動脈硬化 放置で足切断 糖尿病や高血圧で危険性高く、無症状の人も
動脈硬化が進むと血管が狭くなったり詰まったりし、脳梗塞(こうそく)や心筋梗塞につながることは知られる。それが足で起きると「閉塞(へいそく)性動脈硬化症(ASO)」と呼ばれ、「歩くと痛みを感じる」「足の傷が治りにくい」などの症状が出る。足の切断に至る場合もあり、軽視は禁物だ。
●しもやけが悪化
「毎年しもやけになるけど、治らない年があった」。大阪府の女性(68)は2012年11月、左足の指のしもやけが悪化して化膿(かのう)し、自宅近くの皮膚科を受診した。週1回通ったが治らず、検査を受けると脚の血管が詰まっていた。足先に十分な酸素や栄養が届かなくなっていたのだ。女性は「外からでは分からない。画像を見て『うわー、血が通ってないねんな』と思った」と振り返る。
ASOは60歳以上で発症率が上がり、男性に多い。たばこや糖尿病、高血圧で危険性が高まる。国内の患者は増えているとみられるが、正確な数は不明だ。日本血管外科学会の宮田哲郎理事長によると、疫学調査で「ASO患者の40%が糖尿病を患う」「糖尿病患者の5~10%がASO」と見積もられ、糖尿病が強く疑われる人が950万人(12年国民健康・栄養調査)というデータから推定すると、ASO患者は120万~240万人になるという。
症状は、進行度による。(1)血液の流れは悪いが症状はない(2)歩くと足が痛くなり、休むとまた歩ける(3)じっとしていても足が痛み、眠れないこともある(4)足先の傷が治らず、潰瘍ができる−−の4段階に分類され、無症状が最も多い。
治療は、重症度や詰まった血管の位置などによって異なる。(1)や(2)の場合は禁煙など生活習慣の改善や薬物療法、血行を良くする運動療法をする。改善しなかったり、重症化したりして(3)や(4)に進んだ場合は、主に新たな血管の迂回(うかい)路を作るバイパス手術や、「ステント」という筒状の金網を使い、細くなった血管を広げる治療で血行を再建する。
バイパス手術は、日本では主に血管外科が担ってきた。ステント治療は、心臓の冠動脈の治療に使われ、12年には脚の動脈の治療でも保険適用となった。バイパス手術に比べて、体への負担は軽い。
●「たばこやめず」
しもやけの悪化でASOが分かった女性は翌年1月、循環器内科でステント治療を受けた。しかし、再び血管が狭くなり、計3回ステントを入れることになった。その後、別の病院でバイパス手術を受けて血行は良くなったが、足の潰瘍は治らず、昨年、左足の膝下から先を切断することになった。女性は「軽く考えていて、たばこをやめるように言われてもやめなかった」と反省する。今はリハビリを受け、義足で再び温泉旅行に行こうと考えている。
女性のバイパス手術をした関西医科大滝井病院(大阪府守口市)の駒井宏好教授によると、ステント治療後に再び血管が狭くなる確率は足の部位によって異なるなど、それぞれの治療法には長所と短所があるという。駒井教授は「患者や症状によっては、バイパスを先にやった方が良いケースもある。さまざまな治療法が可能なのは血管外科だが、日本には専門医が少ないのが現状だ」と指摘する。
腕と足首の血圧の比率を調べるABI検査。足の血圧が低いと、動脈硬化が進んでいる可能性がある。
●脳や心臓でも
足で動脈硬化症が見つかった場合、脳や心臓の動脈硬化も進んでいる可能性が高い。ASOの早期発見には、腕と足首の血圧の比率(ABI)を調べる検査が有用だ。駒井教授は「早期発見し、適切な治療を受けてほしい」と話す。【根本毅】
【毎日新聞】http://mainichi.jp/articles/20160225/ddm/013/100/002000c
全国、ASO患者は120万~240万人になるという。
「閉塞性動脈硬化症(ASO)」って・・・足切断するの? 義足なの? 壊疽なの? (´;ω;`)
腕と足首の血圧の比率(ABI)を調べる検査。
血圧計、自宅には無いし(´・ω・`) 来週検査だから「お医者さんに聞いてみよう♪」
うわっ、、、、糖尿病・慢性腎不全・喫煙・高血圧・脂質異常。うわっ、、、3つ当て嵌ってるし、、、、(´;ω;`)ウッ…
全国120人以上の人が「予備軍」とは・・・( ・`ω・´) やるな!閉塞性動脈硬化症!
