自民党衆院議員の小池百合子元防衛相(63)は29日、都内で記者会見し、舛添要一前知事の辞職に伴う東京都知事選(7月14日告示、同31日投開票)に立候補する意向を表明した。「都政の信頼回復、停滞の解消、課題の解決、希望あふれる首都東京の構築のため、がけから飛び降りる覚悟で挑戦したい」と述べた。都連幹事長代行でもある萩生田光一官房副長官は29日午前の記者会見で、小池氏の立候補表明について「やや違和感を感じる。東京選出の国会議員に自分の意思を伝えた上での対応が望ましかったのではないかと思っており、正直、びっくりしている」と不快感を示した。
舛添要一氏の辞職に伴う東京都知事選(7月14日告示―同31日投開票)で、自民党都連が、人気アイドルグループ「嵐」の桜井翔さんの父親で前総務事務次官の桜井俊氏(62)を軸に候補者を数人に絞り込んだことが28日、関係者への取材で分かった。官僚出身で行政経験が豊富のため、党内で推す声が高まっていた。桜井氏はこれまでの取材に「出るつもりはない」と出馬を固辞している。都連は党本部と連携し、桜井氏の擁立を目指す考え。早ければ週内にも擁立する候補者を正式に決める方針だ。