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インテリアコーディネーターのブログ。
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5月26日 人脈

2006-05-26 | インテリア/建築

最近、取引先の方々と長い時間ご一緒するチャンスに恵まれ、いろいろなところでいろいろな話を聞くことができ、頭の中に情報が山盛りです。

例えば、先日は6月中旬から下旬頃には発表予定(少し遅れております。ごめんなさい・・・)のモデルハウスの家具を選びに家具屋さんへ行って来ました。
「限られた予算ではあるものの、良いものを探したい。」と考えた時、一見さんで立ち寄ることに不安を覚えた私は、顧客という立場を利用(?)し、以前に夏のボーナスを全てつぎ込んで購入したことのある家具屋さんを思い出しました。

早速次の日、お店に電話を掛け、社長の所在を伺い、直接お話しすることにしました。
わが家の家具の大半がそこでお世話になっていることと、たまたま全ての購入に社長が担当してくださったこともあり、私は、社長のことを良く知っていました。
しかし、社長にとってはたくさんの顧客の中の一人で、購入してからもう何年も経っているのですから、あつかましい話です。
もちろん、全く覚えていらっしゃらなかったのですが、本当に丁寧に接して下さいました。そして、それ以上にいろいろなお話を聞くことができたのが、大変勉強になりました。

社長は毎朝5:30に起床し、ご近所を約1時間半かけて散歩されるそうです。そうすると車ではわからない、住宅の細かい部分が良く見えてくるのだとか。
「継続は力なり」という言葉は有名ですが、会社を背負って立つ「社長」は、やはり何かが違う。と感じました。行動力とか勉強熱心とか、なんだか言葉にするとありきたりになってしまいますが、自分の未熟さに改めて気付く出会いでした。

その次の日に訪問したのが、とあるカーテンのショールームです。
こちらも、モデルハウスのカーテンの相談に行って来ました。
こちらには、私がカーテンのスタイル名すらろくに知らない時代からお世話になっている店長さんがおられます。
「その後、深く関わることになる人との最初の出会いは、明確に覚えているものだ。」というのは、過去にもブログの中でもお話ししていますが、この店長さんもその一人で、今でもその時のことはハッキリと思い出します。

カーテンの提案をしたい。と思ったとき、まずはカーテンの見本帳をどうやって入手するのか?ということが問題になりました。ご覧になられたことのある方は察しがつくと思いますが、カーテンの見本帳ってとても立派なものなのです。
手当たり次第電話をすると「2万円の有償になります」とさらりと言われたことも。
メーカーさんに聞いても「販売店を通してくれ」の一点張り。
「では、販売店を紹介して下さい」
そうしたやりとりの後、コンタクトを取ることができたのが、その店長さんでした。

それから数日後、その販売店の事務所を伺うことになりました。
一夜漬けで、カーテンのスタイルを叩き込み、ある程度の会話が成立できるだけの情報を頭の中に詰め込みました。

事務所に向かうバスの中、ものすごくどきどきした気持ちは、今思い返すととても新鮮です。

会う度にいろいろな話を聞かせて頂けますが、先日の中で一番印象に残っているのが、「貸している方が楽なのですよ。」という言葉と「自分で自分を褒めるな。」という言葉。

重たい言葉だと思いませんか。

昨日の晩は、某設備メーカーの営業さんとプライベートで食事に出かけました。なかなか女性の方との出会いが少ない環境なので貴重な存在です。
遠めから見ているだけでも、スゴイ人だなぁ。と感じる人で、私はとても尊敬しています。

この方との出会いも、もう何年も前のことになります。
当時、情報量が少なく、情報の集め方もわからない私は、商品の提案をするのも一苦労でした。商品は定期的に移り変わるものの、その情報についていくことができていない私は、お客様に提案した後になって、廃盤を知る。なんてこともしばしば・・・。

今は、たくさんのメーカーさんが、わざわざ会社を訪れてくださり、新鮮な情報を届けてくださいますが、何もできないときや何も知らない時に助けて下さった初めての方でした。
当時の私も現在の私も、同じように対応してくださる本当にステキな方です。

そして今朝は、ハチセが施工をお願いしている工務店の専務に、現場を案内してもらいました。

このきっかけは、ある日仕様書を作成していた時のこと。
最近ハチセで頻繁に用いられている無垢のフローリングの仕上げについて疑問を感じた私は、専務の助言を仰ごうと電話をしました。たまたま、ハチセの物件ではない現場で、ウレタン艶消し仕上げをされた現場があると聞き、あつかましくも見学させて頂くことになりました。(しかも迎え付き♪)

専務とゆっくりお話しするのはこれが初めてで、とても勉強になりました。
「稔るほど頭の垂れる稲穂かな」
という名言をそのまま投影したような方で、ものすごく気をつかって頂くので、二人でペコペコペコペコし合っていました。
客観的に見るとかなり不思議な絵だと思います(笑)。

私が言うのも失礼ですが、特に話したことがなくても、その人格の素晴らしさは見てとれるものの、話してみて、「やっぱりね」。という感じです。
すごく人を大切にされる姿勢は、スタッフの方たちにもすっかり浸透していて、学ぶところがたくさんあります。

人脈。
何かの問題にぶつかると、一人で解決することのできない事柄の多さと、たくさんの人に助けてもらっているということに改めて気付くことができます。

本当に良い人に恵まれて、良い人と出会うことができて・・・。
なんとなく、そんな幸せにしみじみ浸っている今日このごろです。