整形外科医「へい!らしゃい!どこまで足チョンパいきましょうか?ばっさり逝きますか?」
(´;ω;`)ウッ… 嫌だ....
治療方法
1)禁煙
喫煙とこの動脈硬化症との因果関係ははっきりしていますので、禁煙は予防・治療の大原則です。ただし、禁煙によって足の症状が改善するという明確な根拠はなく、あくまでも進行を遅らせ、下肢切断を回避するのが目的です。
2)薬物療法
薬物療法は足へ向かう血流を増やして症状を改善する一方、心臓や脳の血流もよくすることを目的として、抗血小板薬や血管拡張薬がよく使われています。
主なものはアスピリン、シロスタゾール、チクロピジン、ベラプロスト、サルボグラレート、リマプロスト、エイコサペンタエン酸などです。
間歇性跛行に有効とされているのは、シロスタゾールだけですが、最近、スタチンも歩行距離の延長に効果があるという報告が出ています。
アスピリンやクロピドグレルなど抗血小板薬の投与で、虚血性心臓病(心筋梗塞(こうそく)、狭心症)や脳梗塞の発症は減ると報告されています。です から、閉塞性動脈硬化症の患者さんは、他の血管疾患をチェックしたうえで、積極的に心臓・脳血管疾患の予防に努めることが大切です。
3)炭酸泉療法
炭酸泉療法は、人工炭酸泉発生装置で、37℃の温水中に濃度1000ppm以上の炭酸ガスを発生させ、その中に足を10.15分間つける、つまり足浴する温泉療法の一つです。現在、閉塞性動脈硬化症、特に重症下肢虚血の場合に行われています。
効果は、皮膚に浸透した炭酸ガスが直接、皮下の微小血管を拡張させたり、交感神経活動を抑制したりして末梢血管の循環をよくするからと考えられています。
4)運動療法
初期治療として、まず行われるのが運動療法です。血液不足の足への血流を増やす一方、血液中の酸素の利用効率を高めるのが狙いです。
運動療法は、週3回行うのが普通で、回転するベルトの上を歩行するトレッドミル歩行(強度は、時速:2.4km、勾配:5%から開始)を行います。ただし、患者さんの状態に応じて、運動療法室の床に描かれたコースにそって歩くトラック歩行の場合もあります。
歩行で足の痛み(下肢痛)が「中等度」になった時点で、歩行を中断し、休憩します。痛みがなくなれば、歩行を再開します。再び中等度の痛みを感じる ようになったら中断し、休憩する――を繰り返し、30分間行います。運動の強さ(負荷量)は、歩行状態を確かめながら、適宜、上げていき、最低3か月間は続けます。
「運動」することは、高血圧症をはじめ脂質異常症、糖尿病などを管理するうえで、非常に効果的であることはよくご存じのはずです。患者さん自身、身体的問題がない限り、積極的、定期的に運動を続け、運動を習慣化してください。
5)血行再建術(カテーテル治療、バイパス手術)
血行をよくするのが血行再建術で、運動療法や薬物療法で十分な効果が得られなかった場合に行われます。カテーテル治療とバイパス手術とがあります。
って事は、禁煙・足湯・運動で「予防」ができる(`・ω・´)b まぁ、たばこは吸っていないが、危険因子は多数。
運動は大切だな~。
早速、今夜から「炭酸温泉・バブ」を入れて足のマッサージ。揉み揉み揉み揉み揉み揉み(`・ω・´)
今朝の血糖値です。106(mg/dl) 140(mg/dl)以内なら合格!(`・ω・´)v 薬物投与でも。合格。
また更新します。皆様もご自愛ください。