にもあります。
I am dying to see my grandson.
(孫に会いたくてたまらないよ。)
死んで行く(be+dying)わけではなくて、「それほど」、つまり「死ぬほど」って意味ですよね。anxiousも同じように考えればいいと思います。
「だから結局どう考えて、どう理解したらいいの?」だから~、以下の文をしっかり理解できれば、それで大丈夫です。だめなら、もう一度最初から読み直してください(よろしく)。Now, here you go!
Nao: Are you nervous about the new job, Hank?
(新しい仕事は不安かい、ハンク?)
Hank: Well, I'm a little anxious about it, yes.
(そうだな~、ちょっと心配ではあるな、確かに。)
Nao: But, you are looking forward to it, aren't you?
(だけど、楽しみにしているんだろ?)
Hank: Sure. I'm anxious to work for this company.
(もちろんさ。この会社で働くたくて、うずうずしているよ。)
Nao: I think you've got a bright future there.
(あそこなら君にとって未来は明るいと思うな。)
Hank: I think so, too, Nao. With my skills in business, I'm anxious for promotion in a year.
(僕もそう思うよ、ナオ。僕の持っている技能を発揮して、一年以内には昇進したいと思ってるんだ。)
Nao: Good luck, Hank.
(幸運を祈るよ、ハンク。)
How about that? Did you understand the differences well? I hope so. If not, please read it again. I think this is all for today. I will see you in the next story, folks. In the meantime, have a good one! nao