★進め!!野外探検隊★

身近な自然を見つけるために、カメラを片手に走り回ってます。『むし倶楽部』の参加者募集中。

富士山吉田口5合目から御庭まで

2009-07-11 | 自然観察(植物)
植物を見ながら歩いてきました。
下界からは雲でなにも見えず、こりゃ天候悪いかなぁ…と思いながら行きましたが、そこはやっぱり富士山です。高いだけに上の天気は違います。5合目は雲の上でいい天気でした。
山頂方面の稜線もくっきりと見えています。
さて、今年はいつ登ろうかなぁ…

今回はお中道を歩きます。

まず出迎えてくれたのは、マイヅルソウ。
白い小さな花ばかり見ていましたが、名前の「マイヅル」は、葉の模様からだそうです。
北部太平洋沿岸に分布する植物で、山地帯上部から亜高山帯の針葉樹林に群生する花です。


ところどころにフジハタザオの群落があります。
富士山5合目近辺ではよく見かける花です。ちょっとピークは過ぎている感じでした。


花のアップ。
白い小さな花でかわいいですね。
名前の通り、富士山固有種です。花が咲いた後につく実の形から「ハタザオ」とついたそうですね。アブラナ科なので、実そのものの形は見慣れたアブラナの形。
スコリアだらけの火山荒原にも生えることのできるたくましい植物でもあります。


林床にびっしりと生えているコケモモ。
ツリガネ型の花がかわいいです。
この実がおいしく、赤い実がなる頃にはたくさんの人が採集に訪れます。
ちなみにジャムや焼酎漬けは、付近の山荘や土産物屋で買えます。道の駅あさぎりには、こけももソフトがありますね。


こちらも実がおいしいシロバナノヘビイチゴ。
野イチゴのなかでは、一番上品な甘さかもしれません。実がなる頃にまた来たいですね。

五合目近辺に群生するハクサンシャクナゲ。
花がぽつぽつと咲き始めていました。ピンクがきれいですね。

まだ続きます。

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富士山のガラン沢観察会の画像

2009-07-09 | 自然観察(生き物)
まだ載せていない画像があったので。

まずは、苔むした木の上を歩いていたヤスデ。
ヤケヤスデの一種でしょうか。丸火でも似たヤスデを見かけました。富士山周辺に多いんでしょうかね。
http://blog.goo.ne.jp/nozo_2/d/20090628


びっくりしたというか、将来有望というか、驚いたのはこの女の子。
かなり大きいミミズがいたんですが、それを見てでた言葉が、
「かーわいい!!!」www

堤中納言物語の「虫愛づる姫君」ですね。
ミミズを飼っているそうで、お母さんに「飼っていい?」と聞いていました。何の躊躇もなく手にとっていましたし。
お母さん、だいぶ苦笑していましたが…

将来が楽しみです。研究者にでもなりそうな感じですね。

ちょっと前に見に行ったヤマシャクヤク

2009-07-08 | 自然観察(植物)
ずっと載せそこなっていた画像をアップしました。

5月に富士山の幕岩付近で見てきたヤマシャクヤクです。
水ヶ塚駐車場からしばらく歩いて見にいきました。
だいたいが見かけても、固いつぼみであることが多いですが、今回は開花の情報を得て見にいきました。

だいぶゆるんできたつぼみのヤマシャクヤクを見つけました。

雨の中での観察でしたが、花の白さが雨粒がつくことで際だっていました。

しばらく歩いて開花した株を発見。

だいぶ開いています。


ちょうどいい感じに咲いています。
1つの花が大きいので、森の中で目立ちます。


花の中はこんな感じ。
中身もちょっと豪華。

このヤマシャクヤク、1週間前にはもっと株の数があったそうですが、かなり減ってしまっていたようです。どうも誰かが切ったか、根こそぎ持って行ってしまったのではないかと考えられます。

