今度は、富士市でもっとも大きい神社である富知六所浅間神社(通称 三日市浅間神社)の御神木である「大楠」です。
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このクスは、高いというより、横に大きい樹形ですね。
枝を広く広げています。
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幹の太さも立派です。
このクスは、静岡県指定天然記念物です。
立派な御神木なので、鳥居や絵馬掛けも置かれています。
この木自体を御神体としています。
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裏側に回ると、幹の傷みも目立ちます。
真ん中お部分は空洞化しているそうです。
この幹の太さや空洞があることから「トトロの木みたい」なんて言われることも。
ただ、マメヅタが着生してマツバランにも覆われている姿は、ちょっと年老いているのかなと感じさせます。(マツバランは、環境省で準絶滅危惧、静岡県で絶滅危惧II類の植物ですが)
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見上げると、四方に枝を広げていて樹勢を感じさせますが、同時に隙間も目立ちます。
枝を支える鉄の支柱が、年月を経て枝にめりこんでしまっている場所も何ヶ所かあります。
ちょうどこの大クスの前が、拝殿の隣にある式場の樟泉閣への通路になっており、踏み固められてしまって、成長が阻害されているということもあるようです。
江戸後期に建てられた拝殿の改築計画が進んでいます。
出来れば、この大楠がより長く元気でいられるような改築計画が進められるといいなと思います。