三井不動産の駅中デジタルサイネージのコピーで印象に残るものがありました。
「ナマケモノのようにのんびりと過ごせば良いアイデアが浮かんでくるかもしれない!」
うぅーむ!このコピーは、言い得て妙!
現代社会を痛烈に炙り出しているように思いました。
あくせくとパソコンに向かって作業する事が仕事=価値創造ではありません。ダラダラと夜中まで残業仕事をするのが生産性を高めるわけではありません。(勿論、納期が差迫っている状況では夜中仕事も致し方ない事もありますが..)
組織勤めをしていると、就業時間中に「仕事」に関係のない「事」をすると「サボタージュ→ サボる」つまり「怠けている」と見做されます。
人間にはサーカディアンリズム(概日リズム)といわれる生体としての「バイオリズム」があります。『寝て、食べて、活動して、休んで、行動して、用を足して、仕事して、また食べて、リラックスして、そして寝る!』私たちは、この繰り返しの中で、価値創造の活動として「仕事」をし、経済的対価を得る暮らしのサイクルを「個々のスタイル」で作りだしています。
時間に拘束されて、お仕着せの「仕事」をする事は多々あります。一方、リラックスしながらボォーとしていても、アイデアの「閃き」が素晴らしい価値創造につながる事もあります。仕事以外の事をしていたり、一見サボっているように見えても、その「弛緩時間」が価値創造のキッカケを作るかもしれません。
ニュートン然り、アインシュタイン然り....「セレンディピティ」といわれる新価値創造の偶然は、ほぼ、脳が弛緩している「瞬間」に舞い降りてきます。
私は、ボォーとしていているように見えても、感じて、考えて、気づく事が出来れば、それはれっきとした「仕事」だと思います。
「管理職」の立場の方々は、部下やチームスタッフを「監視」し、一挙手一投足に対し「サボるな」的な圧をかけてはいけません。「何やってんだよー、このボケ!」と言った類の現場上司の叱責を受け、我慢して働く末路は...;; 粗方見えています。
日本の社会、就中 職人社会では、こうした罵声は当たり前の日常かもしれませんが、受けとめる側に覚悟がないと成立しません。まして、サラリーマン社会では......「〇〇ハラスメント」の嵐!となりますよね。「ナマケモノ」からの学ぶ仕事術!さりげない駅中コピーから妄想している朝です。