野の花は野で見てこそ美しいと思うんですけどねぇ…

毎度おなじみベニシジミ

2009-07-07 | 自然観察(昆虫)
ヒメジョオンの花にとまったベニシジミを撮りました。
結構近づいても、逃げるそぶりもなくとまっていました。


花の上で少しずつ回りながら蜜を吸っていました。
正面からのアングルになって、ちょっとユーモラスな感じ。
なんかヘンなやつが、黒いもの(カメラ)をこちらへ向けているなぁ、と思っているんですかね。


完全に真正面を向きました。
チョウの顔を真正面から見る機会ってあまりないので、おもしろいですね。
こんな顔をしているんですね。
カメラのレンズを通して見つめ合ってしまいました。

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めがね池の生き物たち

2009-07-06 | 自然観察(昆虫)
先日紹介したチョウトンボの舞うめがね池。(チョウトンボの記事

チョウトンボ以外の生き物たちを紹介します。
まずは、ショウジョウトンボ。
全身が真っ赤なトンボです。地味な色が占める池のなかでは、その赤がとっても映えていました。


別アングルから。
いつも見るたびに真紅のトンボだよなぁと思います。
暑さの中で映えるトンボだなぁ、と。


最大勢力コシアキトンボ。
でも、以前よりは数が減った気がします。


チョウもいます。
ヨシにとまったキタテハ。夏型ですかね。
オレンジがとってもきれいでした。


こちらはキアゲハ。
このあたりでは、久しぶりに見たかも。


おなじみのベニシジミ。
そっと近づいて撮ってみると、体の毛深さが分かります。こんなに毛深いんですね。
何回かこのブログにも登場しています。よくいるチョウだけど、いつも見るたびにキレイだなぁと思います。

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滝川で水生生物調査をしました

2009-07-05 | 自然観察(昆虫)
PTA主催の滝川ふれあい清掃のイベントとして、水生生物観察会をしました。
約150人の親子で、水生昆虫を中心に採集して調査を行いました。

まず一番多かったのは、ヒゲナガカワトビケラ。
大きい個体がたくさんでした。

長野では「ざざ虫」といって、佃煮にして食べます。最近は珍味として道の駅なんかで売っていますね。これだけ採れれば、佃煮ができそう。
今年は大量にいました。


エルモンヒラタカゲロウ。平たいカゲロウの幼虫です。
こちらは、今までと比べて少ない感じ。減っているんですかね。


コカゲロウの仲間。
石の裏にたくさんいました。


1匹だけ採れたフタスジモンカゲロウ。
体の真ん中にエラがある、ユーモラスな動きの幼虫です。


体が黒っぽいクロヒゲカワゲラ。
紋があまりなく、黒褐色。



カワゲラの1種。
モンカワゲラの仲間でしょうか。詳しい方がいたら教えてください。


うようよいるナミウズムシ。いわゆるプラナリアです。
石の下にぐちゃっとくっついていました。一見するとヒルに見えてぎょっとします。


ヒルの一種もいました。

環境省の全国水生生物調査としても行った今回の観察会ですが、全体としてはきれいな水と言えるようです。
でもきたない水に住む生き物もいるので、生活排水の影響も若干ありますね、なんて話をしてまとめました。

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めがね池のチョウトンボ

2009-07-04 | 自然観察(昆虫)
今年になってチョウトンボをまだしっかりと見ていなかったので、めがね池へ見に行ってきました。
昨年、飛んでいるのを教えてもらいましたが、この池のトンボも種類が増えてきているようですね。
正式には「浮島沼釣り場公園」。南側の池は「赤どぶ池」と呼ばれていて、この2つの池を結ぶ水路にヨシが茂り、トンボの住みかになっています。

前はコシアキトンボが多かったですが、今日はチョウトンボがたくさん飛んでいました。ふわふわと飛ぶ姿は、ちょっとトンボっぽくないですが。でも、優雅に飛んでいるなぁと感じます。
やっぱり一番の魅力は、黒光りする翅の輝きでしょうね。日光を浴びて輝く姿は、いつみてもかっこいい。


そんなに警戒心がないので、近くに寄って撮ることができました。
眼も胸も輝いていていいですねぇ。
ちょっと木陰でピントを合わせるのが大変でしたが、何枚も撮ることができるほどじっとしていてくれました。


水路に行くをかたまってとまっている姿が見られます。
けっこうな数でとまっていました。


いやー、いい輝きですね。
翅の透明な部分も輝いていました。


じっくりと見ていると、黒い真珠のようにも感じられます。
とまっていると、翅をさかんに動かす時があり、翅の輝き方が変化してとてもきれいです。
まだしばらくは見られそうですね。水路まわりの草刈りをしてくれてあるので、今が一番見やすいのではないでしょうか。

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天子の森でホタルを見てきました

2009-07-03 | 自然観察(昆虫)
もう自宅近辺では飛ぶ姿は見られなくなり、幼虫のふ化ラッシュなゲンジボタルですが、観察会で天子の森へ行ってきたら、最盛期でした。
標高が高いだけ、羽化も遅くなるんですね。

ホタルについて、日本ホタルの会理事、小俣軍平さんにいろいろと教えてもらいました。静岡に住むホタルの説明をしていただきましたが、新しい知見を交えて教えていただいたので「へぇ~」と思うことが多かったです。

その後、フィールドに出てゲンジボタルの観察会。
今年は何回も見ている光景ですが、たくさんのホタルが飛び交う風景はいつ見てもいいですね。近くにいたオスを手にとってみましたが、自分たちが育てて放虫したホタルと比べて、けっこう大きいなと思いました。それと、やたら元気がいい。自然発生だとこうなるってことでしょうか。

さすがにゲンジボタルが飛び交う光景を写真に撮るのは大変なので、小俣さんが見つけてくれたクロマドボタル幼虫の写真です。
こちらは陸生のホタルです。なので、木の幹にいました。見慣れたゲンジボタル幼虫と比べるとスリムですが、やっぱりホタルの幼虫だなぁといった感じ。
照らしても逃げないので、降りしきる雨の中、あれこれ試しながらやっと撮りました。

これが成虫になると、オスは全身まっくろで眼の所に透明な窓状のものがあるので、この和名になったそうです。つまり、ゴーグルというかマスクをかぶっているような感じ。
そしてメスは羽が退化して「これが甲虫の成虫かよ?」といった体になります。
標本は見せてもらいましたが、生体をみたいなと思いました。

観察会から帰ってきた後も、数名残って小俣さんとホタル談義というかホタル講義をしていただきました。
その中で印象に残ったこと、というか衝撃的だったことは…
・ゲンジボタル幼虫は、必ずしもカワニナだけを食べるわけではないらしい。
・ゲンジボタル幼虫は、水温は30℃ぐらいまで耐えられる。
・ゲンジボタル幼虫は、流れのあるところだけではなく、浅い沼や湿地でも育つ。
・ゲンジボタルは、標高800mぐらいは越えて移動することもできるようだ。
この4つのことは、全国のゲンジボタル育成をしている人が気をつかっていることなんですよね。
カワニナを必死で探してかき集めて、場合によっては他の地域から持ってきて増殖させたりして、水温を下げるためにクーラーを設置して、流れのある放虫場所を作り、遺伝子の固有性を気にして他地域から持ち込まない…なんてやってたことは、いったい何だったんだ…です。
まぁ、図鑑の内容というか一般的な知見が必ずしも正しくないんじゃないかってことなんですけどね。確かに去年育てたり、御前崎市のホタル観賞場所を見てきたりしたときに自分も本当にそうなのかなと疑問に思っていたことでもありました。

今年もゲンジボタルの幼虫がふ化して、子どもたちが育てはじめています。
死なせないようにしながら、ちょっと実験してみようかな。

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